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【北欧旅行記】ノルウェーの古城からフィヨルドを望み、ムンクの名画を鑑賞

こんにちは、

ドイツ・ミュンヘンに留学中の大学生、桜です。


前回のイェーテボリ編に引き続き、今回は北欧旅行記第三弾。
前回、前々回はこちらから↓


VOLVOのバスに乗ってスカンディナビア半島沿岸をイェーテボリからさらに北へ進み、ノルウェーはオスロまでやってきました。




オスロ到着、人生最高緯度更新


スウェーデンから北海沿岸をさらに北へと進み、バスにてノルウェーに入国。
首都オスロに到着し、自分史上最高の緯度を更新しました。

バスターミナル

ターミナルを出ると、11月のオスロにはうっすら雪が。

書いてみました

とりあえず、今夜はホテルに泊まります。
ドイツでは地上階を0階と言うので、日本と同じように1階と言うことに驚きつつも、
長旅で疲れた体をゆっくり休めます。

次の日も残っていました


アナ雪のモデルの城へ


さて、今日一日をかけてオスロを観光します。

例に漏れず、中央駅からのスタートです。

オスロ中央駅

北欧の年はどこも海岸沿いに位置しているので、中央駅の近くに海があることが多いです。

オスロ中央駅からも、いまにも凍りそうな北海が見えました。


オペラハウス


そんな海沿いにあるのが、クリスタルのような形が特徴的なガラス張りの建物、オペラハウスです。

氷山をイメージしてつくられたらしいこの建造物ですが、屋根の上を自由に歩き回ることができます。

しかし雪が降ったこの日は斜面がつるつるで、しかもなかなか急斜面。
安全第一、私はのぼるのを断念しました(笑)

友人が撮った私

また、オペラ座の近くには海に浮かぶ小屋のようなサウナが多数あり、
水着姿の人々がアツアツの体で冬の海に飛び込んでいました。


アーケシュフース城へ


まず向かうは、首都オスロに佇む古城、アーケシュフース城。

wikipediaより



17世紀に完成した海に臨むこの城塞は、海軍が軍備の主力であるノルウェーにとってとても重要なもので、
この城を制した者はノルウェーを制すると言われたそう。

歴史上この城が攻略されることは一度もなかったものの、ナチスドイツの北欧侵攻の際この城は戦闘なしにあけわたされ、
大勢がここで処刑されたのだとか。


そんな波乱の歴史を持つこの城ですが、実はあの世界的大ヒット映画のモデルの地。

どこだかわかりますか?

そう、ディズニー映画『アナと雪の女王』のお城、アレンデール城。

恥ずかしながらディズニーに詳しくない私でも知っている作品で、
人生初ディズニーの聖地巡礼にわくわくしながら入城。

城内部は居住空間のよう

城のお土産屋さんには、北欧人の祖先であるとされるヴァイキングや、北欧神話に出てくるトロルの絵本が。

驚くことに日本語版も。

城のいわゆる天守部分へ向かいます。

かつての難攻不落を攻略する気持ちで

城の上からの景色はこんな感じ。

ノルウェーのフィヨルドを望むことができます。
晴れていればもっときれいな景色だったのだろうなと思いつつ…

当時の砲台も残っていました。
レプリカかもしれませんが・・・

これがこの城を守っていたのですね
こちらは立派な城壁


そして何やら尖塔のようなものが見えます。

これは恐らくアナが「とびら開けて」を歌っていたあのシーンじゃ・・・?

正面の城門からお城をあとにします。

外から見ても城壁や尖塔がよく似ていて面白いです。

オスロを長らく守ってきた古城をあとにし、市街地区へ戻ります。


本場のノルウェーサーモンを求めて


城のぼりをした後は、お腹がすいたのでお昼ごはんにします。

目星をつけた店へと歩く途中でも、北国ノルウェーを堪能。


ノルウェーのトロル伝説


さっきの絵本にもあったように、トロルという怪物が北欧では伝説として伝わっています。

それこそ、アナと雪の女王にも登場するトロル。

ノルウェーの超人気観光地として、崖からせり出した舌のような岩からフィヨルドを望むことができる「トロルトゥンガ」という場所も、
「トロルの舌」という意味です。

いかにトロルがこのあたりで伝承されているかがわかります。


そんなトロルが出迎えてくれるお土産屋さんを見つけました。

中に入ると、さまざまな大きさのいわゆる北欧のトロルが大勢。

ぎりぎりまで買おうか迷ったものの、道中のリュックの中で鼻が折れること間違いなしと思ってやめました。

ウミネコと私


港のほうにやってきました。

足元には可愛らしい足跡。

北海道の羅臼に行った時もそうだったのですが、
寒い地域の港ってウミネコがたくさんいます。

足跡の主を見つけ、遠目からツーショット。

ネコのような鳴き声がかわいいウミネコさんですが、

この子はネコのそれのように香箱座りを披露してくれました。

かわいい・・・・・
おまけ:ゼログラビティ(マイケルジャクソン)


人生最高のサーモン


さて、いよいよ目的のお店に到着です。
口コミのよかったここは、「SUSHI ASIA」というお寿司屋さん。

ここで12ユーロほどでいただいたお寿司は、さすがノルウェー、ノルウェーサーモンを前面に押し出した9/12貫がサーモンのセット。

今まで食べたサーモンの中で、余裕で一番を更新してくるサーモンでした。

ハリといい脂の甘みといい味の濃さといい、、、

そしてシャリも、ヨーロッパの寿司屋では珍しく全く消しゴム感のないおいしいお米。


みなさんも、オスロに滞在した際はぜひ…


街歩き


港周辺


今日の目標は、すべて徒歩で市内の観光地を回ること!
オペラ座のある港のすぐ近く、
ノーベル平和賞の授賞式が行われる建物が。

ノーベル賞創設者のノーベルはスウェーデン人であり、山中教授らも参加した授賞式は毎年スウェーデンのストックホルムで行われますが、

スウェーデンとノルウェーの和解と平和を祈ってこの「平和賞」だけはノルウェーのオスロで授賞式が行われるようになったのです。

すぐ横のスタバで温かいホワイトモカを注文

市庁舎の建物も見えます。


王宮


続いてノルウェー王宮へ。

街中のショッピングモールが宮殿みたい

ちなみにこちらは歩行者信号ですが、なぜか赤信号が2つ。

どちらも全く同じタイミングで同じように点灯するので、なぜだろう…?と思って調べてみると、

万が一赤信号の電球が切れてしまっても、2つあればどちらかは光るので大丈夫!ということらしいです。

聞いたことがない工夫ですが、、、(笑)


と思っているうちに、王宮に到着。

ここは現在も実際にノルウェー王が居住している王宮で、
夏季は宮殿内部の見学ができるそう。

衛兵の行進や交代の儀式も見ることができました。


クリスマスマーケット


ノルウェーでも、デンマークやスウェーデンと同様に11月下旬からすでにクリスマスマーケットが始まっていました。

途中で見かけた国立劇場

ただ、どうやらクリスマスマーケットに国ごとの独自性はないようで。

屋台はドイツのクリスマスマーケットで見る木造の小屋とほとんど変わりませんでした。

ショッピングストリートを歩いてみましたが、
このあたりもコペンハーゲンやイェーテボリなどほかの都市とさほど変化なし。

といってもクリスマス風に装飾された美しい街並みには毎回見惚れてしまいます。

そしてここでも、現在の国際情勢を強く思わせる集会が、、、


オスロ大聖堂


続いてはオスロ大聖堂。
歴史上数回にわたって改築や移転が繰り返されたこの大聖堂ですが、現在のものは私の住むドイツ出身の建築家によるものだそう。

また内部の美しい壁画やステンドグラスが見どころだというこの大聖堂。

とても楽しみです。

外観

入ってみるや否や、その天井画の美しさに感動。

ノルウェーの歴史や北欧神話などが描かれているそう。

また、祭壇をよく見てみると・・・

新約聖書の福音書第13章に記され、かのレオナルドダヴィンチも描いたことで知られる「最後の晩餐」の場面が描かれていました。

また、イエスの生涯が描かれたステンドグラスも美しかったです。

左:降誕(クリスマス)、右:洗礼


ムンクの「叫び」など


さて、オスロ編も終盤。
最後に向かうのはなんといってもここ、

ノルウェーが生んだ画家・ムンクの絵が展示されている、ムンク美術館です。


ここにはかの有名な『叫び』だけでなく、
ムンクがその生涯で描いた様々な作品が展示されています。

チケットを買うと無料で渡されるオーディオガイドをもとに、
彼の名画を堪能します。


『叫び』は三部作!?


大本命、『叫び』の前にやってきました。
実はこの作品、『生命のフリーズ』という連作のうち1番目の作品として発表されたものなのです。

同じ場所を描いている同じ背景の作品『不安』『絶望』がそのあとに続いているのです。


『叫び』

オーディオガイドによると、この『叫び』は人生において早くに姉や母を亡くしているムンク自身の「死」への恐怖が描かれていて、

”私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。”

という言葉が彼の日記に残されているそう。


続いての『不安』も全く同じ場所が描かれます。

『不安』

これは、「集団が抱く不安」がテーマになっているそう。

そして最後の『絶望』。

『絶望』

これは唯一、ムンクが何を描こうとしたか明らかになっていない作品だそう。
一人ぼっちの男性の絶望ともとれる表情が、連作のうち最も落ち着いたタッチで描かれています。


『叫び』は何枚も存在する!?


そしてもうひとつ。
実は今回見た『叫び』は二枚。

もう一つがこちらのリトグラフ。

実はムンクは『叫び』という作品を5作品以上残しており、
このムンク博物館にはそのうち3作品が展示されています。

ちなみに一番有名な『叫び』は最初の油彩画のもので、オスロの国立美術館が所蔵しているそう。

3つの『叫び』

この3つの『叫び』は、光による劣化が激しいことから暗い空間で30分ごとに交代で公開されるシステム。

30分経つと扉が閉まり、別の扉が開く仕組み


今回残念ながら、(おそらく修復の都合で)パステル画のものは見ることができず。

いつかの日にリベンジしたいです。


他にも彼の有名な絵がいくつも。

『病室での死』
『灰』
『思春期』


絵を満喫した後は、美術館から見下ろすオペラ座とオスロの街並み。

夜のムンク美術館の外観もとても素敵。

ちなみに夜の町がめちゃくちゃ東京の丸の内みたいで、
オスロってそんなに都会だと思っていなかったのでびっくりしました・・・


次なる目的地へ・・・!


さて、夜の中央駅から本日の最終目的地へと向かいます。

乗る電車はこれ
行先は・・・

さて、ノルウェー・オスロ編はここまで!

次回、スウェーデンに再び入国し、向かうはストックホルムです。


それでは!

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