【北欧旅行記】スウェーデンの小さな町で露天風呂を堪能 マルメー・イェーテボリ
こんにちは、
ドイツ・ミュンヘンに留学中の大学生、桜です。
前回の北欧旅行記・コペンハーゲン編に引き続き、今回はスウェーデンはマルメー、イェーテボリ。
前回のコペンハーゲン編はこちら↓
首都ストックホルムとは一味違ったバルト海・北海に面する町、マルメーとイェーテボリをぶらり旅です。
イブラヒモビッチの故郷・マルメー
さて、デンマーク・コペンハーゲンから電車で海を渡り、東にある巨大半島スカンディナビアへ向かいます。
目的地は、デンマークからスカンディナビア半島への入り口の町、マルメーです。
ストックホルム、イェーテボリに次いでスウェーデンで3番目に大きな町マルメー。
17世紀と比較的最近までデンマークの領土であったこの都市ですが、移民が多く、ムスリムの人口比率がスカンディナビア最大であるという点も「スカンディナビアの入り口」である特徴を表しています。
そしてこの町、実は元スウェーデン代表の世界的に有名なサッカー選手、ズラタン・イブラヒモビッチの生まれた町です。
数年前にはイブラヒモビッチの銅像がマルメ市民に破壊されるという事件もあったようですが・・・
駅に到着してやはり驚かされたのは、デンマークに引き続きやはりセブンイレブンが堂々と佇んでいたこと。
北欧のセブンの幅の利かせようは言ってしまえば東京のニューデイズくらい。
ちなみに大阪出身の私は、セブンイレブンをセブイレと呼びます。
実は、マルメーに降り立ったのは乗換のほんの数時間ほど。
駅周辺を歩き回ります。
(ヨーロッパを旅しているともはや定番コースですが、)
とりあえず市庁舎や広場、教会がある町の中心部へ。
そしてこのマルメーという町、持続可能な都市開発を目指すエコシティのモデル都市としても知られ、世界的にも最先端のサステナブルな取り組みを行っています。
例えばこれらの市内バスはその燃料がすべて非化石燃料に切り替えられています。
この大量の自転車も環境都市としての姿の表れなのか?と思ったり
市庁舎広場に到着。
よくある「〇〇まで何キロ」の看板を眺めていたら、
「いやいや、歩くには遠すぎるよ~」と通りすがりのおじさんに言われました。
スカンディナビアン・ジョーク?
市庁舎がこちら。
16世紀に建てられたゴシック様式の建物の前には、21世紀の国際情勢を思わせる旗や文字と人々。
広場を奥へ進み、聖ペトロ教会へ。
14世紀後半に建てられたこの教会ですが、真っ白な内部は16世紀の宗教改革の際に塗りつぶされてしまったものだそう。
気になったのが、すべての彫刻の顔がえべっさんみたいな顔をしているというか・・・
街並みはこんな感じ。
街中をぐるりと回り、海辺にやってきました。
実はこの駅の裏側の海辺・ウェスタンハーバー地区は、1990年代まで造船業による深刻な環境汚染に悩まされていましたが、大幅な見直しがなされた結果、
現在ではこの地区で使われているエネルギーの100%が再生可能エネルギーであり、
サステナブルな社会へ向けて一翼を担う最先端の地区にまで成長しました。
ということで、乗り換え時間を使ったマルメ観光はここまで。
ヨーロッパの列車は遅れることはしょっちゅうでも早まることは流石にないので、
中央駅と中心部が近い都市では乗り換え時間を利用したプチ観光は非常におすすめです。
ここからもやはり鉄道で、本日の最終目的地へ。
イェーテボリで最高の宿に出会う
本日のゴールはここ、イェーテボリ。
ヨーテボリとも言いますね。
駅構内はクリスマス仕様。
駅を出てみましたが、旭川の駅前とかこんな感じですよね。
バスで宿まで向かうのですが、ここでもトラブルが。
下調べをせず券売機を探していたのですが見つからず、もしやと思って調べてみると、公共交通のチケットは完全にオンライン化されているようで・・・
急いでアプリをインストールし、オンラインで買ったチケットを乗車時にスキャンして乗りました。
北欧は電子化が進んでいるとよく聞きますが、まさかここまでとは・・・
最高の宿で露天風呂
宿に到着。
私はいつもBooking.comで予約しています。
会員割引を考慮するとそれが一番安いし、トラブルもほとんどないと聞きます。
今回は事前に扉の暗証番号が知らされていて、受付なしで勝手に入る方式でした。
ヨーロッパの宿は家主が部屋を一部ホテルとして運用しているところが多く、今回のような受付なしの宿泊も割と多い印象です。
お部屋からは中庭に出られて、少し覗いてみると・・・
実はここ、露天風呂があると書かれていて即決したホテル。
外気は氷点近い中入るお風呂、最高でした・・・
露天風呂どころか湯船につかるのすら日本にいた時ぶりだったので、もうほんとに溶けました。
中庭からはLisebergという遊園地のイルミネーションも見えました。
外気で冷えた体をアツアツのお湯に浸かって温めて・・・
幸せな夜でした。
暖炉とともに朝食
翌朝。
お風呂がある宿に泊まると必ず朝風呂もしてしまうのですが、それはスウェーデンに来ても変わらず。
しかし、如何せん外気が寒すぎて服を脱ぐと心臓が止まりそうなので、足湯で我慢。
このバスタブ、ジャグジー機能もあって本当に気持ちよかったです。
朝食は、宿の共有スペースで。
暖炉に焚き火台があり、家主さんが定期的に薪をくべていました。
ほんのり焚き火のにおいと暖かさを感じながら朝食をいただきます。
港町イェーテボリをぶらり
イェーテボリの町を歩きます。
色んなことを考えて色んなものを見つけられるので、私が旅行で一番好きなのはご飯でも名所めぐりでもなくて街歩きかもしれません。
たとえば。
色んな国の町を歩いてきて思うのが、北に行けば行くほど窓が大きい(特に縦に長い)です。
これには北の国独特の気候的要因が関係していて、
北に行けば行くほど冬の太陽の南中高度が低くなり、昼間にも西日のように低い位置にしか日航が差し込まないのです。
だから、低い太陽の光も取り込めるように腰より低いところまである大きい窓が作られるわけです。
また、環境先進都市のイェーテボリは市内にトラムやバスの路線が張り巡らされています。
しかもトラムとバスの停留所が共通であるため、ダイヤが乱れていなくてもすぐこんなことに↓
また、ヨーロッパでしか見られない体の一部がグレーのカラスも。
私の感覚的には北に行くほど多い気がします。(気のせいかも)
遠くのほうにはバスの充電スポットでチャージするバスたち。
流石は環境都市ですね。
水陸両用バス
中心部へ向かう途中には、あまりにも目立ちすぎているバスが。
どうやらこれ、イェーテボリ観光名物の水陸両用バスだったようで、
6000円くらいして少し高かったので断念。
一旦中央駅へ向かいます。
消しゴムみたいなシャリと、最高のネタ!?
お腹がすいたので駅でお昼を済ませます。
なかなかよさげな寿司屋が見つかり、スウェーデンの魚介も日本食も食べられるということで即決。
10貫セットで12ユーロは破格。
めちゃくちゃ美味しいお魚が、めちゃくちゃビミョーなシャリの上に載ってるっていう感じでした。
でもヨーロッパの寿司屋にしては結構おいしいほうでした。
近くのモールでここスウェーデン発祥のH&Mを発見。
前回のユニクロみたく、本国ではドイツや日本で買うより安いのかな?と思いきやそれほど変わらず。
港のほうにやってきました。
オペラ座の真横にある港には、たくさんの船が。
そして銅像を発見。
この人はスウェーデンですごく有名で愛された歌手・エバートタウベさん。
この銅像の前にいると、この人の大ファンだったというおばあさんが通りすがり、この人の生前たくさん歌を聞きに行った話をしてくれました。
あのおばあさんに出会っていなければただの銅像だとスルーしていたと考えると、知らない町を旅して知らない人と出会う楽しさを改めて思い知らされます。
市庁舎
市庁舎前にやってきました。
前の広場。
ここでもタイムリーな光景が広がっています。
クリスマスグッズにあふれるデパートにも入ってみました。
HAGA地区へ
さて、明るいうちに急いでHAGA地区へ。
HAGA地区とは、おしゃれなストリートが並ぶ個性的な出で立ちの地区。
HAGA地区に到着。
ここはもともと労働者向けの地区でしたが、1980年代に行われた修復作業のおかげでオシャレなカフェやお店が立ち並ぶ人気ストリートに。
休憩がてらカフェに入りました。
ガトーショコラとカフェラテをいただきました。
出るころにはもう暗い(時刻はまだ夕方)
だんだんとイルミネーションに光が灯ります。
夜の町歩き
今夜の宿へはまた移動するので、中央駅へ。
夜の町を堪能しながら向かいます。
運河に映る橋が美しいです。
ハートのオブジェを発見。
見ざる聞かざる言わざる・・・?
駅前の賑わいは、人よりもイルミネーションに顕著。
すっかりクリスマスムードです。
プレゼント風の装飾の建物の前に、何やら光る三体を発見。
よく見てみると・・・
中央駅もライトアップされると特別感が増しますね。
最後のイェーテボリを目に焼き付けます。
さらに北へと旅路は続きます
今夜の移動は鉄道ではなくバス。
イェーテボリ中央駅のバスターミナルが大規模でびっくりしました。
スウェーデンだからなのか??
VOLVOのよさげなバスに乗って次なる目的地へ。
北欧旅行記、マルメー・イェーテボリ編はここまで。
今夜、さらに北へ進んだところにある国へ入ります。
続きは次回!
それではまた!
p.s.
私の住むミュンヘンは雪が降っていて、電車はストで止まっていて、
やることがなさ過ぎてひたすら雪の上をサクサク歩いています・・・
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