《調査》山城新伍と『ちゃんばら行進曲』
テレビタレントとしても人気のあった山城新伍が新宿コマ劇場に初登場したのは1977年8月のことだった。
『納涼喜劇まつり(夏の踊り)』と銘打たれた公演の後半は西川峰子を中心とした歌謡ショウ。そして前半が、福田善之作・演出『泣き笑いチャンバラ一代』だった。喜劇の名にふさわしく、由利徹や、同じくコマ初登場の東八郎が共演している。
この公演は、1958年にデビューした山城にとっての、芸能生活20周年を飾る、新宿コマ劇場初主演作品でもあった。
福田の弟子である大久保昌一良が、福田の名前