留学生活-留学
アメリカに着いたばかりの興奮が書かれている
最も古い日記の一つは興奮気味だ。周りは原っぱであり、
サンフランから2時間も離れている田舎町なのに、
まだ、夢の残り香を味わうかのように、浮き足立っている。
※うざい駄文ばかり。戒めのために記録。
〈日本でる直前。大切なものは、全てゴミだった〉
●黒い丸に挟まれたら??当時の日記です●
**
●
アメリカに来て3週間が過ぎた。
が授業とれない。
最初の学期ということとカリフォルニアの経済不況が重なってらしいけど。 履修登録のために留学生はいちいち先生のサインが要るとかで何個も同じ授業に通ってお願いしたり追い出されたりでしょっぱなから泣いた。
なんか授業内容は先生の個性がすべてを左右するみたいで。
20秒くらい息吸わないで喋る先生とかなんなのとおもう。
かと思えば穏やかな先生とかもいて神だなと思う。
毎日毎日暑いけど日本みたいにいらいらする暑さではない。
日差しが強くて一日サングラスがないと目が真っ赤になったりして。
と思いきや朝は寒くてのどがいたい。
昼は底なしの眠気に絶え
夜は星がまじ可哀想なくらいきれいです。
8時半くらいまで外は明るくて、そっから一気に暗くなる。
たまに日焼け止めをつけないで外に繰り出すと手足や顔が手遅れに。
雲が出たのは昨日をあわせて3日とかその辺でほとんどなく。
雨も降らないのに水道から水出るの見てると、文明とか進化とか技術とか、いつも難しい言葉が頭をよぎる。
ホストマザーはちょっと男勝りな性格なフィリピン人で、たまにおばあちゃんと流暢なフィリピン語だかスワヒリ語だかなんだか知らないけど話しててぜんぜんわかんない。
でもご飯がおいしい。。。
アリンコの行列がバスルームにすごかったのでスプレーで皆殺しにした。
けどまだたまに見かけて、噛まれると痛い。
あと周りの留学生のパソコンが次々と強烈なウイルスにやられゆき、トロイの木馬とかなっててすごい。
私もマカフィーでやっつけよ!
アメリカ人は建物みたいに背が高い人がいて倒れてきそうで怖い。
あと逆に女の子はなんか鏡餅を思い出すときがある。。。女の子はみんな胸が大きくてお腹の肉もすごい。
こっちのちびっ子はみんな目がビー玉みたいに大きくて例外なくかわいい。
日本の友達とスカイプを使うと、どうして未来と会話ができるのかって不思議に思う。
初めてここにきたときも、2日の夕方に飛んだのに2日の朝について、本当にタイムスリップみたいだった。
最近一人でいることがすんごい多い。
日本人の知り合いがいるクラスがないので常に意味なく学校をふらふらしていて、迷子に間違えられたり。
しかもなんか独り言とかも増えてて末期だけど、学校は公園みたい緑が多くて気持ちいい。 アメリカ人フレンドリーで、ちょっとチャリこいでると車から挨拶してくれる人や、買い物してると頼んでもないのにクーポン券をくれたりする人もいるくらいだ。
モンゴル人に告白されてる日本人がいてびびった。
あとお店とかいくと店員さんがジュースを飲みながらとかあくびをしながらお客さんと話しててすごい。 今日学校の帰りに犬が近くに寄ってきて、20分くらい一緒に並んで帰った。犬さえもフレンドリーなのかとびっくりしたしうれしかったけど明らか迷い犬で。
ステイ先の犬の2、3倍はあって茶色くてめっちゃ頭のよさそうな犬。
家まで連れていってホストの人になんとかしてもらおうと思ったんだけど帰ったらだれもいなくて。しかたなく自分で首輪についてた番号に電話したけどなんかへんなとこにかかった挙句いろんなところに繋がれてたらいまわしにされるから通行人のおっさんにもお願いしたけどなんか番号が違ってるかなんかで助けられなくて残念だった。
しかも犬頭よくて私じゃ助けられないと踏んでかおじさんについていったんだけど・・。
学校始まって1週間が過ぎた。
この前アメリカ人6、7人がフリスビーしたけどいれてっていえなくて
1時間くらいにらんでたら、やる?って言っていれてくれた。●
学校の噴水
〈ひどい日記。〉
***
そんな、日本とはかけ離れている、夢のような国アピールをかまして、
自分の、ブログやmixiを読んでくれている人に読ませて悦に入って孤独に耐えるという。まあよくある話。
現地で買ったチャリに空気が入っていなかったので、そして入れ方もわからなかったので、広大なこの土地で趣味は歩くことです、という風にしていたが、
それは単なる修行の始まりだった。
いつも、生活やライフスタイルが壊れる覚悟があって私は外に出るのだが、
その後自分でそれをコントロールする術を持たないところ、
今も変わらない。
●前セメはめっちゃ歩いた。
こっちの自動車学校は3千円で免許取得できるときき
9月上旬に、車は30万からあるとかだから
下旬には免許がとれて車運転できたらいいなとか思ってた。
でも甘かった。
ホストマザー「車で自車校つれてったげる」
「わーい」
↓
自車校行く
↓
金曜日閉まってる
↓
「明日もっかいいこ」
ホストマザー「ごめんちょっと忙しい」
↓
一人で片道2時間
↓
免許テスト落ちる
↓
また行く(歩いて2時間)
↓
まさかの金曜日
↓
また行く(歩いて2時間)
↓
営業時間に間に合わない
↓
また行く(歩いて2時間)
↓
一回通った書類がなぜか通らない!
↓
「2時間かけてきたんだけど、お願い」
オフィスの人「この書類じゃダメなの、hava nice day」
みたいなことがあって一時期鬱だった。
結局筆記は受かったものの普通のひとが1ヶ月でとるものを5ヶ月たってもまだ実技試験を受かってないという!わああああ!!
ちなみに試験内容は簡単で、「道を渡ろうとしてる老婆が前にいるけど??ねえ進むの?止まるの?」みたいな感じだった。
で気分転換に行ったのが学校からまた2時間歩いたとこの湖でしょ●
〈免許は結局、とらなかった。とれなかった〉
***
ハロウィンぱーりー
〈本当に子供がいきなりくる〉
●家の玄関の前で娘のジェシカちゃんと萎えるねって言いながら給食当番みたいにお菓子を配っていた。
しかもお部屋に戻るとジェシカの猫が私の部屋でトロトロ状のウンチをしてて絶句!! ●
****
さらに過去の日記は語る。まだまだ。
●子供を産む夢をみた。
起きたのは6時30分。
予報じゃ雨だったけど
ちょっと晴れかかっていた。
9時前の電車でロスにいけるかもしれない と思って家を出た。
ロスまでは
アムトラとバス合わせて、片道5時間半。
〈思い立っていく距離ではないのね〉
チャイナタウンとリトルトウキョウと
ブロードウェイを回った。
靴磨き職人やロマンティックな音色のサックス吹き
おしりをだした浮浪者や 拳銃やナイフを売ったお店を見かけたけど 。。。
夜のロスっていうだけでひひいいぃぃん。 7時くらいにネオンの多い道をぬって駅にもどった。
今日の宿はロスの駅。。。え
構内はとても寒かった。
ロスの駅が綺麗な理由は掃除が徹底しているから。
掃除機っぽいのが2台プラスモップ隊とほうき隊がいて
深夜1時ごろにみんな一斉に頑張りはじめる。
しかも同じところを何往復も何往復もして
お客さんたちはみんな迷惑そうでした!
なかでも一番偉そうな親分らしき人は すごい寡黙で怖くて、
掃除機をかけるときに 荷物だけじゃなく人もどかさせます。
どかない人も威圧でどかします!!
駅は黒人警官の警備がとても行き届いていて安心です。
でも女のお廻りさんは一人しかいないので 女子トイレが手薄です。
寒くてトイレに非難したときに 中でおばさんたちがパーデナッソという歌をしきりに歌っていたので 逃げた。
多分どこかの民族の歌で 全然意味分かんなかったけど
彼女たちがリア充なのは確か。
駅に8時間は貴重な体験だった。
夜中にロスをみれたらよかったけど 怖かったのでずっと駅にいた。
お金を盗まれたくないのでずっとおきてたけど 話しかけてくれる人もいれば お金をせびりにくる人もいて いろいろな人がいるなぁーってみてると あきなかった。
本当は飽きちゃった。
アムトラでもとっても親切な人がたくさんいた。
もっと色んな人と話したかった。 次はちゃんとした宿に泊まりたい!! おわり●
〈駅に8時間いてなんの自慢になるのだろう〉
〈においで伝染していく日清ヌードル〉
****
このまましばし、旅に出る直前のリア充な
少女の生活をご覧あれ。
●0419
ヨセミテナショナルパークに8人で行ってきた。
ビリーとロバートとアイバーンとゆりさんシャシャとティアナとキーで。
最初はうきうきの登山TOヨセミテの滝でしたが、8人中3人が脱落というリアルサバイバルだった。
〈雲が不吉なことを暗示していた〉
〈雪山に登るなんてきいてないよ〉
出発が8時、着いたのは10時?で、上って、下って、夜の8時。家に着いたのは夜11時半。
一日中の登山。。。 (登山嫌い)
最初に、登山途中キーが吐いてアイバーンとともに下山。
ビリーとロバートはすいすい上ってみえなくなり。
ゆりさんはハイヒールできたので雪の難所のとこで下山。
シャシャは腹痛で死にそうだったけど薬を飲んで華麗に回復。
ティアナちゃんは私とのぼった。
〈途中、仙人に出会う!〉
〈ティアナちゃんのぱいおつはヨセミテ〉
ビリーとロバートとシャシャとティアナと私は登頂した。
が、本当の生き残りは下山にあった。
雪山で私とティアナは2度ほど遭難しかけ
暗くなっていく山の中を何度も雪に足をとられながら進むのだった。
100回くらいこけて、下半身びしょびしょでおしり凍傷しそうでした。
私は、英語なんてぶっ飛んで、途中アイバーンが迎えに山の中腹まできたけど
もうすごい愛想が悪くなってた。
ティアナは足をくじいても私のサポートをしてくれた。
優しさが染みた。。。おお。。●
●0419
チェリーブロッサムフェスティバルが、サンフランであるってティアナがいったからいった!
メンバはティアナと、リッキーとデイビットとマリアとメイとGJとクラウンとわたる先輩とその他2人見知らぬ人。
途中で15人とかに膨れて、すごいネットワークがあります!って感じだった。
わたる先輩は超英語が堪能で
この暇な土地に4年も留学してるんだそう。
フェスティバルは人人人で、桜よりもコスプレのほうがめだった。
ティアナちゃんと、雪山での筋肉痛にたえながら、お買い物楽しかった。
ジャパニーズタウンで行われたオタク祭りって感じ。
私は、日本語が読めるから、ちょっと得意になってる自分が恥ずかしかった。
帰りの車で、GJとメイがいい感じになってたので後ろでくすくすしてた!!●
●0501
今日はティアナんちの伝統的なお祝いに参加させてもらいました。
ティアナの家族はマンモスで、子供が20人くらいいて大人もたくさんでお手伝いがんばってました。
〈このそうめんみたいなやつを〉
〈腕につけるのがポイント!!〉
ちびっ子遊ぶのなれてなかったから疲れたけど超元気でたのしかった。
そのあとティアナの家で2時間寝て。。
トーマスのバースデーパーティーに行きましたとさ。
パーティは15人くらいで、暗闇かくれんぼとかして、アンの飲酒運転に揺られてかえってきた。
日本人はゆりさんとしゅんたくんがいましたとさ。 ●
●0511
スカイダイビング
明日、スカイダイビングに行くかいと誘われた時、てっきりスキューバダイビングだと思って、目を輝かせていた。
夜、幻想的な海の色を想いながら眠ろうとする時に、
スキューバと言ってなかったな?、と気がついた。
脳内で、誘われた時の録音を巻き戻してききかえすと、
スカイ??!となって心臓がばくばくしてもう眠れなかった。
それは、紛れもなくスカイダイビングだった。
〈飛ぶ人たちの控え室〉
〈かっこいい感じするけど〉
〈急にこう!!〉
〈ほっぺたに翼が生えたよ〉
1万円で、4キロ上空から落ちた。
コンタクトレンズか落ちないかを心配していた。
景色なんてみてない。
ずっと、落ち始めから、着地まで、コンタクトレンズのことを考えていた。
息ができなくて
風死というものがこの世にあるなら、
それになりかけていたと思う。 ●
●0526
銀行にいって口座をしめにいった。本当はもう二回もここを訪れているけどなんかパスポートもってくるのわすれちゃったり、しめたいのに直前でカードつかっちゃったりの私のミスで、銀行の人にはちょっとうっかりさんで顔なじみなるくらいの勢いで。
でも、今日は銀行にミスがあって。今日こそは銀行をしめられるはずだったのに、その場にいた銀行員10人近くの人たちの顔が困ったなってゆうえマジェんンシーな顔をしだして。
なんか入ってたお金を日本に送り返したときに円で送るはずがドルだったとか向こうの銀行が受け取らないとか訳のわからないことをいいだし。ただでさえ英語でそんな仕組みのこと普段はなさない私はもうなんでもいいから無事に送ってよって感じで結構なすすべがないんだけど、とりあえずまゆをしかめてわかった振りをしつつ事情を理解しようとつとめつつも割となにもしないでまった。
そしたら結局3時間もまたされ!!
すべてうまくいくわ大丈夫みたいな感じでおわった。
不安すぎだけど、私がみずからそのシステムや手続きをできるわけなく信用するしかないし。
事情をきいて担当者のEメールアドレスをもらって家に帰る。 ●
●0527
今日は教科書売った。
全部で1万以上になった!
もってくとき重くて肩が抜けるかとおもた。 そのあと銀行いって残高証明書作った。
オフィスの人がもっと英語勉強してこーいて顔でいってたけどできた。
帰りに買い物してトイレットペーパーとか日焼け止めとか買っておわり。 肩痛。
あとは荷物を日本におくりかえして、電池とメモリーカードとホストにプレゼント買って
調べてんでアムトラトの予約と・・・やばす!!!! ●
●もうすぐサンディエゴ。
一昨日と昨日は、郵便局の人にあわせて5、6千円くらい負けてもらった。
私が前回から重い荷物を何度も運んできて多額のお金を払っているかららしい。
あと、行くときにスーツケースをごろごろしていたらジョナスが車でよってきてくれて学校から郵便局まで荷物を運んでくれた。
〈これまでそんな風に人に優しくしてきたことあっただろうか〉
昨日はひけないギターを日本に送ってからスタバで情報集めを。
〈こんな留学生やだ〉
これから銀行にいってからできないビリヤード。
友達と遊ぶのは最後の日だ。 そして今日で全部の授業がおわりました。
私は授業の日を間違えて先生を1時間以上またせてしまった。。
先生はまったくおこっていませんでした。
ごめんなさいと何度もいった。
ありがとうや、ごめんなさいって言葉の種類がもっといっぱいあれば、もっとたくさん伝えられるのに。と思った。
先生ごめんなさい。
05/27●
留学の話はもう終わり。はやく世界に行けという。
私の留学は思い出さえあったけど、その意味は、と言えばゴミ。
熱心にそこで英語に首を傾げながらもしがみついて卒業した同期の人なんぞみると
えげつい劣等感を感じる。
教育にお金を捧げていないで、
早くに旅に出るべきだったのかもしれない。。?
でも、高校を出たての私が、両親をうまく誤魔化してひとり旅にでるなんてこと、
人生で、このタイミングしかあり得ない話だった。
私は、留学し勉強します、といっておいてアメリカにまで渡って、
その隙に、世界に飛び出したのだ。
なんて卑怯な。
奨学金の返済は今も続いている。
〈えげつい〉
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