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旅の終わり-帰宅

空港から実家への電車賃を払えば、2000円しか残らなかった。

〈終わった。。〉


〈飛行機一生分乗ったかも。。最後の機内食〉



体がくさいので人混みを避けて帰る。
日本はやはりどの国とも違う。
灰色の空にカラスがふらふら飛んでいるのを電車からみた。
暗い国だ。



季節は秋を迎えている。
ささくれだっていた思春期のこころは幾分頼もしくなっていて、
家族に他人のような目でみられる。

夜中に布団をかけてもらったときは、
ついに襲われたと思って飛び起きた。
家があるって安心だ。



でもここは日本。

眠たい日本。

安全すぎる場所。



アブノーマルを受け入れてくれる仕事がなく(今もなく)
ニート生活に突入。




●朝すごい笑ってて
笑いながら起きました。
数年ほど前からないしょなことが
あるんです。
私は寂しい時に
夢の中ですごい笑うってことです。
でも毎日が充実してる時は
泣きながら寝てたりしました。
夢逆さってやつです。

今日の夢の中では
昔仲の良くないお友達がでてきて
「私は長くここにいるからみて、こんなに」
と言ってインスタントラーメンを
棚から出してきたんです。
棚にはびっしりとインスタントラーメンがならんでました。

私は
長くいるからこんなに食料の蓄えがあるんだねと
関心しきりでした。

私はそのことすごく親しげで
たくさんラーメンがあるから
楽しくって
クックックと言いながら
目覚めました。

その先はどうなるんだろうと思って
もう一回寝ようと思ったけどできませんでした。

夢は起きたときに
なんだあ、夢でよかったなって
平凡な毎日の幸せを噛み締めるのが
いいに決まってます。

なのに私ったら
一番楽しいのが朝に来ちゃってて
その日が思いやられます。

起きてリビングの棚を開けたら
お母さんが珍しく買ってきてた
カレーうどんのインスタントのがあって
びっくりだった。

今日はどんな夢かな。●


●私はどんどん
日本が好きになれないの。
だって日本はみんなおんなじじゃないと
嫌な国なだから。
だって日本はみんな
本音と建前とか言うけど
超腹黒だと思うから。
でも私はもう日本に帰ってきたから
頑張らないといけないです。
今日ゴロンとしてたら
おしりがちらりで
お父さんとお兄ちゃんに
注意されました。
日本は女子高生の
パンツがちらりですが
アメリカでは
たけの短いTシャツとか来た
おねいさんを
かがませるとすぐに
おしりの割れ目が見えますよね。
あとアメリカでは
日本みたいに
あくびに手をあてたり
しない人多いですよね。
私はアメリカでそれに気づいた時
自分があくびをわざわざ隠すのが
なんだか負けてるきがして
手を当てないで
ガバっとやるようにしました。
でも日本に来たから
私はおしりじゃなくてパンツだし
あくびはクローズにしないと
だめですね。
くしゃみしても
bless youと
だれも言ってくれません。
インドの嘘つきもいないし
カンボジアの子供の笑顔も
ないですよ。
私は日本に
染まりたくないんだ。
でもそれは難しい!!!!
12月10日●



●昨日ハローワークに行って来ました。
まさか就活でハローワークをつかうとは
思いませんでした。
どんなところかなって行くと
郵便局みたいな雰囲気でした。
ピンク色のブースは
職がないよねと
慰めているみたいに
あからさまな優しさでした。
小鳥のさえずりの音楽は
たまに大きな鳥がやってきて
グアっていいました。
相談にのってくれるおじさんは
お喋り好きでした。
話しをしてたら
1時間も話していて
お腹がすいて眠かったです。
なにをしてるんだ私と思ってたら
おもむろに一件の会社に電話をかけはじめて
応募してみましょうといいました。
電話をかわることになって
あなたは我社でなにをしたいと聞かれました。
私は作文が好きと言って(編集の会社だった)
その先になにも言葉がでなくて
死んじゃいそうになりました。
私は1時間もおじさんの
お話のテンポだったので
いきなり現実の世界に
振り落とされた気分でした。●



そして日本ではじめてのアイフォンを買いました。
はじめてのスマートフォンでした。でも、
ガラケーのようにうまく文字が打ち込めません。。



●私の生活がちょっと変わりました。
それはアイフォンを手放したからです。
アイフォンがなくなってから
今までの苦痛は嘘のようです。
私はアイフォンをやめるかどうするか
約1ヶ月朝も晩も考えました。
お父さんはアイフォンでいいだろといいましたが
私はたとえネットで情報が手に入らなくても
友達と疎遠になるほうが嫌でした。
私がこの歳で日本の文化に逆らうことの
恐れがわかるかいといって
好きにすればと言わす方向に
家族を誘導しました。
お父さんは私にあんまりこだわりが増えると
生きにくくなるぞといって私を抑えこみましたが
できませんでした。
今の携帯はとてもシンプルで
携帯ショップの人にも
それは古いからよくないと言われました。
なんとかドラゴンもついてないそうです。
でも私はこのフツウの携帯(ガラケー)が
可愛いです。
牛乳を浴びたような白も
手垢のつかないバリアもいいです。
でも昨日はアドレスをみんなに教えたら
45件エラーで返って来ました。
夜は家族で携帯を褒め合いました。
お姉ちゃんの携帯のピンクは
微妙な色でいい味だとか
おかあさんのピンクは上品だとか
おとうさんは
洗濯機にかけちゃったほうの黒が
好きだったとかいいました。
そしたらお兄ちゃんが鼻で笑って部屋に戻りました。
みんな当分スマホへの以降は先になります。
本当にお金を無駄にしてしまいましたが
私はそういう時はユニセフに募金した気持ちになって
やり過ごすのが恒例です。●



アイフォンをすぐ解約し、
無事ガラケーを手にした私は、
その後早朝のスーパーでしなびたきゅうりを
店頭にならべたりするバイトをした。
なんの刺激もないしんどい毎日が続いたとき、
ニート株式会社を作った人がやっている別のとあるプロジェクトに参加する。

そのプロジェクトは独自のやり方で就職を斡旋していたが、
無論、それでも私は就職ができない。



〈できないものはできない〉



***



さ、終わります


旅の記事はもう終わり。
過去の旅を写真と文を使って
しかもそれを流行りのnoteで、というところ、
今回の感染症の影響をいかに受けて時間が有り余っているかというところだ。


でも、いくつかの記事は
伝えたい記憶でもあった。



旅でいろいろなことがあったけれど、
うまくいくときの波と、そうじゃない時の波があり、
それは必ずバイオリズムのごとくじゅんぐりに巡ってきた。
そして直感だけでやっていけば予想外のことや、
不可思議なことも起きてきて。


それがもうやみつきになる。

〈いろいろあったけど。。〉



〈自分の弱さを認める大切さを知れた〉



***



あれから海外に一度も行かない。
でも去年縁あって友達と
伊勢神宮と出雲大社に行った。



これは出雲大社ちかくの稲佐の浜というところ。


旅はつらいけど楽しい。

またどっか行きたい。






最後まで読んでくれた人ありがとうございました。
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