極寒で食べるジンギスカンの熱々の思い出
足が冷たくて、足踏みする。
でも、顔はほてっている。
「アチ、アチチ」
ほおばるジンギスカン。
雪つもる外、で。
小学校時代、北海道・苫小牧に住んでいた。
日本一、スケートが盛んなところで、冬にはスケート祭りが開かれる。
大きな雪のすべり台、雪の彫刻、スケートパレード、子どもアイスホッケー大会・・・があった。今はどうなんだろう。
そして名物が「しばれ焼き」。
「しばれる」とは「凍えるように寒い」という方言。。
ブルブル震える時にいう、実感あふれる言葉。
しばれ焼きは外でのジンギスカン。
ドラム缶コンロで。
苫小牧は積雪量が多くないので、スケートが盛ん。
そのため、雪が積もった中ではないのだけど。
そうはいっても地面は雪で、ほぼ凍っている。
そこにドカンドカンとドラム缶が並んで。
みんなで焼きながら、ジンギスカンを食べる。
寒い。
けど、おいしい。
ただ食べているだけなのに、冒険気分で。
走ったり、転んだり、叱られたり。
北海道といえばジンギスカンで。
いつでも、どこでも、ジンギスカン。
親子バス遠足だったか、行った先でジンギスカンをやった時は、さすがにびっくりした。
ええ?
遠足で?
みんな、当たり前の顔。
私もすっかりなれて。
今や「羊が苦手」といわれると、驚く。
驚くようなことじゃないのに。
羊が苦手な道民っているのかな?
どうするのかな?
幸い、夫も息子も羊は大好き。
何度も一緒に食べている。
東京で。
北海道でも。
中央が盛り上がった鉄なべに、野菜を入れる。
モヤシが一番多くて、それにキャベツ、ニンジン、ピーマン・・・。
中央の盛り上がったところに、たれにつけた羊肉をのせる。
ジュージューの音とともに煙が上がる。
焼いているお肉から肉汁が出てきて、野菜にからむ。
お肉をひっくり返したら、どちらも食べごろ。
お肉もおいしいし、肉汁とタレを吸った野菜がまたたまらなく、おいしい!
ハフッハフッと、熱いまま口に入れる。
肉汁がビュッと熱く、肉そのものの味が広がる。
今はラム(子羊)も多いけれど、ジンギスカンといえば、マトン(成獣)。
噛み応えがしっかりある。
独特のにおいが、クセになる。
ああ、よみがえる味。
また食べたい。
ジンギスカン。
そしてしばれ焼き・・・。
※見出し画像は苫小牧市観光情報からお借りしました。https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kankojoho/event/skatematsuri/shibareyaki.html ありがとうございます。
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