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極寒で食べるジンギスカンの熱々の思い出

足が冷たくて、足踏みする。
でも、顔はほてっている。
「アチ、アチチ」

ほおばるジンギスカン。
雪つもる外、で。

小学校時代、北海道・苫小牧に住んでいた。
日本一、スケートが盛んなところで、冬にはスケート祭りが開かれる。

大きな雪のすべり台、雪の彫刻、スケートパレード、子どもアイスホッケー大会・・・があった。今はどうなんだろう。

そして名物が「しばれ焼き」。
「しばれる」とは「凍えるように寒い」という方言。。
ブルブル震える時にいう、実感あふれる言葉。

しばれ焼きは外でのジンギスカン。

ドラム缶コンロで。

こんな感じです。写真は苫小牧民放さんからお借りしました。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13123/

苫小牧は積雪量が多くないので、スケートが盛ん。
そのため、雪が積もった中ではないのだけど。
そうはいっても地面は雪で、ほぼ凍っている。

そこにドカンドカンとドラム缶が並んで。
みんなで焼きながら、ジンギスカンを食べる。

寒い。
けど、おいしい。

ただ食べているだけなのに、冒険気分で。
走ったり、転んだり、叱られたり。


北海道といえばジンギスカンで。
いつでも、どこでも、ジンギスカン。

親子バス遠足だったか、行った先でジンギスカンをやった時は、さすがにびっくりした。
ええ?
遠足で?

みんな、当たり前の顔。

私もすっかりなれて。

今や「羊が苦手」といわれると、驚く。
驚くようなことじゃないのに。

羊が苦手な道民っているのかな?
どうするのかな?

幸い、夫も息子も羊は大好き。

何度も一緒に食べている。
東京で。
北海道でも。

中央が盛り上がった鉄なべに、野菜を入れる。
モヤシが一番多くて、それにキャベツ、ニンジン、ピーマン・・・。
中央の盛り上がったところに、たれにつけた羊肉をのせる。
ジュージューの音とともに煙が上がる。

焼いているお肉から肉汁が出てきて、野菜にからむ。
お肉をひっくり返したら、どちらも食べごろ。

お肉もおいしいし、肉汁とタレを吸った野菜がまたたまらなく、おいしい!

ハフッハフッと、熱いまま口に入れる。
肉汁がビュッと熱く、肉そのものの味が広がる。

今はラム(子羊)も多いけれど、ジンギスカンといえば、マトン(成獣)。
噛み応えがしっかりある。
独特のにおいが、クセになる。

ああ、よみがえる味。
また食べたい。

ジンギスカン。

そしてしばれ焼き・・・。


※見出し画像は苫小牧市観光情報からお借りしました。https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kankojoho/event/skatematsuri/shibareyaki.html      ありがとうございます。


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