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息子に手を引かれアメフトの試合を見る【企画Sports is beautiful】

「かっこいい!これなに?」
夫と本屋さんへ行った息子。
ある雑誌の表紙に目を輝かせたのが始まりでした。

5,6歳だった息子は、アメリカンフットボールの防具をつけたごつい選手たちに目が釘付けに。(その場には、私は一緒にいませんでした)。
一瞬でアメリカンフットボールのファンになりました。

アメフトの世界に入れず、疎外感を覚える私

夫は関西出身でもともとアメフトファン(アメフトは大学リーグなど、関西のほうが盛んです)。
熱心にいろいろ教えたら、あっという間に覚える息子。

あっという間にチーム名や選手名、技やポジション、選手の背番号や身長まで覚えます。

何一つわからない私。???
置いてきぼりで寂しく、青ざめました。
ほかにも車や競馬😅など、ついていけない世界が多くて疎外感を感じ始めていたころでした。

一生懸命おぼえ始めますが、さっぱり頭に入りません。

だいたい、アメフトには独特の用語が多すぎるんです!

「ファンブル」とは選手が持っていたボールを落とすこと。
なんて一つ一つお勉強。
夫も息子の熱心に教えてくれます、が。

ポジション名がまた難しいです。
「QB」はクォーターバックで、チームの司令塔。これ超基本。
ボールを手渡しで受け取って走るランニングバック(RB)、先に走ってパスを受け取るワイドレシーバー(WR)・・・などなど(これも超基本)
アメフトはオフェンスとディフェンスで選手がすべて入れ替わるので、ポジション名も多いんです。
それぞれ軽く10以上のポジションがあるんです!(いまだに覚えていません)

そのころ一度、家族で社会人チームのアメフトの試合を見に行ったことがあります。
さっぱりわかりませんでした。

アメフトの選手は防具もつけているし体も大きい人が多いのですが、ボールはラグビーよりも小さいんです。

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ルールを知らないと、どこにボールがいったか見逃します。

しかも、パスを手渡したように見せて渡さない「フェイク」というプレイがあり、あっさりだまされる私。

まったくわからないまま帰宅して、打ちひしがれました😨

まずは『アイシールド21』で基本を覚える

そのころ知ったのがアメフトのコミック「アイシールド21」(集英社、全37巻)です。

やはりルールやポジションがわからない読者が多いのでしょう。
ていねいに説明されています。
これを手に入れて、親子3人で読みました。

私はこれでまず基本を知りました。

『ブラインド・サイト』がターニング・ポイント

そのあといろいろ本を探したのですが、私の場合はルールブックでは頭に入りません。

その時にふと見つけたのが、当時出たばかりの『ブラインド・サイト』。

もう古本しかないんですね・・・。

「幸せの隠れ場所」というタイトルで映画化され、サンドラ・ブロックがアカデミー主演賞をとりました。

これはそれまでのアメフトの歴史や当時のアメフトの流れを、非常にうまく描いていました。
マイケル・オアーというゲットー出身の選手が、奇跡のように暖かい家庭に迎え入れられると同時に、アメフトの名選手となっていく過程を追っています。

オアー選手の成長とともに、アメフトのことがわかっていきます。

だんだんとアメフトのおもしろさがわかり、試合の見方も少しずつ変わっていきました。

あるとき、「あそこのチームのクウォーターバック(以下QB)が○○に変わった」という夫に、
「じゃあ、変わるよね。QBはチームのカラーを決めるから」というと、
「よくぞ、そこまで」と驚かれました。えっへん。
(実は全然、大したことはいっていません💦 基本です)

スーパーボウルとは

スーパーボウルは、アメリカでは一大イベント。

日本の天皇の即位に合わせて来日するか決めかねていたトランプ大統領。
「それは日本人にとって、どれくらい大事なんだ?」と聞いたトランプ氏に
「スーパーボウルの100倍くらい大事だ」と当時の安倍首相が答えたことが決め手だっという・・・。

とある事件の犯人に「スーパーボウルのチケットが当たった」といったら、プラチナチケットに惹かれて、まんまと犯人が来て逮捕されたとか。

逸話に事欠きません。

ハーフタイムには超一流ミュージシャンがコンサートをします。

スポーツを超えた大きなイベントといえるでしょう。

20201124ロンバルディ杯 (2)

マニングとセインツ、対照的なQBの2人

そのとき(2009年シーズン)のスーパーボウルはインディアナポリス・コルツ対ニューオーリンズ・セインツでした。(写真はその時のものではありません。イメージです)

インディアナポリス・コルツのQBは、ペイトン・マニング。
父親も弟もNFL(アメリカのアメリカンフットボールリーグ)のQBで、エリート中のエリートです。ドラフトでもトップ。

片やニューオーリンズ・セインツのドリュー・ブリーズは2巡目全体32番。
身長も低く(183㎝。QBは190㎝超えの選手が多い)、しかも肩を故障して解雇されての移籍。

しかもその前年、ニューオーリンズはハリケーンカトリーナで本拠地のスーパードームも一部破壊され、その後避難所としても使用されたためにチームは各地を転々と移動しながら試合をしていました。

まだ復興途上、セインツのシーズン開幕も危ぶまれての入団だったそうです。

街も、ブリーズもボロボロだったといってもいいでしょう。

でもブリーズは移籍直後から復興のために資金援助などをして、地域に手を差し伸べていました。

第44回スーパーボウル

いろいろなドラマを感じました。
だからでしょうか。
スーパーボウルでは10年以上前なのに、この試合が一番印象に残っています。

私たち家族が応援したのはセインツであり、QBブリーズ。
「でも難しいだろうなあ」と思っていました。

私は出社して、試合をちゃんとは見られませんでしたが、夫は仕事を休んでみていました😅
息子は保育園(年長さん)へ。

その試合は熱い試合でした。

詳しく語るほどのアメフトボキャブラリーを持っていませんが、接戦。
スコアは31:17ですが、点差以上の激しい試合でした。
お互いに技を駆使して、逆転ののちに応援していたセインツが勝ちました!

QBのブリーズはMVPに選出され、あいさつをしました。
(私の不確かな記憶で書いているので、間違いがありましたらお許しください)

小さな息子を抱きかかえて、
「今年は特別な年だった。来たときは町は荒れていたが、今は復興しつつある。息子が生まれて、スーパーボウルに出て、勝つことができた」

金色の紙吹雪が舞う中の、ブリーズの姿は忘れられません。

息子のおかげで開いた扉

アメリカンフットボールのおもしろさを知ったのは息子のおかげです。
夫だけだったら、夫も私に熱心には教えなかったでしょう。

もともとは、それほどスポーツ観戦に興味はありませんでした。
でも一緒にテレビを見たり、話したり、試合を見に行くことで、ぐんぐんおもしろくなりました。
今は野球もバスケもサッカーも好きです。詳しくはありませんが。

ひいき選手もできましたし、ひいきチームもできて応援するとますますおもしろくなります。NFLでいうと我が家はレイブンズ、イチ押しです(かなり渋いです)。

どんどん選手は移籍して、変わっていくので私はなかなか追いきれません。
でも見ると応援するし、楽しいです。

息子には感謝しています。
もう高校生になった息子と一緒に行くことはありませんが。


これはチェーンナーさんの企画【Sports is beautiful】に乗ったものです。
おかげでなつかしい思い出がよみがえりました。

長文を最後まで読んでいただけて、ありがとうございました。
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