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オレンジと人生のほろ苦さとさわやかさ

オレンジジュースを飲むだけなら気がつかない、ほろ苦さ。
そのおいしさを知ると、大人の階段を一段登った気がする。

オレンジの缶詰めの、お菓子を焼いた。
皮つきのスライスオレンジのシロップ漬けがあるのだ。

一度目はこちら。

今回は、シンプルなパウンドケーキの上にのせた。

オーブンから出した、焼きたてのとき

私はなかしましほさんの、かんたんな作り方を応用した。
バターをすり混ぜるのではなく、オイルをぐるぐるっと混ぜるのですぐにできる。

中にもたっぷりと、オレンジピールを入れた。
粉をまぶすと均等になるのに、そうしなかったから、下に沈んでいる💦
でも上にスライスがあるから、いいことにしよう。

仕上げにたっぷりと、缶詰のシロップを塗ってツヤツヤに。

焼きたてを息子に出した。

「うん、おいしい。
まわりはカリッとして、中はふわふわで。
オレンジのほろ苦さが効いているね」


ほろ苦さがおいしい、なんていうようになったのは、最近だ。
ついこの間まで、マーマレードも苦手だったのに。

ついこの間、がいつだったか。
中学か、小学校の高学年か。


子どもは苦みが、文字通り、苦手。
毒が苦いモノだったから、と聞くがそうなのだろうか。

息子は今もゴーヤーは好きじゃないし、山菜もあまり食べない。

でもオレンジの皮のほろ苦さはおいしい、と感じるようになったんだね。


オレンジジュースには、さわやかさはあるけれど、苦みはない。
いつもは果実しか食べないけれど、皮にも豊富な栄養素がある。

多くのビタミンとミネラル、ポリフェノール。

丸ごと食べることで、多くの栄養と味わいをいただくことができる。


小さい子には、まだ苦みは受け止めきれない。
つらさや、苦労も。
甘くて食べやすいところだけでいい。
皮の、苦い部分は大人が引き受けよう。
子を守ろうと思う。

でも少しずつ成長して、苦みを含めて、丸ごと受け止められるようになるのだろう。

失敗や、失恋や、失望。
挫折。

その体験が、日々を、人生を奥深く彩る。

あなたを味わい深くする。

オレンジの皮のように。

そう思って見守っていこう。


🍊               🍊             🍊


このケーキは、翌日も、翌々日もおいしい。
全体がまとまってしっとりする。味が、丸くなる。
「こっちの方が好き」と息子はいう。

肩の力を抜いた育児ができますように、そう願ってメルマガを書いています。


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