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【就学相談】千代田区で就学相談を受けてみての所感

Cさんは現在、千代田区の小学校で週2時間の通級(特別支援教室)を利用しています。
Cさんが就学相談を受けたのは数年前のことなので今は事情が異なるかもしれませんが、千代田区の就学相談を受けた際の流れや所感についてまとめてみたいと思います。

■背景

・Cさんは4歳からさくらキッズに隔週で通っていました。
・さくらキッズ利用の理由は、過集中や集団内での行動遅れ等のためです。
・小学校入学後に通級(情緒等の特別支援教室)を利用した方がよいか否かについて、さくらキッズからは「必要とはいえないレベル(通常級でいい)」、保育園からは「利用した方がいい」と異なる見解が出ていました。
・Cさんは家庭内においては問題行動が見えなかっため、保護者は通級の必要性についてあまり実感を持てずにいました。

■就学相談の流れ

(1)3~4月
・最初に児童家庭支援センターにて、さくらキッズに子供を通わせている保護者向けに就学相談の説明会がありました。小学校入学にあたり、以下のいずれかを利用したい場合は就学相談の手続きが必要になるとの説明がありました。
 ①特別支援学校(肢体不自由、中度以上の知的障害等)
 ②特別支援学級(軽度の知的障害等)
 ③通級(通常の学級に在籍し、学校内の特別支援教室に通う)

・就学相談にあたっては発達検査の結果」「診断書」が必要との説明も受けました。
・Cさんの保護者は保育園の先生と相談し③通級の利用をしたいと考えていたため、③通級の利用を希望するとその場で申し込みをしました。
・その後、日を改めて児童家庭支援センターの担当者の方とCさんの保護者とで1時間程度の面談が行われました。
・そして千代田区に巡回している小児科の医師との無料相談を受けるようにとのことで、後日、親子と医師とで1時間程度の面談がありました。
※この時点では、これらの相談が就学相談で必要な手続きであるか否かは不明でした。
(2)8~9月
・Cさんの保護者は、さくらキッズの療育の担当の先生に就学相談の現在の手続き状態を確認したところ就学相談が受けつけられていない状態であることが判明しました。
(Cさんの保護者は就学相談を申し込み済で、上述の複数の面談は必要な手続きと考えていましたが、実際は就学相談は受付られておらず手続き時間が非常に短くなっていた状態でした)
・このためCさんの保護者は、さくらキッズの先生を通じてその場で就学相談と発達検査の申し込みを行いました。なお発達検査は病院だと数か月待ちとなることが多いですが、さくらキッズを介して申し込むと1か月程度で受けることができました
(3)10月~
・Cさんの保護者は発達検査の結果をかかりつけの小児科に提出し所見等を書いていただきました。
・それらの結果を児童家庭支援センターに提出後、在籍園への訪問等が行われました(それらの結果を以て、教育委員会で就学先の検討結果を出していただく)。
・就学先の検討結果について、Cさんの保護者に対し面談の形で結果報告と説明が行われました。この際、できるだけ両親揃って報告を受けることが勧められます(おそらく保護者間で意見が分かれることを防ぐためと思われます)。

これらの結果、無事にCさんは希望通り通級を利用することが決定しました。

■就学相談についての所感・進め方についての考え

・就学相談を受ける中で、児童家庭支援センターは保護者に対し進路決定について非常に慎重に判断をしてもらいたがっているように感じました。
・このため、相談の機会が繰り返し設けられて話や手続きが進みにくくなる恐れがあるように感じます。
・よって、進路について明確に決めているのであれば「●●を利用するので、入学時に間に合うよう手続きをさせてほしい」と保護者が明確に伝える必要があります。
・手続きについては、さくらキッズに通っている場合は担当の先生にお話しした方が明確かつ迅速であると感じました。発達検査の申し込み、病院等についても聞くことができます。

■進路決定の判断について

・保護者は自分達だけではわが子がどこを利用すればいいのか(そもそも利用する必要があるのか)判断が難しいと思います。また、各種相談を受けても初見の医師や相談員の方々が短い時間かつ個別行動の観察でどこまで子供のことを正確に判断できるのかという不安がありました。
・このため、普段から集団内での様子を見ている保育園の先生や療育先の先生に客観的な意見を仰ぐのが一番参考になると感じました。