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【禍話リライト】三二三六号【余寒の怪談手帖】【怖い話】
偽汽車という怪異をご存じだろうか。
狸列車という名で呼ばれることもあるこの怪異は、日本に蒸気機関車が普及し始めた時代から見られるようになった、存在しないはずの蒸気機関車が鉄道線路上を走るというものだ。
運行中の蒸気機関車が走っていると、同一軌道上を走っていないはずの別の機関車が走ってくる。それを見た運転士が急ブレーキをかけて前方を確認すると、その列車は忽然と消えているというのが多くの体験談のパ
【偽・禍話 文字起こし】 嘘狂いの電話
ある人、まあ仮にAさんとしておきましょう、そのAさんがある日どうしてもバイト休みたくて、言い訳を考えてたんですって。
でも今このご時世体調不良っていうと
「コロナか?」
みたいに疑われて面倒じゃないですか。
それで頭を悩ませてたらしいんですよ。
ところでAさんは一人暮らしの女性なんですけど、とっても怪談が好きで、結構四六時中怪談をやってるネットラジオのアーカイブを漁って聞いたりする人だった