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6月の風景(Ver.大阪弁)

先月、私が周辺の草木を方言で紹介した記事からアリエルさんが企画をスタートしてくださいました。

たくさんの方々が参加されていて、つくづく日本各地の方言はなんて素晴らしいのだろう!と、あらためて思いました。

ところ変われば様々な表現があり、日本は小さい面積ながら、多様な民族の集合体なのかと実感し、深い意味で広い国であると気付かされました。


アリエルさんの企画は一旦区切りはついていますが、
私はこれに終わらず、時々は自分の方言、大阪弁で近況の報告を不定期で記事にしていきたいと思います。

アリエルさんへ、
良い企画をありがとうございます。お疲れさまでした。



アジサイに思う事

こないだまで桜満開や~!新緑や~!
て言うてたのに、あっという間に6月に入ってしもたら、知らんにアジサイが咲いてたわ。

季節はまた進んで、違う風景を作り上げてたで。

アジサイて、花も豪華で立派やけど、葉っぱもものすごい立派やな!
作りもん違うか?と思ってしまうぐらい、活き活きして、ピシッとして、一枚一枚が主張してる感じせぇへんか?

全部が、なんか張り切ってるねん。

その元気な感じが、これから梅雨になって、厳しい夏を過ごすための元気をくれてるような感じすんねん。


アジサイの原種

ガクアジサイ

アジサイてな、ぷくっとまぁるい房状になった「テマリ咲き」が一般的やねんけど、実は「ガクアジサイ」が元々、日本に自生した原種らしいねん。

そうそう。まあるいのも豪華でええけど、外回りだけに花咲かせたガクアジサイも素朴でええよなぁ。

いや違う。
花みたいに見えるヤツはホンマは「ガク」で、真ん中の小さいのが花やねん。

アジサイは勝手に自生すんねんけど、土壌の成分や性質によってや形や色が変わるらしいから、変種もできやすて、昔から盛んに品種改良されてきてん。

今あるアジサイらが文献に登場するのは奈良時代あたりからやから、少なくとも1200年以上も前から日本にあって、愛されてきたという事や。

そんな昔から日本の風土にうた進化をしてきて、私らを楽しませてくれたんやなぁ。

ということはやで。
アジサイも子々孫々、脈々とした系譜が存在してるはずやな。

絵画や和歌に至るまで表現されて、なんか日本文化の象徴みたいな花やし、
初夏を教えてくれる日本の大事な花や。



アジサイは水揚げが悪い

私も何回か失敗してるんやけど、アジサイを生けたらすぐに萎れてしまえへん?

だいたいな、切り花にしたとたん萎れてしもて、ガッカリした事なんべんもあるねん。

めっちゃ水分吸わさなあかんやつや。

アジサイは落葉低木という種類やから、最初はキレイな緑色やった茎が木質化してカチカチになってしまうねん。

そうなったら、丁寧にカッターで木になったとこをはがしてから活けなあかんねん。

画像出典:知っておくと便利!切り花のあじさいの生け方

アジサイを生けるときのポイント
・茎の先を縦に十字に切り込みを入れる
・深水で生ける
・茎をマメに切り戻す

要するにな、常に茎からたっぷりの水を吸い取れるようにしたらなあかんねん。

まぁそれでも失敗する時はあったんやけど、それはなんでかわからん。
しゃーから、アジサイは生けるのは諦めて、自生してるのを眺めて楽しむ事に専念するわ。

どうせ家に飾っても、ウチは男ばっかりで、誰も気にも留めてくれへんし、値打ちないから、アジサイも可哀そうやろ?



6月の風景

ついでに庭を一回りしてみたら、「ナンテン」の白い花がまさに満開になろうとしてるねん。

この白い花が散った後、真っ赤な実になるんやから不思議やなぁ。
これも日本原産の純日本人やで。

魔除け効果があるとかで、ほら、お正月のおめでたい時に生けられたりするなぁ。
江戸時代には火災除けにもなると信じられて、玄関先に植えてた家も多かってん。


他にもほら、花も葉も活き活きと成長してるで~!
植物たちは、真夏になると人間と同じようにバテるから、今のうちにお日さん太陽と土からタップリ栄養蓄えとかな、夏越されへんし。

頑張ってや~!


↓前回の(Ver.大阪弁)です



【参考文献】
LOVEGREEN  ・あじさい情報センター






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