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映画🎞 『殺人の追憶』ポン・ジュノ監督作品



『殺人の追憶』
살인의 추억/MEMORIES OF MURDER

⁡2003
韓国映画

監督    ポン・ジュノ
脚本    ポン・ジュノ / シム・ソンボ

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中盤、少しだらけ、韓国映画は飛んだり跳ねたり、俳優さんは跳躍力も必要だなとか、警察官もそれだけ暴力的ならバチも当たるでしょう、なんて軽く思いながら、怖いもの見たさに掴まれ、エンディングまでじっくりと鑑賞できました。
私はこういう映画は黙って観る事ができず、ハッとかウッとか、手で顔を覆ったり、静かに止まっていられないんですね、映画館じゃなくて良かったです。
最後のシーン、カオ、カオ、カオ、イケメンではないカオ. . . と余韻に浸るのですが、私はポン・ジュノ監督作品という意外、何ひとつ予備知識なしで観ています。
なので、観終わった後の検索から怖さをじわじわ味わう事になります。

⁡これ、実際に1986~91年、10~70代の女性10人を強姦・殺害した未解決連続殺人事件“華城連続殺人事件”を題材にした作品なんですね。

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しかもこの事件、2006年に時効、2019年に犯人が確定されています。
犯人によると、犯した数は34件と主張していますが、証拠不十分など、立証できない事件を多く残しているといいます。えっ、

「205万人の警察官を配備。2万1280人が捜査対象となり、容疑者となったのは3000人。そのなかには自白強要の拷問に耐え切れず自殺してしまった者、冤罪で投獄されてしまった者もいた。また、警察官のなかにも、長年の捜査活動によるストレスに耐え切れず、体調を崩して亡くなった者も。」映画.com

警察は捜査の失敗を認め、公開謝罪を行った写真がネットに出て来ます。そんな事ってあるんですね. . .


ポン・ジュノ監督も、「犯人の顔を永遠に見ることはできないと思っていた」と言いますが、その"顔"を見てどう感じたのでしょう。検索すると思いもかけず犯人の顔写真を見てしまい、更に怖さ倍増. . .
全てがリアルに想像できてしまう映画をうっかり観てしまい呆然となりました. . .

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更に驚くべき事に、犯人はこの作品をテレビ放送で観ていたと言います。
「俺の目を見ろ!」という迫真の場面、犯人はどんな気持ちで観たのでしょう. . . 

ポン・ジュノ作品を観続けていますが、この作品も例にもれずと言ったものでした。ぐったり引きずります。ふー. . . 

ざっくりまとめられているYouTubeも見つけたので、こちらも上げておきます。


サントラは岩代太郎さん。エンディング曲が美しい。

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🌝声、発声、機能を考える
ボイス・ボーカルレッスン/東京🎤
音楽療法(医療行為は行わない)の観点からオーラルフレイル、口腔機能、老化防止を意識した呼吸法、発声のレッスンも行います。

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