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かさとおとうさん
ほらだから言ったのに
午後から雨になるって
ろくに言うことを聞きやしない
せっかくの休みだっていうのに
たいした雨でもないというのに
こんなときばっかりだ
まぁ 親父なんてそんなもんか
そうだ ついでに…
『こどもたちが傘忘れたって 駅でピックアップするからそっちにも寄るよ 着いたら連絡する』 ポチッ
『17時北口に集合 遅れたヤツはしらんぞ』 ポチッ
ピコン 『 ありがと 』
ピコン 『 サスガ! 』
ピコン 『 カッコイイ!』
ピコン 『 おとうさん だいすき!』
なんだよ こんなときばっかり…
帰りはついでに
ちょっとドライブでもしよう
あじさいロードを
少しスピードをゆるめて走ろう
雨のついでに
甘いついでに
***
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6月11日は『傘の日』
“ 傘 ” という字は、まさに傘の形を模した象形文字で、広げた傘のようすを表しています
傘 のなかには小さな“人” が 4人…
でもこの “人”の部分は、傘の骨組みを表してるという説や、雨粒を表すという説などあります
この部分はこれまで “糸” 二つで書かれたり、“メ” が4つだったりしたこともあったのだとか
現在の中国では 『 傘 』は簡略化されて『 伞 』(簡体字)と表記されています
やっぱり “人” がいいかな
上のかさの部分も 見ようによっては大きな“人”
それはなんだか 小さな人たちを守っている感じもするし
ほら… おとうさんみたいにも見えてきませんか
なんて大きいのー
なんて優しいのー
なんて頼もしいのー
おとうさん サスガ、 カッコイイじゃん
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“ 傘 ” の部首はこの上の部分
ひと・ひとがしら・ひとやね などと呼ばれる
*
傘の起源は 5、6000年前のオリエント時代
日除けや魔除けのために使用されたという天蓋がそのはじまりと言われています
雨や雪、日差しからわたしたちを守ってくれる傘
「かさ」として、日本で最も古くに登場したのは “ かぶりがさ ”として知られる“ 笠 ”
最古の歴史書である『日本書紀』にも登場し、古墳時代の笠をかぶった埴輪なども残されています
平安時代以降には、紙や竹細工の技術の進歩により、和紙に 柿渋や油を塗って防水性をもたせ、柄と骨組には竹や木を使用した開閉式の “ 和傘 ”が作られるようになりました
布地を用いた画期的な 開閉式の“ 洋傘 ”は 13世紀にイタリアで生まれ、ヨーロッパ諸国の貴婦人たちに 日傘として愛用されました
日本に洋傘が普及したのは江戸時代から明治時代にかけてのこと
当初はとても高価で 庶民にはとても手の出るものではなかったのだとか
明治の文明開化とともに 一般にも普及して、しだいに雨にも使われるようになりました
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和傘から洋傘へ 素材の進化はあれど、
紙や布を骨組みで支える基本の形は 時代を越えても ずっと変わっていません
開いて、閉じて… ほら スマートで無駄がない
ジャンプ傘や折りたたみ傘だって ほんとよくできていますよね
傘の形状や構造には 計算が尽くされています
今では素材や色やデザインも豊富で、ファッションの一部になりそうだし、
装飾やアートとしても使われたりします
上から、下から、横から見ても
ふんわり開いた姿も、スリムに佇む姿も すてき
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布地やパーツを選んでオリジナルの傘を
オーダーできたりもしますね
けれどこの時期、忘れ物で断トツに多いのも傘です
わたしは傘を どこかに忘れたり失くしたという経験はまだないのだけれど、
もしもお気に入りの傘を見失ったら、きっと辿りに辿って できる限り探すと思います
傘は比較的安価なためか 問い合わせや引き取りも少ないのだとか
とくにビニール傘なんかは コンビニで数百円で買えるので、通り雨で気軽に買って、晴れたらウッカリ…なんてことが多いのかもしれませんね
手軽で助かるアイテムだけど、使い捨てみたいにするのは ちょっとさみしいし もったいない
そんなこんなで 家にビニール傘が何本も…という方もいらっしゃるかもしれません
ちなみに、初めてビニール傘が作られたのは日本
今から65年ほど前の1958年、 東京・浅草の傘メーカーが発明しました
傘骨にビニールフィルムを貼り付けるという斬新な発想は、当初 傘業界でもなかなか受け入れられなかったのだそう
けれど、1964年(昭和39年) の東京五輪に観戦で来ていたアメリカ人バイヤーの目にとまり、ニューヨークで売り出されヒット
一気に知名度が高まりました
何がどう転ぶか わかりませんね…
今や 頭上をとぶ ドローン方式の傘も開発されているといいます
さて 未来の傘はどうなってゆくのでしょうね
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こちらも梅雨に入りました
これから雨傘・日傘の季節です
みなさんもいろんな角度から傘をちょっと楽しんでみてください
晴れ間には 傘を忘れないようにどうぞお気をつけくださいね
それでは よい一日を、よい一週間を
あぁ そうだった
わたしの傘への憧れは 今も少しも変わっていません^^
#112. 『 梅雨 』
⭐︎ 帰り道はわたしもカタツムリになる 紫陽花の葉の路を辿りつ
⭐︎しとしとしと…どこか諦めたみたいに重力のまま落ちてゆく午後
ー ちる ー
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