チンプソン

主に映画(SF、オリジナルアニメ映画など)とゲームに関することを書きたい性分。

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主に映画(SF、オリジナルアニメ映画など)とゲームに関することを書きたい性分。

最近の記事

クリエイターは他クリエイターに対して嫉妬したりするのは当たり前。そこには攻撃性がある。 京アニ事件の犯人もまた、嫉妬を動機の一部としていたことに、クリエイター達は彼を全て否定は出来なかったに違いない。己にも秘めているのだから。 藤野も最初は虚栄心と嫉妬からだった。

    • 『ルックバック』 近いようで遠い創作者と消費者

      未読ながら「チェンソーマン」の噂はよく聞く。 映画好きな作者が描くバイオレンス漫画。 トレーニングしまくって腕が肥大化した米津玄師が主題歌のアニメが国内外問わず人気であることも。 当然この「ルックバック」も話題になっていたのも知っていた。 漫画家が漫画家を題材にしている作品となれば、やはりそこには漫画家藤本タツキの経歴や思想が反映される。 漫画家になる少女の物語ながら、その動機や姿勢は虚栄心だったり嫉妬だったりと、一概にポジティブなものでもない。 大義名分で何かに打ち込み続

      • プレイヤーが任意で自らのキャラクターに能力値の個性を与えることが出来るシステムを採用しながら、あらゆる手段で困難を突破しなければならない高難易度の極地を目指すことは、システムそのものを否定していることと同じ。 デモンズソウルの時からその矛盾を抱えている。

        • 死にゲーという言葉が浸透して15年あまり、他社作品がこぞってそれらに乗っかろうとしないのは、作品を遊んでもらうという部分でリスキーだからであって、フロムソフトウェアにしか出来ない難易度感覚というわけでは無い。

        クリエイターは他クリエイターに対して嫉妬したりするのは当たり前。そこには攻撃性がある。 京アニ事件の犯人もまた、嫉妬を動機の一部としていたことに、クリエイター達は彼を全て否定は出来なかったに違いない。己にも秘めているのだから。 藤野も最初は虚栄心と嫉妬からだった。

        • 『ルックバック』 近いようで遠い創作者と消費者

        • プレイヤーが任意で自らのキャラクターに能力値の個性を与えることが出来るシステムを採用しながら、あらゆる手段で困難を突破しなければならない高難易度の極地を目指すことは、システムそのものを否定していることと同じ。 デモンズソウルの時からその矛盾を抱えている。

        • 死にゲーという言葉が浸透して15年あまり、他社作品がこぞってそれらに乗っかろうとしないのは、作品を遊んでもらうという部分でリスキーだからであって、フロムソフトウェアにしか出来ない難易度感覚というわけでは無い。

          「AC」は特化させた方が強いという話

          8月25日に発売された「アーマード・コアⅥ」。 非常に楽しんでいる。 感想に関しては周回を重ねて全エンディングやパーツを揃えてから書くとして、シリーズ異例の盛り上がりによって生まれた諸々の問題点について解決策をここに書いておきたいなと思い、スクショやら動画やらとった。 参考になれば嬉しい。 当然生まれてくる問題点Steam同時接続数が10万人とかいう数字を叩き出した今作。 10年待った人、久しぶりにシリーズ触った人、これが初めてだという人などなど多様な人の目に触れることにな

          「AC」は特化させた方が強いという話

          「AC4」の革命

          今月末に約10年ぶりに発売される「AC6」が、これまでのシリーズとは比較にならないほどの変化を見せている。 以前の記事にも書いたように、シリーズ通して数多くの変革を辿ってきたことで、「アーマード・コア」を「アーマード・コア」たらしめている要素は、実は少ない。 そのためファンの中でもシリーズ中では好き嫌いが分かれることが多い。 そんな中で一際人気なのが4系と呼ばれる2006年に発売された系統だ。 何故そこまで受け入れられたのか。 個人的には4系の入り口となる「アーマード・コア4

          「AC4」の革命

          「水星の魔女」とは何だったのか

          といいつつ、自分は最終回含む終盤3話を観ていない。 去年の10月から始まったガンダム久しぶりのテレビシリーズが、7月2日をもって最終回を迎えたわけだが、個人的には非常に複雑な気持ちでいる。 直前の21話でかなりの負の感情を抱えたというのもあると同時に、これまで幾度の作品を作り上げてきた人物が、ここまで露骨に窮屈そうな作品を作り上げることを良しとするわけがないと思ったから。 事実、最終回を迎えた直後のSNSでの感想は、 「尺が足らない感じだったけど良い最終回だった」 「この製

          「水星の魔女」とは何だったのか

          覚悟を決めたフロムソフトウェア

          自分含む、シリーズファンが想像していたよりも、フロムソフトウェアは覚悟を決めていた。 6月8日(日本時間)から約一週間開催された大規模ゲームイベント「Summer Game Festa(SGF)」。 毎年開催されていたE3がコロナ禍によって各企業、独自配信が活発化。業界がE3という発表の場を必要としなくなったことを背景に、今年は中止に。 その代わりに注目を浴びたのが、各動画配信サイトで発表の場を作ったSGFだ。 MicrosoftやCapcomといった大手が独自配信する傍ら

          覚悟を決めたフロムソフトウェア

          その魔女は、製作の駒となるか(水星の魔女18話感想)

          5月21日。シーズン2が始まって早一か月。 一応区切りとなるようなタイミングで総集編が挟み、第十八話「空っぽの私たち」が放送された。 急かす物語シーズン2開始以降、物語の核心へと続く流れが徐々に強くなっていると感じる一方で、既に2クールで終わることが宣言されているからか、 物語の駆け足度合いがものすごいことになっている。 グエルの地球での出来事はたった一話で終わらせるし、今回も前回のミオリネの一方的な絶交宣言に特に不服を唱えることも抗議することもなく、仕方なく受け入れている

          その魔女は、製作の駒となるか(水星の魔女18話感想)

          自分がAC6のトレイラーに感動した理由

          日本時間4月27日23時00分、「アーマード・コア6」のゲームプレイトレイラーが公開された。 Twitterはお祭り騒ぎ。自分もお祭り騒ぎ。祭りだ祭りだ。 しょこたんも結婚した。祭りだ。祭りだ。おめでとう。 興奮冷めやらぬ中、今一度トレイラーを見返してみると、これが何故か感動してしまった自分がいた。 9年という時間のせいか、それとも単純にトレイラーの素晴らしさにヤラれたのか。 ある程度時間を置いて(興奮を落ち着かせて)からトレイラーを見返してみると、今回の新作が従来とは少し

          自分がAC6のトレイラーに感動した理由

          「エルデンリング」について記しておきたいこと

          早いもので2022年の2月に発売された「エルデンリング」から一年。 発売日に購入してエンディングを迎えたのは4月1日。約一か月の狭間の地の旅でした。 プレイ時間約166時間。一周クリアするのにこんなに時間をかけるとは思わなかった・・・と言っても、そのうちの40時間ぐらいは無意味な探索と迷子に費やされていたので、ゲームクリアに直接的に影響した時間という意味では120時間程度・・・いやそれでも結構長い・・・。 「フロム史上最大規模」と事前に言われた通り、ゲームのボリュームもさるこ

          「エルデンリング」について記しておきたいこと

          子供から大人へ。(水星の魔女 感想)

          2022年の10月2日から始まった令和のガンダム最新作「水星の魔女」が、 2023年の1月8日の第12話で、第一クールの最終回を迎えた。次回は同年4月から。 女性主人公であり学園ものであるという、従来のガンダム作品とは一線を画した作品として、放送開始当初からTwitterトレンドの上位を関連ワードで埋め尽くすほどの話題作。 しかし前評判からは想像もつかないような物語が、放送開始前のプロローグには描かれていた。 大人達に踊らされる子供達本編開始前のプロローグの内容は学園もので

          子供から大人へ。(水星の魔女 感想)

          新作「アーマード・コア6」世界に向けて。

          今年の「The Game Awards(TGA)」にて、 ACVDから10年。 ACfAから15年。 シリーズ始まってから25年というこの年に、ついに、ようやく、新作 「ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON」が発表された。 今年は25周年1997年からはじまった「アーマード・コア(AC)」は2008年頃まで毎年のように新作が発売され、作品数は既に20近い。 そんな長寿シリーズの記念すべき年に新作発表というのは、今思えば納得する状況だったと言えるが、

          新作「アーマード・コア6」世界に向けて。

          穿った見方で「すずめの戸締まり」(ネタバレ)

          すずめの戸締まりの感想記事で、なぜ自分はそう捉えたかの本編での言及をしてなかったので、ここに。 ネタバレと勘違いと決めつけアリ。 現実から始まる「君の名は。」と夢から始まる「すずめの戸締まり」 「君の名は。」の冒頭は電車に乗る瀧と三葉の回想からはじまる。 これがクライマックスに繋がる時間軸なわけだが、この時間軸では彗星での被害は無かったということになっている。 一方で「すずめの戸締まり」のほうは幼い頃に生き別れた母親を探す自分の夢から始まる。 作品という創作物でありながら

          穿った見方で「すずめの戸締まり」(ネタバレ)

          「ただいま」が届かなかった人たちへ(すずめの戸締り)

          3年に一度のイベント。新海誠監督作品の公開。 以前の記事で、同じ日本を代表するアニメ監督である細田守監督の「竜とそばかすの姫」についてを”「君の名は。」ショック”という変な言葉で色々書いたけども、同じことがよもや巻き起こした張本人から出るとは思わなかった。 予告編ならびに地上波での情報でも書かれているように、今回は明確に「地震」の描写がメインとなっており、 そんなのどう考えてもアレのリベンジとしか考えられないじゃないか! と言わざる得ない。 そして実際に観て本当にそうだった

          「ただいま」が届かなかった人たちへ(すずめの戸締り)

          親の呪い

          10月2日の日曜。 令和になって初めてのテレビシリーズのガンダムの初回放送。 あまり地上波で週間で放送されるアニメを観ないくちだったが、プロローグの出来栄えが当初聞いていた「学園もの」というのとはかけ離れたガンダムらしいシリアスなものだったので、 「この先どんな学園ドラマに仕立てるつもりなんだ?」という興味が勝り、夕方17時にテレビの前にかじりついた。 Twitterでトレンドになっていたように、巷では「百合アニメ」と言われるような、女の子同士が学園内の決闘によって許嫁を決