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「実験! まる一週間『頑張る』をやめたら豆腐はどうなる??」成果報告【更新59日目】

この一週間、地味に実験していました。

簡単に繰り返すと、「頑張ってはいけない」という制約のもとに一週間生活するとどうなるか?というチャレンジをしていました。
今日はその結果を簡単に報告していきたいと思います。

実験内容

今回はまず、そもそも「頑張らない」ってなんだ?という定義から始めていきました。
具体的には、実験に先立つ数日にわたり、日常生活の中で「頑張りそうになる瞬間」を事細かに拾い上げ、それを言語化・リスト化しました。

結果、ぼくが「頑張りそうになる瞬間」の特徴として、以下のようなものが判明しました。

・気力・体力的につらくなってきたときに「苦しいときこそもう一踏ん張り!」という〈心の声〉が聞こえる
・過重な負担を与えることが目に見えている作業を前に「言うていけるっしょ!」と〈心〉がいきがる
・これ以上はやりたくない、休みたい!と思った瞬間に「心地よい疲労感と達成感」のイメージが湧いてきてしまう
・何かしらのタイムスケジュールを設定するときに、「急げばなんとかなるっしょ!」と〈心〉がいきがって、少しキツめのリミットを設定させようとしてくる
・(正直いつ取り組んでも大差のない物事について)「今のうちにやれば後できっと楽になる」「将来の自分のために今のうちに苦労しておいたほうがいい」という〈心の声〉が聞こえる
・苦痛・不快を目の前にしたとき「ちょっと我慢して済むなら、我慢してしまおう」と思ってしまう
・嫌だ、やりたくない、といった気持ちが湧いてきたときに、「やらなきゃダメだ! やらなかったらお前に価値はないぞ!」という〈心の声〉が聞こえる

〈心〉ないし〈心の声〉といった漠然としたファクターをやたらめったら持ち出してしまいました。
うん、うさんくさいよねぇ。なんかオカルトっぽい。

とはいえ、実際のところそういう〈内なる声〉みたいなものが「頑張り」をうながしてくる瞬間ってたくさんあったんですよね。
たとえば、予想外に肌寒い日に薄着で外に出てしまったとき、いったん家に戻って一枚上着を羽織って出直そうか、なんて考えると、「これしきの寒さ別に我慢すればいいじゃん! いけるいける!」みたいな〈声〉が邪魔だてしてくるわけです。
あるいは、いっぺんに運ぶには重そうな荷物を手にしたとき、これは無理せず分けて運ぼうか、なんて考えると、「いけるいける! 一踏ん張りして頑張ろ! やりきったら達成感が待ってるぞ!」と〈心の声〉が呼びかけてきたり。
そういう現象をどう表現したものかわからなかったため、今回は便宜的に〈心の声〉みたいな表現をあてがうことにしました。

以上のような事前作業をふまえて、「『頑張る』の禁止」を具体化しました。
すなわち、「『頑張る』の禁止」とは、「上記リストに掲げた〈心の声〉を一切無視した生活を送ること」と定義しました。

「これくらい言うていけるっしょ!」と心がそそのかしてきたら「無理! やらない!」と突っぱね、「ちょっとで済むことだし我慢しなよ! お前は強いだろ!」とささやかれたら「イヤなものはイヤだ! わざわざ不快な思いなんかしない!」と一刀両断し、「今のうちに苦労すればきっと後が楽だぞ、頑張れ!」と励まされたら「別に今じゃなくてもいいなら今はやらない! イヤだ!」と退け……
そんな感じでまる一週間過ごしたらどうなるか、試してみました。

結果

いくつか言えることがあるので、分けて書いていきます。

1) パフォーマンスは下がらなかった

まず、頑張るのをやめたからといって、仕事がはかどらなくなったり作業量が落ちたりすることはありませんでした。
適度に休憩をはさんだり、これ以上は作業したくない!と思ったときに潔く作業を諦めてしまったりしても、別にこなせた作業の量や質は日常とそう変わりませんでした。
むしろ、「いかに疲れないようにするか」「いかに頑張らなくて済むようにするか」を考えることに専心していたぶん、より少ないエネルギーで普段と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮できたように思います。

2) 時間も気力・体力もほどよく余った

1) の最後に記したこととも関わりますが、一日の終わり(夕方くらい)の時点で残っている気力・体力の量が、それまでと比べてかなり大きくなりました。
あれこれタスクをこなしているうちにヘトヘトになってしまって夜にはもう何もできない……!なんて事態に陥ることはほとんどなくなりました。
さらに言うと、頑張らないために一日あたりにこなすタスクの総量を制限した(一日のはじめに「頑張りすぎにあたらない程度の」作業ノルマを設定し、それをこなしたら一切仕事をやめた)ことで、自由に使える時間も大きく増えました。
そうして余った時間を使って、こんなことができたりしました。


3) 寝ないとダメだった

そんなわけで、頑張らない生活めっちゃいいぞ!とウキウキしていたぼくなのですが、「頑張らない」は決して万能ではありませんでした。

というのも、ここ最近いろいろあって睡眠不足ぎみな日々が続いているのですが、満足な睡眠が奪われると、「頑張らない=ほぼ何もしない、できない」に転じてしまい、生活の質が著しく落ちるのです。
おとといくらいから睡眠不足の余波を食って体調を崩しているのですが、こうなるといくら「頑張らない」を徹底しようとまともなパフォーマンスは出せません。
「頑張らない」は時間やエネルギーの効率的な配分をうながすすばらしいスタンスであるものの、元のエネルギーが不足していると配分もへったくれもなくなってしまうわけですね。
寝るの大事!

まとめ

そんな感じで、頑張るのをやめるのはめちゃくちゃ心身の健康にとっていいらしい、ということがよくわかりました。
そして、別に頑張らなくても仕事は片付くし、日々のアクティビティを充実させることはできるのだ、ということも。

「頑張りすぎ」が自分を追い込んでいる可能性に少しでも心当たりがある人は、まずは一週間でも、頑張らない生活にトライしてみるのはいかがでしょうか?

それでは、今日はこの辺で!

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