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Chill Green -国産材に対する想い-

ウエキ産業の歴史と課題

Chill Greenを運営する株式会社ウエキ産業は今年で創業70年目となり、私の祖父が植木製材所として創業し、当時は国産杉の丸太を買い付けし、製材をした板を地元の建具製作会社に建具の材料を提供していました。

ウエキ産業の仕事の源流は福岡県大川市という場所に当社があることです。 大川市は約480年の歴史をもつ家具の町です。
古くから杉の産地であった日田市から筑後川を用いて日田杉を大川市へ運搬していました。
その杉材を使った造船業が盛んとなり、その船に乗せる船箪笥づくりが大川市の家具産業の発祥と言われています。

大川市が家具の街として位置付けできていることは、地域の森の木の恩恵を十分に受けたおかげだと考えています。
日本は国土面積67%が森林に覆われた世界有数の森林国です。先進国の中では、北欧家具でも有名なフィンランドに次いで2番目となる森林面積です。

その中で、戦後に植林された杉、桧など、その多くが今伐採時期を迎えています。
山を持続的かつ健全な状態に保つために、この国産の木を適正に伐採し、適正に使い、森林資源の良好な循環利用をすることは不可欠です。
しかし、この好循環を促すためには多くの課題があります。

山を健全に保つ理由(森林の機能)

  • 地球温暖化防止する為(CO2排出削減とともにCO2吸収源を確保)

  • 地域の安全・安心確保の為(山地災害・保安林整備・海岸防災林整備)

  • 水源の涵養確保

  • 生物多様性保全機能の確保(森林の荒廃が原因)

  • 観光資源としての森林空間・森林景観の確保

課題

  • 地域の木材需要の安定化(木材需給の変化・国際競争力の強化が必須)

  • 適正な伐採と再造林の確保が不安定(林業従事者の所得・労働安全の不安が原因)

  • 人材の育成確保・労働環境の改善(担い手となる林業経営体の育成)

解決策

  • 資源の持続的利用を促進が不可欠。林業のサイクルとして主伐、再造林、植林、保育、製材、木材活用そして、植林する連携して促進。

  • 収益性の確保をする為、原木の安定供給の流れから木材産業の競争力強化をした上で、新たな木材需要の獲得して、都市部、非住宅分野、製品輸出、エネルギー、新素材の開発

  • 担い手育成を図る為、素材生産の効率化や付加価値化に取り組む

  • 日本で暮らす方へ、国産材の良さ・メリットを川上側より発信していく

Chill Green立ち上げ

この課題をクリアするために、微力ながらその一助になりたいと思い、
製材だけでなく、実際の商品を販売するChill Green(チルグリーン)事業の展開を開始致しました。


Chill Green -日本の木と暮らし
https://www.chillgreen.shop/

未来のためにできること

一時的にではなく、継続的に、次世代を担う方々と、素材生産の効率化や高付加価値化に取り組む林業経営体の支援をしなければならないと考えています。
その為にECサイトの約束として売上の一部を山の保全活動に充てること、「国産材の可能性を無限化する」をコンセプトに将来の日本の山、森林、未来を築くこどもたちの為に国産材で家具づくりを目指します。
国産材の木を使用し、もっと身近に木のぬくもりを感じてもらえるような商品を展開していきます。
是非一緒に未来のことを考えていければうれしいです。

Chill Green運営元
株式会社ウエキ産業
代表取締役 植木 啓能
https://uekisangyo.com/

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