定数と変数〜ご機嫌に生きる方法〜
変えられないものと変えられるもの:定数と変数の話
登場人物
メンタル安定感抜群夫:しろまる
2度目のうつ休職中の妻:チコ
〜メンタル強者の夫しろまるとうつの妻チコ。しろまる夫からご機嫌に生きるための方法を学んだはなし〜
ある日の夫婦の会話
〜チコの職場の人事異動内示が発表になり、チコが願っていた異動が叶わず、嫌いな上司とまた一緒なことがわかった次の日の朝〜
しろまる(夫):どうせ内示見て寝れなかったんでしょう
チコ(妻):正解!自分なりに内示発表の後、嫌な上司がいる職場でやってく方法とか心持ちを考えたのに。寝れなかった。なんでわかるの
しろ:僕はチコちゃんよりチコちゃんのことがわかるからね。
だってチコちゃんの仕事の本質的な悩みは解決してないし、そもそも解釈の仕方とか心の持ちようとかが改善できてないからね
チコ:その通りなんだけど…。じゃあ、どうすればいいの
定数と変数
しろ:じゃあ言うよ
定数と変数って僕は考えてるんだけど、世の中には変えられないものと変えられるものがある
例えば、チコちゃんのうつは定数か変数か?
チコ:うーん、努力で変えられる気がするから、変数
しろ:ブー、チコちゃんのうつは定数。努力では変えられない。病院で診断された、うつは定数
じゃあ、職場で仕事中に寝てる上司は定数か変数か?
チコ:変数!起こす方法を考えたらいい。上司の上司に告げ口するとか、密告してもいいかも。直接寝てる上司に言うのもあり。「失礼ですが、ご病気でなければ仕事中は起きていてもらえませんか?」って優しく言う。
しろ:ブー、仕事中寝ている上司、これも定数です。
チコ:えっ!!これも変えられないの?だって、仕事中寝るのって間違ってるよ。
定数
しろ:定数と変数に間違ってる、正しいは関係ない。
他人のことは定数なの。変数は自分に変えられることだけ。
定数は前提条件として捉えるの、それは変えなくていいの。定数みたいな他者や時間に大きく依存するもにはコストをかけない方がいい。変わらない定数は捨てて、変えられることだけに集中するの。
変数
しろ:変数は状況を解釈するスキルだから。場面に応じて使えるものをたくさん持ってた方がいい。
僕だったら、仕事上だと、その場面に応じてキャラを使い分けたりとか、突破しないといけないものがあったら正攻法で行くかそうじゃなくて決定権者に近づいて直接話すやり方がいいのかとか、チームでプロジェクトを進める時にはそこでの声の調子や話し方もそうだし。どのやり方が目的を達成するために一番効果的なやり方か考えながら色々と試してる。それも変数なんだよね。
私生活だとストレスが溜まってる時、飲みに行ってグテングテンに酔っ払う自堕落も一つの変数、ゲームで頭使うのも変数、ラップ聞いて共感するのも変数。ストレスが溜まっているのは定数、そのストレスは何かを因数分解して、その原因に応じて、変数である効果的な行動を実践してるんだよ。はたから見ると単なる酔っ払いのゲーマーだけど
ご機嫌は自分で作る
しろ:仕事でも私生活でも自分の状況に合わせて、使える変数をたくさん持ってるとそれだけ生きるのが楽になる。変わらない定数に固執するのではなく、その中で自分にできること=変数をやっていくの
変数は、自分がご機嫌に過ごすための方法なんだよ
チコ:「ご機嫌は自分で作るもの」の構造ってそういうことなんだ。何かが起こった時、定数と変数を見定めて、定数は切り捨てて、変数を操って乗り越えていくのかぁ
あ、それってあれじゃん、ニーバーの「平静の祈り」じゃん
しろ:なにそれ?そんなんあるの
チコ:ニーバーを地で行ってる人、初めてみた