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アラフィフオンナの子宮癌レポートー命に別状なし

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2019年の年末に受けた健康診断の結果は「子宮がんの疑いあり・要検査」だった。 検査、病院選び、手術、抗がん剤治療、これまでの人生にない事ばかり。 52歳、既婚、こども無し、仕事… もっと読む
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<8>開腹手術一択とおもいきや…。

<8>開腹手術一択とおもいきや…。

開腹して、患部をしっかり見て取り切る

先生はその言葉を何度も言っていた意味が分かったのは説明の最後の最後だった。

“具体的に手術をしていただけるのはいつごろでしょう?”

と質問をすると、

カレンダーを示しながら「来週にでも」というニュアンスで

“毎週金曜日が僕の手術の担当日なのでね、たまたま来週、再来週でもどちらでも大丈夫ですよ”

と先生が言った時にちょっとした驚きがあった。

こころ

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<7>3度目の検査結果・同席

<7>3度目の検査結果・同席

2020年3月上旬

月曜日、火曜日と2日連続で広尾駅から日赤病院への坂道を上る。

月曜日はCT検査を受ける前の検査のための血液検査のための採血。火曜日はCT検査。

そして、ようやく翌週月曜日にMRIと検査結果。

これ、1日でまとめられないのかな?

せめて採決とCT検査は同じ日にならなかったのかな…とぼやく気持ちがふつふつと湧いてきた。大好きな、私の故郷のようなこの坂道をこんな気持ちで登る

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<6>採血・CT・MRI、そして告白

<6>採血・CT・MRI、そして告白

3月2日:採血 3月3日:CT 3月9日:MRI→医師からの説明

そういえば健康診断を受けたのが年末、健康診断の結果を見たのが1月下旬だった。そして気が付けば3月。

7月の検査でシロだったところから12月でクロ。たったの5ヶ月で私の子宮にガン細胞が芽生えた訳で、

そこから2か月、確実に時計は進んでいる。なんだか不安でしかない。私の中にいるガン細胞たちは大人しく検査を待っているのだろうか。

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<5>ようやく大病院。ふたたびの組織採取。治療の開始の道は遠い。

<5>ようやく大病院。ふたたびの組織採取。治療の開始の道は遠い。

2020年2月下旬

クリニックで紹介状をもらってすぐに日赤病院に電話をした。そして、その週の金曜日の午後に紹介状を携えて日赤に向かった。

冬の午後、薄曇りで風が冷たい。

広尾駅から日赤までの坂道はかつて自分が住んでいたマンションがあり、なじみのある道のりである。懐かしい。

とはいえ、なんだか景色が違って見えるのは家路につくあの時とは全然目的が違うからだろう。

その日の日赤病院はとにかく空

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<4>予想はしていても動揺はする。

<4>予想はしていても動揺はする。

2020年2月中旬

一週間後といわれていたけれど、検体を送った検査機関の休みと私のスケジュールとかみ合わず、あれから2週間たってしまった。

朝一番のクリニックはまだ人が少ない。
やさしさと柔らかいセンスに包まれた待合室で
少し緊張して待つ。

ほどなく女性の先生から呼ばれて診察室へ。

 “やっぱりね、癌細胞がみつかりました。多分ここなのだけど……”

先生がペンを使って指し示す画面を見る。

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<3>1週間という単位で時間が過ぎる小さな恐怖

<3>1週間という単位で時間が過ぎる小さな恐怖

2020年1月下旬
今年は暖かい冬のせいか梅の開花も早い。

日本橋の新しいビルの中にあるそのレディースクリニックは洗練されたやさしさに溢れ、隅々までこれから出産する人のために考えられた空間だった。

とても居心地がいい、けど、来院目的が違うと居心地が悪い。

超音波の写真を見ながら、健康診断は頸がん検査の結果だけど、子宮体部に何かありそうに写っているから体癌検査にしましょう、となった。

見た感

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<2>違和感から5か月目の健康診断結果

<2>違和感から5か月目の健康診断結果

2019年12月、そして2020年へ。

かすり傷のような出血が続く日々がなんとなく日常になっていた。

ネットで「更年期」「出血」と調べると「不正出血が何か月も続く」といった記事が上がってくる。

“自己判断しないで病院に行きましょう” と書いてあるけれど、すでに検査したし、つまり更年期だし、よくあることのようだからそのうち治まるだろう。

仕事も切れ目なく忙しい中、身体がきついというような症状

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<1>違和感?更年期?2019年夏

<1>違和感?更年期?2019年夏

・・・

「ホルモンバランスの崩れ、ですね。ピルを出しますから生理の周期リズムを整えて様子を見ましょう」

2019年7月のある日。麻布のレディースクリニックのドクターは私の顔をほとんど見ずにカルテを打ち込みながら声を発した。

(まぁ、癌ではなかったという事ね…)

クリニックのそばのディーン&デルーカでアイスコーヒーとドーナツを前にしながらホッとしつつもなんだかもやもやする。

私は祖母も母も

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序章:日本橋のレディスクリニック

序章:日本橋のレディスクリニック

ああ、やっぱり。

その時はあまり驚くことはなく
「だよね」
くらいの感じだった。

さて、どこの病院で手術するのがいいのだろう?……あまり調べていなかった。

ほぼそうだろうなと思いつつも、そうではないことに賭けていた自分にちょっと驚く。

診断名は「子宮体がん」

これから正念場だと言う時に全く。
ちょっと腹立たしく、
でも早めに見つかって良かった、と
安堵もした。

この時点で2020年2月

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