連載の途中ですが…とある別れの記録(1)
2021年4月15日
その日は晴天の淡路島。
海の見えるホテルの部屋でWeb会議を終わらせたら
西海岸へ車を走らせて海に沈む夕日を観よう、
と、Mさんと言っていたのに
会議が思いの外長引いてしまった。
急ぎ車を走らせたけれど、
残念ながら日没時刻には間に合わなかった。
それでも瀬戸内の日没後の茜色の空が、薄墨色の水面に雲の光が映って美しい。
昼と夜の間、海と空の間、まじりあう景色が瞼に沁みこんできた。
その夜は淡路に移住している食のお仕事の先輩Fさんの紹介で、淡路で随一