ちほ

40代の主婦 自死遺族になりました。

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最近の記事

夫のスニーカーを撮影してて思ったのは、 わたしたちは案外似た者同士だったのかもということ。 わたしも好きなものに囲まれていたいし、 スニーカーの箱を開けながら、 これを集めるのはきっと楽しかっただろうなと思った。

    • 片付け

      夫の遺品に大量のスニーカーがあります。 とくにNIKEのスニーカーが好きで、一時期は毎日のように届いていた。 量が多くてわたしでは管理しきれないし、息子は夫よりも足が大きくなって履けそうにないので、大切な人たちと形見分けをしたあとは、然るべき業者に売却する予定でいます。 でも、夫が大切にしていたものを手放してしまうのは寂しい。 なので、いま、1足ずつ箱から出して、写真を撮っているところです。 1/4は終わったかな? 箱から出す度に「かっこいい!」だの、「いい色だね」だの、「凝

      • 息子の誕生日

        息子が18歳になりました。 いつものケーキ屋さんにバースデーケーキを注文して、 本人希望のドミノピザを頼んで誕生日のお祝いをしました。 もう成人だなんてびっくりです。 わたしと夫を親にしてくれた息子の成人を、夫と一緒に祝いたかったなぁ。 いまさらそんなことを言っても何にもならないけれど、率直な気持ちです。 まだまだ心配は尽きないですが、敬語の使い方なんかはかなりしっかりしていて、親が気がつかない間にずいぶん成長したのだなと感じています。 息子が自分らしく生きて、できれば幸せに

        • これでよかったんだって、思いたくて

          夫が亡くなって100日と少しが経ちました。 日を追うごとに、あれが本当のことだったのかがわからなくなる。 最初に見つけた姿、なんとか助けようとしたこと、 救命措置をしてくれたお医者さまの顔、 刑事さん 葬儀社の担当者、 棺に入った夫の姿 参列してくれた人の誰もが泣いていたこと、 火葬場で夫が入った棺にが入っていった場所 同じ場所から出てきた骨。 全部覚えています。 忘れられない。 でもまだ、夫が亡くなったことが受け入れられない。 3人での生活にも慣れてきた。 仕事はまだこれか

        夫のスニーカーを撮影してて思ったのは、 わたしたちは案外似た者同士だったのかもということ。 わたしも好きなものに囲まれていたいし、 スニーカーの箱を開けながら、 これを集めるのはきっと楽しかっただろうなと思った。

          卒哭忌

          夫が亡くなってから今日で100日。 納骨のときの法要は百箇日法要として行ったのでした。 数日前に義母が「4月9日は百日ですね」と言われて思い出した。 法要の際に聞いたお話があまり脳に残っていない。 骨だけ残して消えてしまった夫を前にしていたのだから、それはきっと仕方がないですよね。 100日目は卒哭忌とも言うそうです。 慟哭(声を上げて泣くこと)を卒業し、前を向く日なんだとか。 「泣き納めの日ですよ」とご住職さんが仰っていました。 最近の子どもたちの様子を見ると、時間薬がう

          Mii

          Nintendo Switchも持っているのですが、うちではWii Uもまだ現役で遊んでいます。 春休みにはいろんなゲームで子どもたちと遊びました。 Wii UではWiiのゲームソフトも遊べます。 Wiiのソフトで遊ぶとWiiで作成した夫のMiiが登場します。 それがとても似ているのです。 Wii UのMiiはあまり似ていないんだけれど、Wiiで作ったMiiがすごくそっくりなのです。 ややこしいですね。 すみません。 Miiっていうのは、ニンテンドーのゲーム機で作成できる

          結婚記念日と月命日

          今年の4月1日は、19回目の結婚記念日で、3回目の月命日でした。 配偶者の死後の結婚記念日は結婚記念日なの? 19年前、幸せになろうと2人で決めて、 あえてエイプリルフールに婚姻届を出した。 周囲には1日ずらしたら?と言われたけれど、わたしたちは気にしなかった。 だってわたしたちは「本物」だと思っていたから。 結婚の誓いは絶対に噓にはならないって思っていたから。 今思えば若かったな。 20代半ばだから、若くて当然だけれど、当時のわたしたちの若さを振り返ってみると、すごくすごく

          結婚記念日と月命日

          寝室

          この家に住み続けることになったので、夫が最期のときを迎えた寝室はわたしの部屋になる。 悲しい現場から、居心地のよい自室に生まれ変わらせなくちゃ。 寝室には、わたしたちが結婚したときに購入したダブルベッドが置いてありました。 無印良品のベッドで、購入から20年近くたった今でも寝心地はいい。 だけれど、1人で寝るには少しばかり広すぎます。 それに、あまりに寂しすぎる。 だから思い切って処分することにしました。 最初は難色を示した長男も、 「もうあのベッドでは寂しくて寝られない

          納骨

          子どもたちの春休みを待って、秋田に帰省し、納骨法要を行いました。 どうしても辛い、行きたくないと言う高校生の息子は自宅に残し、娘と2人で。 幸い娘は「どっちでもいいよ」と言ってくれていたので行くことができました。 さすがに小学生の娘を残して帰省はできなかったので助かりました。 法要の前日に秋田に行き、夫の実家に宿泊。 翌日は午前中に納骨法要を行い、午後には関東の自宅に戻るという慌ただしいスケジュール。 納骨当日は朝から夫のごきょうだい家族がいらっしゃいました。 娘と同じ年頃

          2024年3月20日/お彼岸

          夫が亡くなって初めてのお彼岸。 何をしたらいいのかよくわからないんだけど、ぼた餅とカメヤマローソクの故人の好物シリーズのビールとステーキを用意してお供えしました。 お花は、アレンジメントを買おうか迷って、結局買わず。 この間買ってきた小さめのお花のみ。 買い物から帰宅してから調べたら普段より多くのお花を飾るのがよいとされていることがわかり、買ってくればよかったなと思っています。 先に調べるべきでした……。 夫が亡くなってしまったことが、まだ信じられません。 日が経つにつれて

          2024年3月20日/お彼岸

          2024年3月16日/『道』

          用事があって出掛けた帰りの車の中。 以前にカーステレオに取り込んだ宇多田ヒカルさんのアルバム『Fantôme』が流れ出した。 アルバムの最初の曲は『道』。 宇多田さんが歌うこの歌の“あなた”が指すのは彼女のお母さんのことだ。 けれど、自分の身を投影して聴いてみると、わたしにとっての“あなた”はやはり、今年の始めに死んでしまった夫なのです。 ほんとうに“そんな気分”です。 この先、わたしと子どもたちがどんな道を歩むのか、まだまだ見えていません。 来週の予定はわかるけど、来

          2024年3月16日/『道』

          2024年3月15日/お花を買う

          四十九日に姉から贈られた花がさすがに枯れてきました。 水のかわりにゼリー状のものが使われていて、花瓶いらずで、長く飾っておけるように工夫されたアレンジメント。 ひと月近くきれいに咲いていたのはびっくりしました。 新しいお花は近所のスーパーで買ってきました。 仏花に相応しいかはわからないけれど、お彼岸を控えてたくさん並んでいたお花から、いちばん可愛らしいものを選びました。 同じお花ならブロッコリーやカリフラワーが好きなんて言うようなわたしですが、 可愛らしいお花には心が慰めら

          2024年3月15日/お花を買う

          2024年3月9日/チョコレート

          何もしていないと泣いてしまいそうで、でもなにかをするには体が重たくて。 とくに見たいわけでもないのにYouTubeでスライムをこねる動画を見ていた。 大きなマグカップに熱い紅茶を入れて飲む。 ほんとうは火傷を厭わないほど、熱々のままゴクリと飲み下したいのに、猫舌だからそーっと啜って飲む。 せっかく座っているのだから、夫にお線香をあげる。 四十九日に母からもらったお線香は見るからに高そうで香りが強い。 あまりに強いからジップロックに入れている。 使う度にジップロックを開けて、

          2024年3月9日/チョコレート

          2024年3月8日/喪失感

          5月にアイカツ!シリーズの常設店がオープンするお知らせがあった。 常設店!! 購入特典でアイカツ!、アイカツオンパレード!筐体でも遊べるんだって! すごい!たのしみ!! って、表面上は元気に過ごしているんだけれど、喪失感がすごい。 いただいたご香典のお返しも、皆さんのところに届き、 いろんな名義や支払い方法の変更も済みました。 寝室の片付けも始めています。 そのせいなのか、喪失感がすごいです。

          2024年3月8日/喪失感

          2024年3月7日/カレンダー

          今日は寝室の片付けをしていた。 引っ越しはせずにここに住み続けることが決まったし、 ソファは寝づらいので寝室を悲しい現場からわたしの部屋にしたい。 大量の遺品があるので、とても時間がかかりそうですが。 少しずつでも作業を進めようと、処分するものを紐でまとめるのに夫の机にあったはさみを使いました。 夕方に作業を終えてはさみをしまおうとしたときに、壁に掛かったカレンダーが目に入りました。 去年と同じ競走馬の写真のデザイン。 だけどよく見たら、2024年のものにかけ替えられていま

          2024年3月7日/カレンダー

          2024年3月はじまり/月命日/お出かけ/夢

          3月1日に夫の2度目の月命日を迎えました。 先月はビールを供えたのですが、わたしはビールが苦手で飲めません。 今回はわたしも飲めるものにしようと思ってよく飲んでいた氷結無糖レモン。 でもよく見たら、いつも飲んでいたものとアルコール度数が違いました。 いつもは7%なのに、4%。 間違えちゃった!ごめん!まぁいいや。 夕飯の時にコップ2つに注いで献杯。 お供えした分もわたしが飲みました。 供養になったかな? 翌日は娘と映画「ウィッシュ」を見に行きました。 もともとは冬休みに行

          2024年3月はじまり/月命日/お出かけ/夢