Chihiro

24歳になりました/人道支援と教育/バングラインターン→イギリス大学院→マダガスカル国連

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最近の記事

暴動は正当化されるのか?<モラル・エコノミーの視点>

炎上する車や、割れた窓ガラスを見て悲しいなと思う。石を投げ合う市民と、警棒をかざす警官を見て、あまりの無惨さに落胆する。そんな感情を、ここ数年よく感じている。最近で言うと、アメリカで発生したBLM(Black Lives Matter)運動を「野蛮だ」と非難する人たちもいた。とにかく、私たちは暴力が絶えない世の中を生きている。 大学院で紛争と国際関係論を学ぶ人間として、暴力そのものを真っ向から否定していては、学が深まらない。もちろん一般的な人間として、争いごとは好きではない

    • 街と家族と、本と

      そもそもというもの、私の覚えている日本の光景が丸々1年前で止まっていて、久々に街に出た時、流行りがよくわからなかった。なんせ灼熱のバングラでは普段はもうサロワカミューズを着る一択で、同じ形のものを探しては柄違いや色違いを買って楽しむで十分だったのに、日本の商店街に行ったらいろんな種類の服があって、どうしようかと思った。街には、全体的にちょっと平成ポップな服装をしている人が増えた気がした。まだ少し暑さが残る時期だからと、短いトップスを着て、ハイカットのスニーカーを履くと、バング

      • イギリス大学院合格まで

        こんにちは、千尋です。バングラデシュにどっぷりながらも、3月に無事神戸大学を卒業しまして、9月から英国サセックス大学院の修士課程に進学が決まりました。そこで今回は、海外大学院への進学について、そのスケジュールや出願方法などを私の経験を元に書いていこうかと思います。今回は特にイギリスに限定した話になるので、それ以外の進学先を希望する場合は、他のブログ等当たってみてください! なぜイギリス大学院なのか 大学院を選ぶ際、分野や地域、言語など様々な選び方があると思いますが、私の場

        • バングラ生活、この半年のこと

          こんにちは、千尋です。 なんか最近「いつnote更新するの?(血眼)」という愛の圧力が各方面からかかってきたのでそろそろ書こうと思います。2ヶ月もサボっててごめんなさい(微汗) 正直なところ、1月後半から2月下旬まで、非常に精神的にも肉体的にもきつい時期を過ごしておりました。バイタリティだけが取り柄のような私でも、よく体調を壊し、その割にただただ多忙という時期でした。(今は無事元気してます、アリガト) 仕事の傍ら、オンラインで進めていた大学の研究や授業なども一通り終わ

        暴動は正当化されるのか?<モラル・エコノミーの視点>

          可能性の宝庫、バングラビジネス

          バングラデシュにきて、もうすぐ2ヶ月半になります。あ〜最近note書いてないや!と思って焦ったので、急いで書いてます(笑) 今日は、バングラデシュのビジネスについて、お話しできるといいなあと思います。というのも、こちらに来てからというもの、私は新規事業の開発インターンとして現地パートナーの会社に入ってプロジェクトの設計や市場調査などを行っているのですが、バングラデシュのビジネスのスピード感や人脈の重要性など、既に急成長する組織の勢いに圧倒されている状況です。 特に私なんか

          可能性の宝庫、バングラビジネス

          ベンガル語を吹き込みたい_01

          こんにちは、千尋です! 今日は、バングラデシュの言語、ベンガル語をご紹介したいと思います。 こちらでは、仕事は英語で、それ以外の日常会話も基本英語で問題ないのですが、市場に出たり、ローカルな場所に訪問する時、ベンガル語が話せないと伝わらないことがほとんど。少しでもベンガル語を知っていると、若干生存確率が上がるし、何より喜ばれる(笑)という事で、ここ1ヶ月ほど、チビチビとベンガル語を勉強していました。 基本的な挨拶の表現①こんにちは ■ আসসালামু আ’লাইকুম

          ベンガル語を吹き込みたい_01

          きっと君には僕の貧しさは想像もできない、と言われてしまった

          やってしまった。 昼間のオフィスで一人、頭を抱え込んだ。 ICT教育の新規事業トライアルに招待していた学生と、連絡を取っていた時だった。彼から来たメッセージに、心がズキっと痛んだ。 "You don't understand how poor I am." この言葉は非常に痛かった。 彼は現在、首都ダッカから離れた農村部に住む高校生。来年度から故郷から離れた大学に進学する予定である。彼の故郷の村は、地方都市からも離れた貧しい村で、ネット環境はほとんど整備されていない

          きっと君には僕の貧しさは想像もできない、と言われてしまった

          バングラデシュの面白い文化

          バングラデシュに来て、もうすぐ2週間。 ここで見ている毎日の風景の中には、面白いと感じるものが山ほどあるし、毎日丁寧に日記には書き留めているのだけど、こうやって皆さんに読んでもらえるように書いてなかったので、突如書き出しています。 今日は、バングラデシュの面白いと思うところを、少しご紹介。 祝い事は、本人が盛大に奢る"treat"の文化オフィスで仕事をしていると、たまにスイーツが運ばれてくることがある。とても甘いスイーツで、基本的に焼いたり揚げたりしている非常に高カロリ

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          お金はあげられないのに、なぜ彼は笑顔で手を振るのだろう、と思った話

          街に出れば、必ず手を伸ばされる。 食べ物がない、という懇願の表情でお腹をさすり、私の横を離れない。 " hungry. money. " 日本ではほぼ出会わない光景だが、ここでは日常茶飯事なのである。 初めてカンボジアで物乞いに出会ったときは、心が大きく揺れた。小さくてとても美しい目をした子供にお金をせがまれた。今でも覚えている。とても可愛く、愛らしく、それでもボロボロの服をきているのが気になった。お金をあげようとする私を止めたのは、ベトナム人の友人だった。 「お金

          お金はあげられないのに、なぜ彼は笑顔で手を振るのだろう、と思った話

          音のある街

          汚れた空気とクラクションの嵐の中に、一瞬だけ鳥のさえずりが聞こえる。バングラデシュは、なんとも音のある街だ。 イスラム教のお祈りのサイレン、リキシャの走る金属音、車のクラクション、もの売りのおじさんの声、子供たちの雄叫び。 日本とまず違うと感じるのは、こういう「音」である。 一生鳴りやまない音。それは、なんか国自体が動いているような音。そういう音に過敏になるのは、やはりこの場所特有のものだと思う。 ここでは、朝から晩まで人々の叫び声が鳴り響き、クラクションで隣の人の声

          音のある街

          バングラデシュの扉を叩く

          こんにちは、千尋です。 バングラデシュに行くと言って、瞬く間に日本をでて、今は空の上です。 日本にいる間は忙しすぎて、自分の頭を整理したり、周りの人たちに丁寧にお別れできる時間もなかったので、 今できたこの時間で、心を整理しつつ、私がバングラデシュに行く理由を書き留めておきます。 バングラデシュは面白い国です。 インドの東側に位置するイスラム教国家(イスラム 9割:ヒンドゥー/その他 1割)。小さな国ですが、日本を超える人口をもち、人口密度は世界でトップ10に入るほど

          バングラデシュの扉を叩く

          今日もまた、変な夢を見ている

          正午に目が覚めて、急いでパソコンを開いている。ベットから足を出して、体を冷やしながら、まあ随分と寝ていたらしい。今日もまた、変な夢を見たのだ。 「焦り」 今日の夢をそう名付けよう。 暗くて巨大なプールが広がっていた。それはまるで水族館の水槽のようで、みんなが首まで水に浸かっている。水は少し濁り、嫌な匂いを漂わせていた。中には私の妹や知人の姿も見え、皆一同に何かを待ち続けている。自分の順番が来るのではないかとそわそわし、自分に割り振られた意味もない活字を頭に叩き込んでいる

          今日もまた、変な夢を見ている

          【2020春アジア旅】旅程、予算と節約術

          こんにちは、千尋です。 今回の2/29~3/20までの約3週間のアジア旅に関して、この記事でご紹介したいのは、【旅程、予算、節約術】に関してです。 今後、みなさんがアジアなどに旅に行かれる際に有益(かもしれない)情報をまとめておきます(興味があれば読んでください~!!) 少しだけ、旅を始めたきっかけも書いています!へ~~こういうことだったんだ、と思ってくれると嬉しいです。 【旅をはじめたきっかけ】そもそも、この旅を始めようとなったきっかけは、カンボジアコンポントム州の

          【2020春アジア旅】旅程、予算と節約術

          【陸路】バンコクからシェムリアップ、約7時間のバスの旅

          皆さんこんにちは、千尋です。 今回はタイバンコクからカンボジアシェムリアップまでの陸路国境越えについてまとめてみます。 タイからカンボジアへの行き方は主に航空機、バス、鉄道+バスの3つの方法があって、今回私はバスを使いました。 航空機をバングラデシュで逃している私にとって、出来る限り移動の出費を抑えることが今は第一です。笑 もし時間や体力的な余裕のある人はぜひ鉄道に挑戦してみたら良いかと思います。 鉄道+バスの場合、タイの田舎の風景を観ながらトコトコ国境付近まで約6時間

          【陸路】バンコクからシェムリアップ、約7時間のバスの旅