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可能性の宝庫、バングラビジネス

バングラデシュにきて、もうすぐ2ヶ月半になります。あ〜最近note書いてないや!と思って焦ったので、急いで書いてます(笑)

今日は、バングラデシュのビジネスについて、お話しできるといいなあと思います。というのも、こちらに来てからというもの、私は新規事業の開発インターンとして現地パートナーの会社に入ってプロジェクトの設計や市場調査などを行っているのですが、バングラデシュのビジネスのスピード感や人脈の重要性など、既に急成長する組織の勢いに圧倒されている状況です。

特に私なんかは、正式な所属先は日本のNPOですが、勤務・事業地はバングラデシュということで、日本側との全体的な戦略作りもありつつ、バングラデシュの市場、現場の文化を常に理解しながら事業を進めるということが重要になるわけです。(これはまだまだ慣れるには時間がかかる部分ですね)

ここで、一つ面白いなあと感じることは、私が経験した限りだと、まず交渉は基本的に会話ベースで進みます。私が以前、こちらの現地パートナーの社長と一緒に銀行に訪問した際も、まさかのその場で総裁に直接お会いすることができ、こちらの社長はすかさず、「うちはこんなことしてて、こんな風に展開していく予定で、この年にこんなアワードを受賞してて・・・」といった話をぐんぐんと相手にアピールしていきます。初めは静かに聞いていた総裁も、少しずつ質問を挟みながら、そのまま「面白そうだね、うちにサービスを買わせてくれ」といった風に、すんと話が進んでいくんです。(そして、私が冷や汗かきながら作った資料も、日の目を見ることもなくお蔵入りになるわけです。笑)もちろん、両者ともに経験が豊富なビジネスマンですから、交渉戦略なども、きっと頭の中にすでにあるのだろうと思うのですが、まるで知人と会話しているような雰囲気で始まり、そのまま大きな契約への一歩や、重要なアピール機会に変わっていくこともあります。その様子がとても面白く、資料ベースで交渉の場が進む日本では、なかなか見ることができない状況かな、と思います。

また、急激な経済発展の最中にあるバングラデシュでは、多くの成長産業の中でも、やはり常に新しいアイデアを好む傾向にあります。実際、バングラデシュで初となる(東進スクールモデルの)映像授業を導入し、予備校にアクセスできない農村部の学生の大学受験支援を行ってきたe-Educationのアイデアも、当時は非常に新しく、まさに革命的なアイデアでした。今の時代もまた、市場がまださほど飽和されていない分、この国に眠るビジネスチャンスは豊富なわけです。

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今私が滞在するゲストハウスには、東大の後期博士課程を休学し、こちらで流通系の会社を経営しているの方がいるのですが、彼もまた、アイデアに溢れかえる人で、話しているととても楽しいです。バングラデシュに来ればきっとみなさん気づくと思うのですが、基本的にどこの店も同じ商品を同じ値段で販売しています。彼は、このようなバングラデシュの市場に、より多様な品物が流入するよう、輸入関連の事業をしたり、また日本でいうセブンイレブンにようなチェーン店をブランドとして確立し、アプリケーションを利用したキャッシングシステムを導入(?)することによって、バングラ政府からの補助金(事実、徴税はぜんぜんうまく行ってないようなので)を利用したビジネスの拡大を図っているようです。私の携わる教育分野とは全く異質で、理解が追いついていない部分がありますが、非常に面白いアイデアだなと感じます。


とはいえもちろん、なんでもかんでもやってみたら成功するわけではありません。この国の特性をよく捉え理解し、各方面に幅広くコネクションを持つこと。そして何より、忠実なブランディングを構築すること。バングラデシュで勝つには、特に異文化とのブレンドが欠かせない、とこちらの社長は言います。市場の中でどのように優位性を発揮するのか、どれだけの信頼を勝ち取ってきたのか。そして、アイデアをいち早く市場に出すこと。これもまた、非常に重要であると感じます。

たくさんのアイデアが生まれ、そしてまだ見ぬ数多の潜在顧客が眠るこの国の、ビジネスの未来にとてもワクワクしています。

今日はここまでです。雑多に書いてしまいましたが、読んでくれてありがとうございました:)

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