見出し画像

イギリス大学院合格まで

こんにちは、千尋です。バングラデシュにどっぷりながらも、3月に無事神戸大学を卒業しまして、9月から英国サセックス大学院の修士課程に進学が決まりました。そこで今回は、海外大学院への進学について、そのスケジュールや出願方法などを私の経験を元に書いていこうかと思います。今回は特にイギリスに限定した話になるので、それ以外の進学先を希望する場合は、他のブログ等当たってみてください!

なぜイギリス大学院なのか

大学院を選ぶ際、分野や地域、言語など様々な選び方があると思いますが、私の場合は分野から選びました。私の専攻エリアは開発学という分野なのですが、特にイギリスは当分野における名門校が揃っているということで、迷いなく決定しました。その他一般的には、欧米はもちろん、アジア、アフリカ、中南米など世界中からの学生が集まるため、非常に多国籍な環境で過ごせることもとても素敵だと思います。

大学院留学費用について

大学院選びの際に重要になるのが学費や生活費を含めた留学費用かと思います。
国によって、学費や生活費も大きく変わってくるのですが、以下に大まかではありますが、修士課程年数と学費をまとめてみました。*あくまで一般的なもので例外もありますので、注意してください。

修士課程
- アメリカ:2年、学費:400~500万
- イギリス:1年、学費:200~300万
- ドイツ:1~2年、学費無償(国公立大学の場合)、コースにより独語必須
- フランス:2年、学費:100万、コースにより仏語必須
- オーストラリア:1~2年、学費:200~300万

このように海外大学院の選択は非常に幅広く、年数や予算、語学圏などでも大きく変わってくるので、資金調達の目処もきちんと立てて計画的に行う必要があります。私の場合はイギリス大学院で、修士課程一年だけでも留学総額400万以上かかる(汗)ということが判明したので、全額給付の奨学金を申請して無事入学が実現しました。また、奨学金の話は別にnoteでも書きます。

大学院出願に必要な書類

行きたい大学院が決まれば、次は出願手続きです。実は日本の大学院とは違い、この出願手続きは基本的にオンラインで完結します。特にイギリス大学院では、入試なるものがなく、基本的にはすベて書類審査で合否が決定します。提出が求められる書類は(基本的には)以下の通り。

- 成績証明書
- 卒業証明書
- Personal Statement(志望動機書、500-800wordsほど)
- 推薦状1~2通(指導教官や職場の上司から頂くもの)
- IELTSスコア証明
- CV(職務経験がある方のみ)

基本的にどの大学も同様でしたが、何校か出願したうち、一校からは以下の提出を求められました。
- Relevant Knowledge(A4一枚、関連分野における学習履歴や勤務経験を記載)

基本的に時間を要するかもしれないのが、志望動機書と推薦状かと思います。志望動機書の場合、大学院での研究や学びが、自分自身のバックグラウンドと将来のプランにいかに整合的であるかを短い文章内できちんと説明する必要がありますので、適切に要点を押さえ、パッと関心をひく文章を書くことが問われます。(これらはサンプルが山ほどネット上にもありますし、過去に合格した方のものを参考にしたりもできるので、先輩とかに添削してもらうのもいいかもです。)

また推薦状については、私はお世話になっていた学部の教授2名に執筆いただいたのですが、提出いただきたい期限の1ヶ月前には依頼の連絡をしたりだとか、学業成績表と自己推薦書をまとめて教授に参考にしてもらうなどしてました。教授方も、自分の名前で推薦するということなので、すでによく知っていて、面識や信頼関係のある方にお願いすることをお勧めします。

昨年度の私の場合は、夏にバングラデシュへの渡航が決まり、IELTSを爆速で受けるような過密スケジュールを組んでしまったので、IELTSに関しては、2年の有効期限を加味した上で、計画的に受けることをお勧めします。

基本的に学部卒で直接進学の場合、職務経験がない方が多いと思いますが、私の場合はこれまでのインターンなどの経験をCVやRelevant Knowledgeに記載していきました。

大学院出願スケジュール

大学院出願スケジュールは国によって異なりますが、イギリス大学院の場合、入学が9月になるので、その一年前には出願を完了するというのが理想的なようです。私は出願書類を昨年8月頃から作成し始めたのですが、結局ドタバタで12月に出願しました。とにかく完成した書類を提出したら、あとは結果を待つのみです。

大抵結果が出るまでには1~2ヶ月ほどかかると言われていますが、私の出願校4校の中では、一番早く結果が出たのが1週間後、一番遅いので3ヶ月後でした。そもそもイギリスの大学院では、明確な出願期間なるものがなく、(流石に締め切りはありますが、コース開始の2ヶ月前とか! )とにかくローリング形式で出願順に審査がされていくので、早ければ早いほど合格率が高いというふうにも言われています。席が順々に埋まっていってしまうので、空席がなくなると締め切られるとかもあり、できればコース開始の10ヶ月までには出願して、早めに合格をもらっておいた方がいいです。(今回は書きませんが、既に条件付きや無条件合格を持っている場合、奨学金の取得も有利になります。)

私のような学部新卒の場合、基本的にはまず条件付き合格(Conditional offer)と呼ばれる合格をもらい、大学の学部卒業を経て、最終の成績証明と卒業証明を提出し、初めて無条件合格(Unconditional Offer)をゲットできます。この際、条件付き合格の条件として、1)学士を取得すること、2)一定のGPA以上で卒業することなどが、各大学から課されます。なので、条件付き合格をもらってもまだ気が抜けないということですね。

最終進学先の決定

各大学からの合格が揃ったら、あとは自分の行きたい場所を選ぶのみです。(ここでは、既にある程度の希望度などはあれど、改めて情報収集をしたりしました。)各大学の特色や環境、進路、授業カリキュラムなど、各大学の先輩たちに聞いて、色々吟味しました。いうまでもなく大事なのは、自分のやりたい研究がこの場所でできるかどうかです。この大学はこういう歴史的背景があって、教授陣の視点はこういう傾向にあるだとか、このエリア/地域の研究や学術はとても先鋭的である、などいろんな状況を内部の人から聞くと自分の研究や興味範囲との整合性がある程度は見えてきます。

海外大学院受験は、情報収集戦

私自身、海外大学院に進学しようとはずっと思っていたものの、どのタイミングで出願したらいいのかとか、どのような手続きなのか、とか何もよく分かっておらず、ぎりぎりで準備することになってしまいました。海外大学院進学に少しでも興味のある人は、3年生終わりくらいから進学先を調べてみるとか、IELTSの受験勉強などをしてみることをお勧めします。また、海外大学院の受験情報って意外とブラックボックスになっていて掴みづらいと思うので、実際に海外大学院に進学している先輩達に直接話を聞いてみると、リアルな部分も知れて理解が早いと思うので、ぜひ話をしてみて下さい。

また次落ち着いたら、奨学金のこととかも書いてみようかなと思います。ここまで読んでもらってありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?