バングラデシュの面白い文化
バングラデシュに来て、もうすぐ2週間。
ここで見ている毎日の風景の中には、面白いと感じるものが山ほどあるし、毎日丁寧に日記には書き留めているのだけど、こうやって皆さんに読んでもらえるように書いてなかったので、突如書き出しています。
今日は、バングラデシュの面白いと思うところを、少しご紹介。
祝い事は、本人が盛大に奢る"treat"の文化
オフィスで仕事をしていると、たまにスイーツが運ばれてくることがある。とても甘いスイーツで、基本的に焼いたり揚げたりしている非常に高カロリーな感じのもの。
「今日は誰かお客さんでも来たの?」と聞くと、〇〇さんに赤ちゃんが生まれたから、彼が持ってきてくれたんだよ!と言われた。職場のみなさんが湧いていた。
へ〜〜〜そうなのか。彼が、自分の祝い事に際して盛大にスイーツを持ってくるのか。これは面白い、と思った。
日本では、普通、それこそ誰かにいいことがあると、周りの人が奢ってくれて、当本人は盛大に祝われる側である。
それがバングラデシュでは逆で、あくまで祝う主体は自分。周りの人は彼の祝事に際しての奢り、謂わゆる "treat" を受けるのである。
私の実際、バングラデシュの友人に、現地でインターンとして働くことになったと連絡したところ、treatで美味しいタイ料理に連れて行って!と言われた。最初は、ほえ?と思ったが、これがまさにお祝いのtreat文化だった。
中々日本人の感覚からすると、treatは慣れない文化だが、こちらでは進んでみなさんに奢るのは、良いことがあった側。調べてみてもあまり背景が掴めなかったけど、自分の幸福は周りあってこそ、とかなのだろうか。違うか。よくわからないので引き続き調べてみる。
仕事中でも、絨毯を引き、お祈り
こちらのオフィスに来て、まず驚くのは、みなさんが各々仕事の合間に絨毯を引いてお祈りをすること。これは到底日本では見られない光景だな、と思いとても感心している。
イスラム教のお祈りの時間は1日5回。朝、昼、午後3時頃、日没後、夜7時頃である。この時間になると、街中にアザーン(呼びかけ)が流れ、この場所は一気にイスラム教の色に染まる。私は、日没後夕方5時半頃のアザーンがとても好き。オフィス帰り、 街が夕焼けでオレンジに染まる中に流れるこの音が、異国情緒を掻き立てて、なんだかドキドキする。
仕事中、みなさんは大体昼の休憩時と、午後3時ごろに絨毯を敷き、お祈りを始める。各々空いている部屋のスペースを探し、本当に各々のペースで始める。(時には、お祈りしない人もいるのだけど。)メッカの方向をむいて跪き、祈りを唱えながら立ったり跪いたりを繰り返している。大体5分くらいで終わり、各々の仕事に戻る。そんな光景がいつもオフィスでは繰り返されている。
バングラデシュは中東に比べたら、穏健なイスラム社会だと言われてはいるものの、イスラム教は国教に定められているし、生活はそれはもうイスラムの文化に密着せざるを得ない。最近では政治的なイスラム色も少し強まっている部分もあるようで、これからもイスラムの文化を十分に体感していきたいと思う。
ただ、やはり外国人にはある程度は寛容な部分があるので、あなたはあなたのスタイルでいいよ〜というスタンスで接してくれるのは本当にありがたい。女性が覆うヒジャブやニカブだって、宗教への忠誠度を示すようなもので、人によってバラバラなのである。非常にカジュアルな服で歩く人もいれば、全身を黒に包む人もいる。
やはり、バングラデシュはとても面白い場所。ここの文化に敬意を払いながらも、無理しない程度に慣れていきたい。
またこのような気づきを書き残していきますね。
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