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【広告展覧会・10の視点】 第一章 いつもここから。CH with AD.

前例

私(chihalix)とAD(アートディレクター)とのコラボ。そこから多くの表現が生まれた。想像を超える創造は、いつもここから始まった。
デザイナーと呼ばれている外部スタッフを、私はリスペクトを込めて「AD」と記す。ADは私の企画書と説明と手描きスケッチをもとに、ビジュアルを創造し、加速させる。原寸のレイアウトを組み立てる。色彩を設計する。撮影方法を考え、撮影監督をする。そうしてできあがったものが、日々、社内に回覧されていくのだ。彼らの苦悩や努力の跡など一切感じさせない、美しい作品として…。
私と最も仕事する機会の多かった3人の優秀なADをご紹介します。



吉田1
「ビディ・ボブ」のための試作パターン
吉田2
「ビディ・ボブ」口紅とグロス 最終表現

量は、質だ。with AD吉田竜二

ときに、驚くほど多くのデザインパターンが上がってくる。無限のシミュレーションを繰り返す寡黙な完璧主義者。



横井1
「クリスマス・キャンペーン」カタログ 表紙/裏表紙
横井2
「クリスマス・キャンペーン」カタログ 中面(一部抜粋)

緻密な可愛さ。with AD横井瑞穂

レイアウトの中に、さりげなくキュートな要素を潜ませる。心くすぐる可愛らしさは、整理能力の高さから生まれる。



秦千春回顧展「加工用2」
「フォトエバークリーム」商品写真
飯泉2
新美容液「ラインズショット」プロモーション

4ビートのデザイン。with AD飯田昌樹

ジャズの愛好家。単なる大声やストレスのある表現は好まない。デザインにも一定の心地よいリズムが流れている。



学生時代に通っていた広告の講座で、ある講師がこんなことを言ってました。「広告は二人で作るものだ」。二人とは、言葉の人(コピーライター)と絵の人(デザイナー)。PCやネットが普及した現在では、一人で作ろうと思えばそれなりに作れちゃいますよね。または逆に、メディア戦略やマーケティング戦略が複雑になりすぎて、とても一人、二人の手に負えるものではなくなってしまった、という考えもある。

私はアートディレクター(デザイナー)と二人だけで打ち合わせをし、二人だけで考えてきたアイデアを見せっこし合う、そんな作り方が好きです。さらに言えば、自分のアイデアに絶対の自信をもって臨んだ打ち合わせで、相手のアイデアの方がおもしろいと、もう最高に幸せです。最高に悔しいけど、最高に幸せなのです。

吉田さん、横井さん、飯田さんとの仕事では、そんな幸せを何度も味わうことができました。すばらしい才能と出会えたことに感謝!!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。(第二章に続く)



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