川村 大地

身体能力溢れる文章力を活かした、ふらっと立ち読みしたくなる。そんな文章を書いてます。

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  • 実況パワフル俺

    隙あらば自分語り

最近の記事

実況パワフル俺 最終話 〜石川ミリオンスターズ2020シーズン 後編〜

↑間だいぶ空いてしまったので一応前編。 そして、なんやかんやで無事開幕を遂げる。 まあ地区分けや7割は富山戦という不満や不安はあったが、何よりも野球ができる喜びの方が大きかったので、もうどうでも良くなっていた。 ぶっちゃけた話、主力ほとんどがシーズン前からラストシーズンと決めていたので、「もしこのまま今年中止になったら来年どーする?」みたいな珍会話が生まれてました。 まあなんやかんで開幕。 チームの優勝はもちろん、個人的な目標は盗塁王とドラフト指名。 正真正銘のラス

    • 実況パワフル俺 〜石川ミリオンスターズ 2020シーズン 前編〜

      兆しが見え終えた2020シーズン。 シーズン終了と同時にとある決断をしたのである。 「今年NPBに行けなければ野球を辞める」 なぜでしょね〜 シンプルにもう年齢が当時24歳。若いと思うかもしれないがこの界隈では若くは無いのだ。 独立リーグでなくてもドラフト指名受けるには圧倒的な成績、飛び抜けた能力でなければデッドラインの年齢になる。 正真正銘のラストチャンス。ハレルヤーチャンス と、なりますとNPBから逆算して、野球人生最後のオフシーズン。短い4ヶ月という期間で

      • 実況パワフル俺 〜石川ミリオンスターズ 2019シーズン〜

        迎えるシーズンオフ。 テーマとしては「長打力」であった。 小中高と元々アヘ単気質が高かった為、長打に対するこだわりもあったのと、「右投右打俊足強打の外野手」が当時のNPBの需要が高かった為(おそらく今もそう)、まあ俺に足らないのは長打力だろうと踏んでいた。 じゃあオフシーズンにすべきは何か。 そう、「肉体改造」である。 当時はストレス等もあったり移籍などもあり、激動のシーズンだった為、71kg位まで体重が落ちていた。 まず速攻で実家の近くのジムに加入し、週5くらいのペ

        • 実況パワフル俺 〜石川ミリオンスターズ編 2018シーズン〜

          2018年7月 石川ミリオンスターズへの移籍が決まる。 基本的にBCリーグでのシーズン中の移籍は戦力外からの移籍という形が一般的だが自分から退団して移籍させてもらうパターンはほとんどないと思う。 大体そんなことを目論んだ所で任意引退にされるのがオチだからだ。(現群馬で元滋賀の茨木くんとかが恐らくその例) まあ、運良く移籍できたという所だ。 割とそういう運に恵まれてる気がするこの頃 正直勢いのみでここまで来てしまったので自分で動いたのにも関わらずかなり動揺はあった。

        実況パワフル俺 最終話 〜石川ミリオンスターズ2020シーズン 後編〜

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        • 実況パワフル俺
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        記事

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編 最終話〜

          時は2017年6月 とある時期から10打席ノーヒットみたいな時期があり、それを機に急にスタメンから外され始める。 しかし打率も3割後半あるし、外される程かとは思ったものの、今思えば仕方ない部分もそれなりにあったのかもしれない。 ただ、代わりに使われてる選手が打率1割台という事実に納得がいかなかった。1度のみならず何度も。 それなら俺の方が打つから俺を使えよ。 と思っていたが、まあこれが言う事を聞かない人間の懸念点である。 とはいえ、時間が無い。 こんなとこでベンチ

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編 最終話〜

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編 2〜

          そこからオフシーズンが始まる。 実家のある東京に戻り、トレーニングしてはバットを振りをひたすら繰り返した。 割と脳筋スタイル。 当時は特にTwitter界隈ではバッティングに関するメカニクス論が死ぬほど展開されてた。 昔からアッパースイング信者ではあったすのでむしろ「これは間違いない」と盲信していたのだ。 「上から叩けとかバカじゃねえのw」 「カチアゲ!!カチアゲ!!」 「アッパースイングが正義!!!」 今思えば典型的な盲信タイプの馬鹿である。 ただ愚直にやり抜くこ

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編 2〜

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編〜

          2017年5月31日 ついに長野県中野市へ旅立つ。 初めての長野県。 小学生の時から一貫して思っていたのは 「北信越地方は人生において訪れることはないであろう」 というくらい興味も関心もない地域だった。 が、不思議なことに今からそこに住むというのだから、人生というのは分からないものである。 もしかしたらこれを読んでいるあなたは10年後シベリアに住んでるかもしれません。人生というのはそういうものです。 さて話は逸れたが、その間にも中野市へ到着。 すげー田舎。まじ

          実況パワフル俺 〜信濃グランセローズ編〜

          実況パワフル俺 〜TOKYOMETS編 最終話〜

          BCリーグのテストも終わり、指名漏れとなった川村はMETSに残留を決める。 と、同時に副キャプテンを任される。 キャプテンは皆さんお馴染みのマイメン、マーティンこと高橋将人である。 プレー中にカメラ写りを気にしたり、ファンに向けるサービス精神的なエンタメ性というのは彼の影響が大きかったのではないかと思う。 カメラ写りはそこまで気にしてる余裕なかったけど。。。。。。 ただ新人として入ってきた一年前とは違う。 自分がチームを引っ張る側になったからには 「圧倒的な結果

          実況パワフル俺 〜TOKYOMETS編 最終話〜

          実況パワフル俺 〜BCトライアウト編〜

          BCリーグのトライアウトを受けることになった川村。 こんなことを言ったら当時お世話になった方々に怒られそうだが、半分くらい遊び感覚の気持ちで受けに行った為、全く緊張はしなかった。 一次テストの種目は50m走、60m送球、シートノック、フリー打撃 まずは50m走から。 知る人ぞ知る俊足ぶりを見せつけるにはうってつけの場だ。 よーいドンの合図でスタートをする。 すると、隣の受験者を置き去りにして悠々と駆け抜ける。 タイムは............ 5.91 人生

          実況パワフル俺 〜BCトライアウト編〜

          実況パワフル俺 〜TOKYO METS編 2〜

          一関での大会で首位打者を獲得し、 2016年9月 残す大会は秋季のクラブ選手権のみ とはいえ、まあ勝っても全国大会がある訳では無いから主要大会ではないが、俺らにとっては重要な大会となった。 と、いうのも 古賀さんがこの大会を機に勇退される事になった。 恩返しって程でも無いかもしれないが 一人の偉大な野球人の野球人生を最後は優勝で飾ってあげたい、という点で十分に重要な大会と言える。 が、奮闘虚しく初戦敗退。  古賀さんの勇退と共に、シーズンも終わる結果となった。

          実況パワフル俺 〜TOKYO METS編 2〜

          実況パワフル俺 〜TOKYO METS編〜

          さあ、トライアウトを受けてみよう。 かわむらは METS の とらいあうとに さんかした! 初の練習参加。 場所は千葉のボロいグラウンド。 感想はというと とにかく楽しかったの一言に尽きた。 もちろん次回も参加したいとの旨を伝え、次の参加予定は練習試合。 まだ入団は決まってないが、テストも兼ねてスタメンで試合に出ることになる。 相手はサウザンリーフ市原というクラブチーム。 8番ライトで先発だった。 久しぶりの実戦だったが、空から急に降ってきたアイディアを実践

          実況パワフル俺 〜TOKYO METS編〜

          実況パワフル俺 〜大学・ニート編〜

          やっと与えられた冬休み。 年末年始の期間、沖縄に帰ることにした。 約1年ぶりくらいの友達との再開。 遊んだり、ご飯食べに行ったり、昼間は高校の練習に行ったり。 とても楽しかった。 1週間ほど過ごし、香川へ帰る。 その瞬間、自分の中で張り詰めてた糸が切れていたことに気付いた。(あ、やべえ。モチベーションが失踪してる。行方不明。) もしかしたら無意識に帰省をモチベーションにしていたのかもしれない。 またいつも通りの地獄の練習が始まる。 春先に 「今まで見た中で

          実況パワフル俺 〜大学・ニート編〜

          実況パワフル俺 〜進路・大学編〜

          「なんでお前練習してんの?」 A.大学でも野球するから 何故こんなこと聞かれるかって言うと、沖縄県立普天間高等学校は沖縄県の中では進学校の部類なのだ。 大人に 「あんた高校どこねー?」 って聞かれて 「普天間です」 って答えたら大体 「えー、頭いいね〜」 って言われるような位置付けではある。 なので高校を卒業してから本格的に競技を続ける人は一学年400人中2~3人いるかどうかなのだ。 だからこそ俺の行動は明らかに異端に見える。 ましてや負けた翌日だ。ど

          実況パワフル俺 〜進路・大学編〜

          実況パワフル俺 〜普天間高校編 最終話〜

          大失態のまま交代。 原因はわかってる。 アイツだ、絶対。レッドブル。 翼が途中で折れた。 ベンチに引き下がった後も試合はダメ押し点を取り、8回コールド勝ち。 ※ベンチに引き下がってすぐの写真 接戦になるだろうと思ってたから予想外の展開だっ に、しても出来過ぎである。 悪夢のベンチ外から9ヶ月。 よくここまで来れたものだと自分でも思う。 そして、この試合を機に「勝負強さ」というモノが備わった気がする。 「チャンス〇」を身に付けた! 当然、この活躍は取り上げ

          実況パワフル俺 〜普天間高校編 最終話〜

          実況パワフル俺 〜普天間高校編5 夏の大会1回戦 vs沖縄工業〜

          2013年6月22日。 第95回高校野球選手権大会沖縄予選。 沖縄セルラースタジアム那覇での開会式。 久々に中学の同級生や元チームメイトと再開する。 後に全く離れた北陸の地でチームメイトになった選手も同じ開会式の場にいたと考えると人生は面白い。 が、、、、 正直、恥ずかしい。 当時はそこまでSNSも盛んではなかったので、俺がレギュラーである事を知ってるやつはほぼ0。 むしろレギュラーかどうかなんて背番号見りゃわかる。 "18" この数字が意味するのは紛れも無い

          実況パワフル俺 〜普天間高校編5 夏の大会1回戦 vs沖縄工業〜

          実況パワフル俺〜普天間高校編4〜

          プレイボール!! 天気は曇り。 先攻は普天間。 1番レフトで先発出場。 先頭打者に立ちます。 キン!!!! 初球を振り抜いたがセンターフライに終わります。 3年春になり、やっと高校公式戦初打席でした。 その後、試合は序盤から動き出します。 試合展開は覚えてないんですが、2打席目に2-2の同点ツーアウトランナー2塁で打席が回ってきます。 ここで打たなきゃレギュラー剥奪。 と、プレッシャーをかけて打席に入ります。 キン!!!! そのプレッシャーが功を奏した

          実況パワフル俺〜普天間高校編4〜