実況パワフル俺〜普天間高校編4〜
プレイボール!!
天気は曇り。
先攻は普天間。
1番レフトで先発出場。
先頭打者に立ちます。
キン!!!!
初球を振り抜いたがセンターフライに終わります。
3年春になり、やっと高校公式戦初打席でした。
その後、試合は序盤から動き出します。
試合展開は覚えてないんですが、2打席目に2-2の同点ツーアウトランナー2塁で打席が回ってきます。
ここで打たなきゃレギュラー剥奪。
と、プレッシャーをかけて打席に入ります。
キン!!!!
そのプレッシャーが功を奏したか。
レフト前へのタイムリーヒットを打ちます。
公式戦初ヒット初タイムリーでした。
レフトの送球間に2塁まで行き、さあこっから追加点だ。と意気込んだ所。
ザアアアアアアアアアアアアアアア☔☔☔☔
レフト前、大雨。
目と目が合ってすぐ感じていたよデジャヴ〜
そう人生初試合を彷彿とさせる天気のイタズラ
試合は中断の末、中止。
せっかく勝ち越ししたのになぁ。
そう思いながらもバスで帰路につく。
そして一週間後の再試合。
スタメンは変わらず。
そして先頭打者として打席に入ります。
冷静にフォアボールで出塁。
しかし全く冷静では無い。
(走っちゃお)
すかさず初球スタート。
あれ。盗塁したの小学生ぶりな気がする。
スタートは遅れる。余裕で刺される。1アウト。
そして試合は最終的に4-11の大敗。
個人的にも結局ノーヒット。
この試合唯一の収穫は一個下の190cm近くある入学当初ファーストだったけどでかいって理由だけでmax105km/hくらいなのにピッチャーやらされてた奴が1年間で138km/hを計測したことくらい。
彼は俺らの引退後からはエースとなり後に大学時代にはドラフト雑誌に載るようになります。
※出せって言われたのは内緒🤫
強豪に惨敗。落胆します。
極めつけは試合後のミーティング
「ああやって、せっかく塁に出たのに勝手に走られてアウトになるような奴は計算できない。こっちもプランを考えてやってるから困る」
ぐうの音も出ねえ。
けどそこまで言うかよお。。。。
まあしょうがない。
夏に向けてまたしっかりやり直そう。。
そして春大会も終わり、学年も3年生へ。
夏のチーム作りやメンバー選考に向けて練習試合も組まれます。
AとBでまた別れて練習試合をするとの事なので前日にメンバー分けがメールで送られてきました。
またBチームじゃん。俺。
夏まであと3ヶ月。
どころか6月の頭にはメンバーが確定するので2ヶ月。
なのにBチーム。結構な絶望です。
心の底から憎しみが込み上げてきます。
しかしここでも折れません。
「絶対に負けねえ。4番を取る」
秋から貫いている信念。
またBチームで圧倒すれば良い。
そこから1ヶ月間はもう文句の付けようがないくらい、かなり圧倒的でした。
Bでバカスカ打つ
↓
Aで使わざるを得なくなる
↓
Aでもバカスカ打つ
↓
↓
↓
↓
4番就任
まさかのBチーム落ちから1ヶ月。
チームの4番を務めることになります。
4番になってからも絶好調。
打てる気しかしません。
しかし5月に事件が起きます。
事件が起こったのは新入生歓迎球技大会。
毎年、普天間高校では5月に新入生歓迎球技大会と言った全校生徒参加のバレーボール大会があります。
自分で言うのも何ですが身体能力抜群のスポーツ万能キャラだったのでバレー大会ではいつもエースでした。
となると相手も躍起になって止めようとしてきます。
その「躍起」が「躍起」になりすぎなんだよなほんとに。。。
全力でブロックしてくるのはいいけど着地足こっち側の陣地に置くなよ。。。
ブロックされた上、着地後思いっきり相手の足を踏みます。
グニャ🏥
終わりました。思いっきり足捻ります。
激痛でしたが、死ぬほど負けず嫌いなので不屈の精神で試合に出続ける。
行き着く果ては超絶悪化。
めちゃくちゃ腫れる。痛い。歩けない。
そして学校に戻ってからも練習なんてとても出来ない。バケツに氷水張って足を突っ込む。
ひゃあああああああああああ😵
我慢しつつ冷やしてるとそこに監督が。
「あ、もうお前夏大会無理だな。笑」
笑いながら言われる。
(3日で治してやる.......)
そう誓った。
しかしその翌日から3連戦。
足首にサポーターをつけて引きずりながらも無理矢理やります。
さすがにその日は代打。ライトフライ。
翌日も代打出場。これはセンターフライ。
しかし若さ故か、思いっきり捻挫してた割にはサポーターをすればある程度動けるようになります。
3日目には6~7割で走れたので
「もう大丈夫です。出してください」
と直訴します。
4番センターで出してもらいます。
今思えばですが、割となんだかんだで評価されてたんだなぁ。
そしてその試合は何と3打数3安打。そして四打席目は敬遠。
完全復活パーフェクト城之内。
そこからは痛みもどんどん引いていき、何とか夏に間に合います。
なんと春大会が終了してから夏大会前までの成績
圧倒的。beautiful。
ただこの期間は本当にしんどくて、「1試合でも打たなければスタメン落ちするのではないか」と言う恐怖に駆られたため、毎試合前レッドブルのでかいヤツを製氷機でキンキンに冷やし、試合直前に飲み干す。
そうでもしないと怖くて試合に臨めませんでした。
そして運命の背番号発表。
背番号1、〇〇
背番号2、〇〇
背番号3、〇〇........
ある程度順当に背番号も決まります。
背番号7、〇〇
さあ、次は俺だな。
背番号8〜
もうこの時点で一歩踏み出します。
4番だぞ。当然俺だろ。
金城〜
は?????????
人生で1番の"は?????????"
え、こんなことある?
頭が真っ白になります。
え、俺なんかやらかした?
もしかしてメンバー落ちる?
背番号2桁目に突入してもなかなか名前が呼ばれない。
気づけばあと3枠。
背番号18 川村
やっと呼ばれた。なぜかホッとした。
と同時に死ぬほど怒りが込み上げてきます。
ここまでする??
こうして1度も1桁番号を付けることも無いまま高校野球人生最後の大会へ臨むのであった。
次回「川村、大爆発」
※意外に長くなったので次回が普天間高校編最終回になります。
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