逆カルチャーショック―日本批判から日本理解へ
海外経験のある人が、日本のだめな点を主張しているのをよく目にする。
「うんうん、よく分かる」と100%同意するんだけどw。。。
でも、日本のいいところもいっぱいあるんだ。
私は極端だから、今までずっと何事にも偏って生きてきたけれど、、、
最近になってようやく、バランスが大事だと腑に落ちた。(頭ではわかっていたけれど、ジャッジしまくりの頭でっかち極端思考野郎だった)。
文化への理解や適応には
段階がある
カルチャーショック
(海外に行き自国との違いにショックを受ける)
⬇
逆カルチャーショック
(自国とその国を比較し、今度は自国の文化が嫌になる)
⬇
どっちも受け入れられるようになる
わたしも、日本の悪い点ばかりが目に付き、
それを主張したり書き散らしたくなった時期があった(けっこう重症&長期化。10年以上)。でも、日本のアンチとか陰口は怖そうだしw、わたしのハートはチキンなので、それをせずに踏みとどまることができた。
日本は、
拝金主義で物質主義だし
アメリカナイズされすぎだし
ちっともグローバル化しないし
ガラパゴス天国だし
教育なんか変だし
欧米人ばかり贔屓というか上に見てるし
他のアジア人には差別的だし
仕事環境わるいし
女性の社会進出おくれてるし
環境問題に興味なさすぎだし
村社会の村八分こわいし
帰国子女とかADHDは変人扱いされるし(海外では馴染むw)
古き良き日本の精神はいずこへー
(けっきょく書いてしまった)
しかし、
衛生面では世界一キレイだと思う
とっても安全
夜道も歩ける
温泉さいこー
日本食世界一
自然も情緒があっていい
四季もあるし
歴史もあるし
トイレのウォシュレットすごいしw
財布落としても戻ってくる奇跡
人々は穏やかだ
着物大好きだし
神社とかお寺とか気持ちがスッとなるし
古き良き日本が好きだ
なんといっても、言語が素晴らしい!(←完全な言語オタクの主観です)
漢字、カタカナ、ひらがな、3つのWriting sytem(文字表記)を使い分けるのって日本語だけなんです。
英語がいいと思っていたわたしが
日本語に目ざめた今日此の頃。
ようやっと、文化理解のサイクルの終盤にこれたのかもしれないなぁと思ったので、いろいろ書きたいことを書くことにしたのです。
昔のわたしだったら、日本批判一辺倒だったでしょう。
英語や欧米のここがいいとか
日本人はだから自己主張ができないとか
でもいまなら、
欧米の科学に偏った考え方
白か黒かの極端ロジカル思考
の怖さがわかるようになった。
自分の意見を主張するには便利だけど、
ロジカルすぎると
見えるものしか見えなくなるんだ。
日本語の柔軟さ
曖昧さが本質
結論を言わない
主張しない
「これが正しい」と言い切れることなんてないよね
どっちでもいいんだ。
日本語って曖昧なんです。
海外で文化や言語の違いを研究していました。
日本語の特徴を分析して英語で論文を書くんです。
(「りんご」と「林檎」と「リンゴ」の使い分けとか)。
まるでアートの批評家をしているような気分でした。
苦行。
だって、
・アーティスティックで曖昧で抽象度の高い日本語を、
・ロジカルで具体的で白黒つけたがる英語で、
説明できるわけがないでしょう。
(できるんだけど、説明が長くなるし、結論は「日本語は曖昧です」に集約される)。
アートはおのおのが感じとるものでしょう。
禅の教えで「月を指す指」というものがある。
この指は月を指し示しているだけで、月そのものではない
言葉も指が月を指し示すようなもので
そのものではない
本当にそうだな―と思いました(最近)。
「日本語は曖昧で自己主張が弱くて、ハッキリしない」などどイライラしていたわたしが恥ずかしいです。
Thank you for your Being, Thank you for your Presence.🙏 ✨あなたの存在にありがとう✨ 最後までお読み頂きありがとうございました♡