かもみーる

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かもみーるこころのクリニック。 診察と連携したオンラインカウンセリングをおこなっています。 心について、日々の生活にお役に立てるような記事を書いています。

最近の記事

マインドフルネス Beingモード

関東も梅雨に入り、じめじめした天気が続いていますが、梅雨に合間に陽ざしが差す日もありますね。 梅雨は、気温や気圧の差で心身のバランスをくずしやすいので、生活リズムを整えて自律神経のバランスを保っていきましょう。 私は、日常の中で、身体が疲れたなと思った時は、深呼吸をする時間を努めて多くとるようにしています。 深呼吸とすることで、身体の緊張もとりやすくなりますし、交感神経と副交感神経のバランスが保たれて自律神経も整ってきます。 前回は、マインドフルネスの中でも、日常生活の中で

    • マインドフルネスを日常に

      季節は、一年でもっともじめじめとした梅雨をむかえようとしています。 外出の際、雨が降っているとおっくうに感じますね。 でも、ふっと視線を外へやると、道々で大地に水が吸いこまれ、草木の葉がみずみずしく潤っています。 こういう景色をみるとハッとさせられ、雨って貴重なのだなとあらためて感じます。 雨音に耳を澄ますと、気持ちが少し落ち着いたりする方もいるかもしれません。 そんな梅雨の季節に、マインドフルネスについて考えていきたいと思います。 情報過多の現在 現代は、誰しもスマホを

      • うつ状態の経過

        気温がぐんぐんと上がる日が増えてきました。 それと同時に陽ざしの強さを体感するようになりました。 陽の光も、シャープなキラキラと眩しい光反射が伝わり、季節は確実に夏へと向かっていることに気づかされます。 本格的な夏を迎える前に、日照時間が少なくなる梅雨がやってきますので、生活リズムを整え免疫や自律神経を整えていきたいものです。 さて、今回は、脳の機能をふまえながら、「適応障害」や「うつ状態」の回復の目安となる段階について、書いていきたいと思います。 それぞれの生活からのスト

        • 加筆、休職期間の過ごし方

          皆様、こんにちは。 桜が咲き終わり、つつじが咲き出し、新緑の季節へと移りかわっていますね。 樹々の緑が、まだまだ若い黄緑色できらきらと光に反射しています。 この季節、どのようにお過ごしでしょうか。 さて、以前、ブログに書いた休職期間の過ごし方に、適応障害について環境からのストレスとそれに対する自分のストレス反応の視点を付け加えてみましたので、書き直してみました。 休職中である方々の参考にしていただけると嬉しく思います。 休職中の過ごし方 様々なストレスから心身の不調を抱

        マインドフルネス Beingモード

          TFT療法にトライ

          新年度が始まり、一週間以上経ちました。 じっと自分のペースを守って生活している方、新たな環境に身をおき緊張が続いている方など、様々なスタイルで新年度を過ごしていることでしょう。 疲れたなと感じた時は、意識的に休みをとり、無理に無理を重ねないでいきたいものですね。 小休止があるからこそ、自分の生活を持続できますよね。 さて、前回は「TFT療法」について、おおまかな概要、タッピングする箇所等について書きました。 今回はタッピングをする際に、否定的な感情を呼び起こさないといけない

          TFT療法にトライ

          復職を考える時に

          関東では、桜が咲き始め、あっという間に満開を迎えそうです。 桜の花びらの白い淡いピンクを眺めていると、自身の心象風景とも結びつき、切ない儚い気持ちにさせられます。 あちらこちら全国各地でみられるだろう桜を眺めながら、出会う方々思いを馳せ心穏やかになります。 さて、本日は、休職を経て復職を考える時に、今一度、自分で確認しておくことを参考までにあげてみます。 それぞれ方々が、休職期間を過ごし、ある程度自分が心穏やかに過ごせる時間がもてるようになり、心と身体の状態も落ち着いてく

          復職を考える時に

          TFT療法、タッピング

          春になり、桜の開花予報がなされ、あちらこちらで桜前線の様子がニュースでも流れるようになりました。 今年も全国的に桜が早く開花し、コロナ禍後初めて、所によってはお花見が解禁になった公園などもありますね。 これから、期間限定ではありますが、桜の淡いピンク色に癒される季節となりました。 話は代わり、皆さんは「セルフケア」と聞くとどういった事を思い浮かべますか? 人によって、様々なセルフケアが浮かぶことでしょう。 例えば、沢山眠る、湯舟にゆっくり浸かる、動物を戯れる、好きな映画を観

          TFT療法、タッピング

          ストレスとの付き合い方

          あちらこちらで、梅や早咲き桜などが咲き始め、季節は確実に春になったきたようです。 それと同時に、スギ花粉が本番の季節となりました。 先日、洗濯物を干そうとベランダに足を踏み込んだら、足元がつるっと滑りましたので、目を凝らしてみると黄色い花粉が絨毯のように敷きつめられていました。 今年は特に花粉の量が多いのではないかと思わずにいられません。 さて、前回はストレスがかかると、心身にどのような反応が起こるのかご説明しました。 私たちは社会と接して生活している以上はストレスは避ける

          ストレスとの付き合い方

          ストレスとは

          日中の陽ざしも春らしくなり、太陽が顔を出している時間は気温もあがるようになりました。 それと共に、スギ花粉も飛び出したようで、くしゃみや鼻水も本番の季節を迎えました。(アレルギーは早めの対処が必要なようです。) 外界は、春らしくなってきたとはいえ、内面では、ぐるぐると思い悩んだり、心が重くはれないといった事はないでしょうか。 こうした症状はストレスフルに感じる事があり、ストレス反応の一つとして出ていることがあります。 そもそも「ストレス」って言葉を良く口にしたり聞いたりしま

          ストレスとは

          不安との付き合い方

          陽ざしは確実に春らしく明るくなってきましたが、まだまだ風は冷たいですね。 更に花粉が飛び出したようで、鼻がムズムズしてくしゃみが良く出るようになっています。 花粉が飛び出すということは、春はそこまでやってきていると実感を伴ってやってきますね。 また、春は年度の変わり目があるので、進級、進学、仕事での異動、引っ越し等、環境の変化が起こりやすい時期でもあります。 環境の変化は、「不安」を引き起こす大きな要因ともなります。 持続的に続く不安感は、注意が必要でもあります。 不安とは

          不安との付き合い方

          認知行動療法part5

          季節はまだ冬ですが、次第に日差しが優しい暖かな色味を帯びてきました。 散歩をしていても、木々を見ると小さな蕾をきゅっとつけており、確実に春に向かっているのだと実感します。 さて、前回に引き続き、認知行動療法について書いていきたいと思います。 今回は認知行動療法の技法のなかの、「行動活性化」についてとりあげます。 うつ状態の時の思考 私たちは、日々何らかの行動をして生活しています。 行動と聞くと、「動くこと」といった動的なイメージがあるかもしれません。 しかし、静的な行動

          認知行動療法part5

          認知行動療法 part4

          認知行動療法の技法はいろいろある 認知行動療法は、一つの技法ではなく実は多くの技法があります。 例えば、認知再構成法、問題解決技法、SST、リラークゼーション法等々があげられます。 その中で多く使われている技法が「認知再構成法」なので、認知行動療法=認知再構成法と考えられがちです。 けれども、どの技法を使用していくかは、クライエントと相互に話し合いながら決めていきます。 認知再構成法 まず、主に使われることが多い「認知再構成法」とはどういった技法なのでしょうか。 「認知

          認知行動療法 part4

          認知行動療法 part3

          前回の記事では、ある出来事が起きた時に、それにともなって思い浮かんだ考え(認知)により、気持ち、身体反応が連動し、それによってとった行動が密接に関連し、環境と個人内で起きたことが二重に存在していることが分かりました。 基本モデルに沿って、共に観察する この基本モデルに沿って自動思考を観察したものを、否定も肯定もせずに「現在こうした事が、自分の中で起きているのだな。」と受け止めます。 それによって、一体、何が起こるのでしょうか。 まず、自動思考を観察することで客観的な立ち

          認知行動療法 part3

          認知行動療法 part2

          自動思考 引き続き、カウンセリングで実際おこなっていることの一例として認知行動療法をとりあげます。 認知行動療法を具体的に説明していきます。 part1で話したように、何か出来事が起こった時にぱっと浮かぶ考えを「自動思考」といいました。 図で分かりやすくまとめると以下のようになります。 ストレスとなる出来事に遭遇し、ぱっと認知(考え・イメージ)が沸き、それと同時に気分・感情、身体反応、どんな行動をその時にとったかが連動していることが分かります。 出来事を例にあげてみまし

          認知行動療法 part2

          認知行動療法について part1

          年も明けて春の気配を感じつつも寒さ本番となり、日中の風がとても冷たく感じるようになりました。 植物もじっと寒さに耐えながらも、これから待ち受けている春に向かって根にエネルギーを貯めています。 人も立ち止まって、自分と向き合っている時期は、植物と同様に目に見えない根幹の部分でエネルギーを蓄積しているのだと感じます。 カウンセリングでは、様々な悩みと向き合っている方々とお会いします。 皆さん、とても真摯に自身と向き合ってらっしゃるなと、こちらが力をもらうことが多いです。 さて

          認知行動療法について part1

          復職について

          季節が冬本番となってきて、朝布団から出るのが辛い季節になってきましたね。 えい!と掛け声をかけて布団を飛び出し、カーテンを開けると、冬特有のシンと澄んだ空気が外界に満ちていることが分かります。 季節の移り代わりと共に、休職期間を経て復職を考えはじめている人もいるでしょう。 復職は休職をしていた人にとって、多少なりとも緊張感や不安を伴います。 復職とは、どういうタイミングで、どういった過程でおこなわれるのかおおまかに把握しておくと、余計な不安が軽減しますよね。 復職のタイミン

          復職について