見出し画像

TFT療法、タッピング

春になり、桜の開花予報がなされ、あちらこちらで桜前線の様子がニュースでも流れるようになりました。
今年も全国的に桜が早く開花し、コロナ禍後初めて、所によってはお花見が解禁になった公園などもありますね。
これから、期間限定ではありますが、桜の淡いピンク色に癒される季節となりました。

話は代わり、皆さんは「セルフケア」と聞くとどういった事を思い浮かべますか?
人によって、様々なセルフケアが浮かぶことでしょう。
例えば、沢山眠る、湯舟にゆっくり浸かる、動物を戯れる、好きな映画を観て心豊かに過ごす等々・・・、様々な癒しの行動を思い浮かべることでしょう。

今回は、セルフケアの一つとして注目されている「TFT、タッピング療法」をとりあげます。

タッピングとは

TFT(Thought Field Therapy)は、タッピングとは思考場療法ともいわれる療法で、米国の心理学者、ロジャー・キャラハン(Roger J.Callahan Ph.D)が発展させてきた心理療法です。

TFTでは、「思考場」というものが存在していて、私たちが特定の出来事を考える時、思考場へアクセスしていると考えられています。
思考場において、その特定の出来事を考える際に、ネガティブな感情があると私たちは不快感を伴うされています。
TFTでは、鍼灸の「経絡」といわれているツボを、指でトントンとタッピングすることで、「思考場」に信号を送り、その結果、心理的な不快感を軽減するといわれいます。

タッピングの基本的なツボ

顔のツボ編

①眉頭スポット:眉に触れて、鼻に近い眉の先端にあります、鼻から斜め上 
        のスポット、ここを左右一つずつ2本の指を使ってトント
        ンと叩く

②眉じりスポット:こめやみや髪の生え際側にもっとも近いスポット、タッ
         ピングしやすい眉じりを左右で選び、叩く手も使いやい
         方を使って下さい。
③目の下スポット:眼球の真下にある半円の中央を、指3本でトントンと叩
         く、両目の下を同時にタッピングすると効果があるよう 
         です。
④口ひげスポット:鼻の下にある口髭があるスポットで、ここを指4本を使
         って叩きます。
⑤あごスポット:下唇の真下にあるスポットで、あごの最上部になります。
        指4本を使い、その部位は全体的にタッピングしましょ
        う。

手の6つのツボ

①空手スポット:名前のとおり、空手で板を割る時のスポットで、小指付け
        根から手首にいたる手のフチになります。
        そこを指4本でとんとんと叩きます。
②Vスポット:小指と薬指の間のVになっている部位です。
       テーブル等に左掌を下にして置いて、Vスポットを叩きま
       す。
③小指スポット:小指の爪の生え際を、指1~2本で叩きます。
④人差指スポット:人差指の爪の生え際を、指1~2本で叩きます。
⑤親指スポット:親指の爪の生え際を指1~2本で叩きます。(※身体に近
        い側の生え際は忘れず叩きます)
⑥中指のスポット:中指の爪の生え際を、指1~2本でタッピングします。

上半身の3つのツボ

①鎖骨スポット:鎖骨のやや下の部位を、指4本でタッピングします。
②わきの下スポット:腋下(脇の下のくぼみ)とウェストの中間辺りにある
          部位です。
          乳首から脇方向に真横に移動した位置です。
          自分の体を両手でハグするように、左右のわき下スポ
          ットをそれぞれ4本の指で叩きましょう。
③左胸スポット:ここは左胸にあるスポットで叩たかずに、こぶしで優しく
        さすります。
        この部位を見つけるコツは忠誠を誓う時に右手を置く位置
        です。ここを円を描くように優しく軽くさすります。

これらの基本のツボをおさえておくと、TFTを導入しやすくなるので、長々と書いてしまいました。
基本的はこれら一連のツボをタッピングしながら、不安や恐怖感を伴う出来事を言葉にしながらおこなっていきます。
タッピングをしながら、一時恐怖や不安等に向き合います。
けれども、終わる頃には不安や恐怖が軽減していることに気が付きます。

次回は、そのタッピングをおこなう際に必要となる、言葉-センテンスの抽出の仕方を書いていこうと思います。
長々とお付き合い、ありがとうございました。

参考、引用文献 
『タッピング入門 シンプルになった<TFT&EFT>』ロベルタ・テムズ著 浅田仁子訳 春秋社
『TFT 思考場 療法入門、タッピングで不安、うつ、恐怖症を取り除く』ロジャー・J・キャラハン著、穂積由利子訳 春秋社







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?