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就活生から「子供が好きなので別の会社を選びます」と言われた日

採用活動で学生と会話をする中で、ショックな出来事が起きた。
これまでインターンにも参加し、多数の社員との面談も経て、
志望が向いてきてくれていた学生から、突如、
「ごめんなさい、他の会社の内定をもらったので、次回面談を辞退します。」と連絡をもらった。
「なぜ?どこの会社へ行くの?」
と聞くと、
「私はやっぱり子供が好きなので、
 N社(某通信大手)で働くことに決めました」と。
きちんと電話をしてくれるのはありがたいが、私の頭の中は???で一杯だった。

(N社は保育園や子供にまつわる事業もやり始めたのだっけ?)
(いや、そんな話は聞いたことないか・・)
(ということは・・つまり・・)
(当社は子育てしながら働きにくいと思われているのか!)
と、頭が高速回転して、腑に落ちた自分もいたので、了解、と電話を切った。


はじめは驚きすぎてポカンとしてしまったが、
時間が経つにつれて、悲しさといら立ちがこみ上げるとともに、
しかし、自分も含め子育てしている社員が少ないのも事実か。と、
真理に気づいてしまった。

就職活動中の学生へのPR活動においても、仕事のやりがいや面白さばかりで、
働きやすさを伝えることがこれまでなかった。
この学生が以前、「私は家族も仕事もどちらも大事にしたいと思っています!」と言っていると聞いた時にもハッとさせられた。
30代でこの問題に悩む私に、神様がくれた奇跡の出会いなのかもしれない。

以前のノートにも書いたが、私は自分自身の採用活動の時に、
「家族を持つことは今は考えられません。とにかくハードな環境に身を置き、色々なことに挑戦し、20代のうちに成長したいと考えています」しか言えなかった。

彼女の電話は一瞬失礼だなとも思う発言だったが、本音で意見を言えるのは自分に自信があるからこそだ。

私も今日の学びを糧に、自分の気持ちを臆せずに伝えるようになりたい。
そのためにも今は周りに流されずに、海外での勉強に挑戦する。
苦手なことと向き合うことで、いつか自分に自信が持てると思うから。

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