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おばあちゃんのごはん

少し前のことになりますが、最近、群馬県みどり市に住む83歳現役農家の祖母の家に遊びに行きました。

こんな時期に田舎に行くなよ、と怒られてしまうかもしれませんが、

大人になってから中々会う機会がなく、たまたま少し近くに行く用事があったので

本人と家族には了承を得て、思い切って行ってきました。
もちろん、家以外は特にうろうろ出掛けたりしてません。

といっても群馬の田舎は360度どこを見ても山。

3密な空間がどこにもなく、祖母の家は平屋で半分外みたいな造りですから風通しも良く、
空気が滞留することはほとんどないです。

久しぶりに帰ったら改めて古い造りすぎて面白かった。笑

井戸の跡らしきもの、お米を炊いていたであろう釜戸、焼却炉、

あと部屋の天井付近に木刀と槍?薙刀?があります。
昔からこれいつ使うんだろう?と思ってました。笑

味噌蔵、鶏小屋は現役で使用されてるし。

本当に令和には珍しいお家です。

時間が取れず1泊しかできませんでしたが、
お墓参りをしたり、朝、とれたての卵で卵かけご飯したり、うどんを手打ちして食べたりしました☺笑


祖母の作った野菜や、育てた鶏の卵を食べたときに

ああ、そうそう、この味。
命の味がする。

と思い出しました。

今は色んなサプリや栄養食品があり、効率よく手早く栄養を摂ることができますが、、

そこに生き物の魂が含まれているかどうかってすごく重要だったなーと改めて実感。

物質としての有能さより、生き物らしさ?魂?エネルギー?
科学で解明されてないものかもしれないけど、
別に意味のないものかもしれないけど

魂のある食品を味わったときにやっぱり感動したんですよね。

別に栄養食品がなんの苦労もなく作られてるとは思わないし、全然アンチでもないけど

朝、ニワトリの鳴き声で目覚めて、雄鶏に飛びかかられながらも、棒で牽制しながらバケツに卵を詰めていく、たくましい祖母の姿を見てると、、

食って、生き物なんだよなぁ。。と

そしてそれは結局、命の取り合いなんですよね。

芋も卵もカボチャも紫蘇もニンニクも米も味噌も梅も全部。
祖母が時間をかけて、苦労して作ったものには、本当に命が含まれています。
一つ一つ違う色で艶で形で、どの味もものすごく生き生きしてるのです。


私にとっては、それは物質的な栄養以上に、価値がある何かだなと、思いました。

片手間でなんとか栄養摂れればいいかって、
忙しくなると思ってしまうけど

時間とれるときは、やっぱり色々感謝して、ゆっくり命を味わおうと思います。

毎日はもちろん、今の私には無理だけど。
できる範囲で。



余談:じゃがいもの花は白い。

「生き生きとしたやつの下探してごらん」

と言われて掘ってみたけど、やっぱり祖母がすぐ探し当てる。

こういうときも、知識より人間の感覚ってすごいなと思います。

私が尊いと思う、大切にしたいもの。








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