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茶埜子尋子
2024年5月2日 19:02
きみの哲学が好きだやさしい水のような冷たくも熱くもなくその時の気分だけを満たすものではないことおだやかな波のように果てしなく広がる海に抗うことなく美しい音楽を伝えていることいつかきみと話してみたいカチコチと時の音が揺する浮き雲のうえでレコードは何をかけようか最近聞いてる音楽を君にきかせてあげたいまだ誰も知らないj-popを胡座をかいて関係のない世界の
2024年2月24日 19:28
どんなに幸せにしても君の白目はまっしろなのそれが美しくて憎くて憧れで君のからだから引きちぎって今日に掲げて未来へ駆け抜けていきたいそうすればこの目も汚れてぼく色になるキラキラな未来も汚れてしまえ茶埜子尋子
2024年2月23日 20:39
恋愛するなら夜がいいねって恋人に言ったの今度はなにを言い出すんだと頭を傾げて、いつもどうりの、顔夜であればきみは見えなくて誰のものでもなくなって、僕のものでもなくなるの同じくぼくも見えなくて誰のものでもなくなって、君のものでもなくなるの地球から放り出された星の粒みたいに夜は小さな内宇宙もう目を開けても真っ暗闇の世界だ抱きしめてるのは君?感触はあるよだ
2024年2月8日 01:08
好きな色はなに?って聞かれたら透明が好きってこたえたいそんな余裕のある自分でいたいだけ いや、ちがうの本当はもっとちゃんと考えてたけど、書こうとしたら、止まっちゃったできるなら、色も意味も形もこえて透明が好きになりたい見えないものも大事にしたいし、きっとそっちの方が世界は広い月日の流れ気持ちの流れ枯葉 舗道 自転車目に留まる色んなものにも透明
2023年10月28日 01:39
不健康な黒い内蔵の中みたいだった人間の恨みつらみの僻み妬みの禁足地に足を踏み入れてしまった汚い色して蠢いてる汚れた言葉で遊んでる酸素も足りない、涙も足りない、心もすべて足りなかった手のひらでも掬えないくらいの空気を肺いっぱいに吸い込もうとする今のことだけに精一杯で出すものも出せずに無数の星をみる渦にのまれていく爆音のなかで死んでいく新しい心音体はすでに黒曜石と化して
2023年9月22日 19:21
今なら誰かの言葉で簡単に死ねる気がする意味のない爽やかな言葉でさえ藁人形に刺す釘のように深く黒い鋭いもののように感じるそんな自分が嫌だよ分かってるけど分かってるの吹き出す気持ちは止まらないしあの時の一瞬の出来事がこびりついている錆びて腐って血の味がするああ、自分の気持ちだけで死ねるなひとみを涙で覆いつくしながら真っ直ぐな一本道をぐしゃぐしゃと走るんだそうしてほんとに
2023年9月3日 14:19
誰にも知られないまま沈んでいたうまく生きているように沈んでいたのに友が言うんだ君の友達であることが誇らしいんだ言葉ではうまく伝えられないけれど、とうまく生きている自信はあったのにわたしは生きている心地がしなかったその言葉でわたしが一人死んだ亡霊が死んだんだ息苦しくなった溺れている死んでしまう必死にもがいて無我夢中で光の射す方へもがいたわたしの痺れた腕を引っぱりあげて友