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34 僕がテレビを捨てた日

僕は日々

  情報を捨てながら前に進んでいます

皆さんは普段どのように情報を得ていますか??
現代の社会はめまぐるしく変化していて
常に最新の正しい情報を元に未来を予測していく必要があります。
得る事・捨てる事・選ぶことどれも大事です。

この記事では自分が行っている

  情報の扱いと時間の使い方

について書いていきます。



僕がテレビを捨てた理由

僕がテレビを卒業したのは15年前の20歳の時でした。
2年制の3DCGを学んだ専門学校を卒業するときにテレビ処分しました。

青森の田舎で過ごした18年間
僕がもっとも多くの時間を費やしたのは

  ・テレビ
  ・ゲーム
  ・漫画

この三つでした。

テレビは争奪になるので、高校になるころには兄の部屋にも僕の部屋にもリビングにも土間にも、祖父母の部屋にも。。。
という感じで
7人家族なのに実に5台のテレビが家の中に存在していました。

ゲーム機はひとつしかなく兄の部屋に置いていたので
TVでゲームが出来るのは実質兄の部屋のみで
この部屋のテレビの稼働率はダントツの1位だったと思います。

人気で言うと
  1位 テレビゲーム(当時はPS2時代)
  2位 テレビ番組
  3位 携帯ゲーム(初代ゲームボーイ → ゲームボーイアドバンス時代)
  4位 漫画

基本的にテレビゲームもテレビ番組の時間に縛られた優位性がありました。
テレビでゲームが出来ない時かつテレビで番組が見れないときは携帯ゲームや漫画をみる時間を過ごすという感じです。
(昔から意外と効率の良い子供だった様です・・・)

こうしてみても

  テレビは生活の中心で必需品でした

特に田舎の娯楽の少なさもあり
情報の殆どはテレビからのものが中心だったように思います。

転機が訪れたのは

  高校を卒業して3DCGを学ぶ専門学校へ入学したことでした

初めての一人ぐらしは最初のうちはテレビを見たりゲームをしたり
自分のやりたい事やり続けても親に怒られない最高の生活でしたw
(今の様に無限に時間が吸い取られるスマホが無いのが不幸中の幸いです)

ほどなくして第二の転機が訪れる事になりました

  3DCGが出来るパソコンの購入です

専門学校では授業での課題が多く
学校開放時間が結構短かったので(授業終わり2時間程度;)
親に無理を言ってパソコンを購入してもらいました(本当に感謝しかない)

こうして手に入れたパソコンに当時の講師だった先生からもらった(今思うと怪しい)ソフトや学生版のソフトを入れて学校の課題を家でも出来る様になりました。

課題はもちろん
自分がその気になれば一日中ずっと勉強が出来ました。
当時は3DCGのノウハウも少なく、書籍もあまり多くないですしネットではほとんど情報が無かったのでとにかくトライ&エラーでCGの使い方を学んでいくしかありませんでした。

そうして3DCGの勉強にどっぷりはまっていくうちに
何時しかテレビの存在を忘れ
ゲームのプレイ時間もかなり限られたものになりました。

  誰からも何も言われずに
  無駄な情報が一切ない状態で
  学生時代のパワーと時間を集中して注げた

そんな学生時代は今思うと最高だったなと思います。
多分もう二度と再現不能な貴重な時代です。
無駄な回り道もかなり多かったと思いますが
当時のトライ&エラーや集中して取り組んだものは
全て今のベースになっています。

こうした学生時代もあっという間に2年が過ぎ
就職と同時に引っ越しを迎えました
当時は無計画を極め
就職先の仕事がいきなり炎上していたので
半日の引っ越し期間しか確保できず
直感でゴミと必要なモノを整理しながら
高速で新居へものを運ぶだけの引っ越しでしたw

そのときにテレビは僕の生活から退場していきました

専門学生2年生の時に既にテレビにはほとんど興味が無くなっていて
見る事も少なくなっていましたし
ゲームも必要最低限で済ますか
友達の家で遊ばせてもらう事が増えていました

その時の気持ちを振り返っても
既に

  テレビやゲームをしている時間勿体ない

という状態になっていました。
(その後ゲームはまたすぐにやるようになりましたよ)

こうして僕の時間の割り振りは
無駄な時間を全て捨てて
今やりたい制作に集中していくというベースが出来上がりました


情報を捨て始めた時

制作に集中していくうちにかける時間の比率が変わり

  僕はテレビという情報を捨てるという選択をしました

皮肉にも新卒で始めたテレビ関係の制作会社でそれは決定的になりました。
テレビ番組の制作やCMという仕事を通じて
今まで無条件に信じてきた情報の裏側を知る事になりました。

台本
テロップ
編集

これらのデザイナーや制作再度のお仕事は
本来の情報を都合の良い情報へ加工する武器にもなりますが

  どんな情報も切り取り方によって意味が変わってしまう

そういった情報を伝える事の恐ろしさを目の前で学ぶことが出来ました。

あなたが無条件で信じている情報は
誰かの目線で加工された
本来の意味と違う意味を付加された情報である

そういった事実を知ったとき
僕はテレビをまた手に入れようとは思わなくなりました。
『卒業』という言葉を使えば聞こえは良いですが、自分が何をどうとらえるのかは重要で、僕の場合は!というだけの話です。
まだまだテレビの良さもありますし
子供だった僕の様にテレビというメディアが必要かつ無害な人も多くいると思います。テレビが悪とは思っていませんので自分の中の必要性と照らし合わせて、自分で考える事が重要だと思います。

もう一つは情報を捨てるきっかけ
20代中盤くらいになり自分の記憶力の限界を感じた経験です。
元々記憶力はかなり良い方だと自分で勝手に思っているのですが、一度覚えたことが抜けている事が多くなったなと感じたのがこのくらいの時期でした。高校くらいであれば一夜漬けで教科書を100ページ×4教科くらい暗記すればテストの順位はかなり上位に行けたくらいの記憶力は持っていて、一度覚えたものは結構些細な事でもちょっとやそっとじゃ忘れない自信がありました。それが20代中盤くらいから急に
  『あれなんだっけ??』
が多くなりました。。。
単純に記憶障害系かなと思ったこともあるのですが
今冷静に考えると、20代くらいまでの処理できる情報なんてたかが知れているという結論に至っています。
特に僕の場合は

  ・好きなゲームの様々なデータ
  ・好きな漫画の内容
  ・友達の連絡先
  ・友達の情報
  ・好きな音楽やテレビの情報
  ・家族の情報

この辺りの情報程度しか覚えていませんでした。
(勉強はテストの点を取る為だけに勉強していましたw)
シンプルに書くと
家族・友達・テレビ(音楽も)・ゲーム・漫画
これらの情報で90%が埋まっている状態でした。

20代後半になると

・会社の社員のスキルセットや仕事で必要な情報(友好関係なども)
・取引先の必要な色々な情報
・業界の幅広い知識
・仕事で必要な技術的な知識
・関連する仕事の色々な知識
・生きていくためのルールや決まり

特に狭い範囲の交友関係から
幅広い交友関係になり関わる人数の桁が2つ増えてきたことも原因かなと思います。当時の会社は社員60名くらいでしたが、全員の名前とスキルや現在のプロジェクト内容まで把握していました(ストーカー的な意味ではなく業務とか交友関係的な意味でw)
こうした膨大な情報により自分のなかの記憶容量がキャパオーバーしたんだなとという理解をしています。
若手の癖に一切メモを取らない人間だったのですが
それからはメモを取って忘れる様にしました・・・


本当に必要なものにフォーカスする

話を戻しますが
テレビを捨てた僕には
情報不足という渇望がもれなく訪れましたw
そして

  会社で話についていけない
  世の中の事が良くわからない
  流行りに疎い

といったデメリットもおまけで付いてきました。。。
当時のデザイン系の仕事をしていてもヤバいなぁという感覚はありましたが
その当時に僕がとった行動は

  気にせず好きなことに集中してみる

でしたw
特に10年ほど前の3DCGの世界はどのソフトも成長が著しく
新しい機能や誰も考えていなかったテクニックなどの情報はとても貴重でした。(今はBlenderやHoudiniが盛り上がっています)

  自分が気になる事はとことん調べる
  誰もやっていない事は自分が試してみる
  出来るまでやってみる
  思いついた新しい組み合わせを試してみる

情報を知りたいという渇望は
どうでも良い情報ではなく
目の前の好奇心の赴くままに満たしていく道を選びました。

自分の時間を自分の興味対象に集中して費やして2・3年が経った頃
会社内でこのソフトやテクニックに一番詳しい人という認識がある程度広がっていたようです。年齢やプロジェクト関係なく分らないものがあれば僕のところに聞きにくる状態が出来ていました。

  周りに合わせて弱さを補強するのではなく
  自分が好きで興味がある事にフォーカスする

その結果
自分に有利なポジションを獲得出来たと言えそうです。

最近だとスマートニュースなどで世の中のニュースを手軽に知る事が出来ますし、ネットフリックスなどでどこでも映画を見たり、youtubeでゲームや映像の情報が見れたり、スマホで高品位なゲームが遊べます。

当時はまだそこまで便利ではなかったので
僕の印象は
3DCGの事はやたら詳しいけど
世間知らずで興味の対象が狭い
オタクそのものだった
と思いますw
(これは良くも悪くもなので自分の都合の良い良い方で捉えましょうw)
今は本当に便利な世の中なのでこの辺の弱みも簡単に補強できます。

紆余曲折もありますが
基本的には自分が興味がある事や好きなことにフォーカスすることで
時間をかき集めてその時間を費やしてレベルアップを図る
という基本系が出来上がったと思います。
現在は便利になった反面、あえて情報を捨ててから、自分で本当に必要だなと思う情報を取りに行く姿勢が大事だと思います。

その上で
無駄と思われる情報(ノイズ)をどこまで許容するか?
そうやって自分の情報をある程度コントロールする力は現代を生き抜くために必要不可欠な能力だと思います。
本来不要なノイズが出会いとなり
新しい発想を生むきっかけになるので
情報の入れ方を上手にデザインしてあげる必要があります


自分の生き方を学び続ける

言葉は自分を形作る大事な要素だと思います。
言葉と同じくらい重要なのはどんな情報を摂取するのか?
だと考えています。

  言葉が細胞で情報は栄養

そんなイメージです。
一つ一つの言葉が自分を作り
沢山の情報を与えて育てていきます

栄養価の高さやバランスが大事なのは情報も同じです。

一つの情報だけでも上手く機能しない事が多いです
その情報を効果的に発揮するには
一つの情報を多角的に知って
他の情報もバランスよくカバーする事が必要です

自分がどうなりたいのかに合わせて興味のある情報を仕入れていきます。
その中から自分に重要な言葉を学び、更に情報を与えて育てていきます。
次第に自分の想いとして誰かに伝え、自分という個人が確立して行くと思います。

  どんな言葉を学ぶのか?
  どうやって育てていくのか?

この辺は教育でもかなり似ていて、自分で自分の振り返りやコーチングをするような感覚で進めていってます。

明確なものが無い事がほとんどですが
ただ漠然と大量の情報を浴び続けると
自分の思考力も育たずに
成長を感じる事が少ないと感じています・・・

自分の人生を生きる
それ自体が学びの連続で
自分の生き方を学び続ける必要があります

自分なりの言葉を持てるように
上手に情報を取り入れていけると良いなと思います


あとがき

折角なので
  自分の頭で考えてみてはどうでしょうか?
  自分の意見も持ってみてはどうでしょうか?
  なんとなく誰かと同じ生きて方は止めてはどうでしょうか?

簡単ではないかもしれないので、友達や家族と一緒に考えても良いと思います。ひとりひとりが自分の考えをしっかり持っていかなければこれからの日本は大丈夫かなと、一個人レベルでも不安に感じたりします。
20歳前後の教え子と触れていて世の中に対してそういう危機感をちょっぴり感じてます。

人間が本来兼ね備えていて案外誰でもできる事
かもしれません
社会のルールや色々なしがらみが邪魔をしてきますが
ちょっぴり勇気を振り絞って
自分と情報について向き合ってみるきっかけになれば幸いです。


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