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夫婦喧嘩は、こどもの脳を傷つける


辛かった両親のケンカ

私の母は、ものすごいヒステリーだったので
父に不満がたまると、定期的に暴れていました。
夫婦喧嘩というより、母が一方的に怒鳴り叫び
物を投げつけ、泣き喚いていました。
水をぶっかけたり、硬い服で父を殴ったりしていました。
それを見るのは、ものすごく辛かったです。
今こうして文字を打っていても
怒りと恐怖が湧いてきます。

父は、母に一切手をあげなかった

父は、紳士的な人だったので
母に何をされても、絶対にやり返したり
手をあげない人でした。
母がまたそれを良いことに、ヒートアップしていました。
(最低ですね。引っ叩いてやりたい。)
小さい私と兄は、どうすることも出来ず
恐怖のなか、ただ、見ているしかありませんでした。

私の教育方針 と、言ってのけた母

子どもに夫婦喧嘩を晒すことを
母は「教育方針」だと、言ってました。
「偽りのない、ありのままを見せることが大事なんだ」と。
毒親という言葉もなければ
メンタルヘルスが発達していない頃の日本。
自分の行動を制する者もおらず
毒親にとっては天国だったでしょう。
(早く死んでしまえ)

たかが夫婦喧嘩 ではない

こうして50を過ぎても、あの忌まわしい場面は
脳裏に焼き付いています。
小さかった私には、母の泣き叫ぶ姿は
あまりに強烈で、胸が張り詰めていました。
大人になって、心理学を勉強し
それが「面前DV」「心理的虐待」に当たることを知り
愕然としました。

脳の萎縮

ある大学の研究結果によると、幼少期に親の夫婦喧嘩や、DVを見聞きして育つと、脳の「舌状回(ぜつじょうかい)」という部分が、平均して6%小さくなっていたことが判明しています。
教育だなんて、とんでもなかったんですよ!
虐待だったんですね。納得です。だって、すごく恐かった。
恐怖の渦の中にいた子どもの脳は、萎縮してしまうんです。

もし、あなたが未成年だったら

親の激しい夫婦喧嘩や、DVが始まったら
「いつものこと」と、諦めたり我慢せず
警察に連絡して下さい。
「大したことじゃない」と、思わないで。
大したことです!
通報した以上、警察は来てくれます。
毒親も、警官の前では小さくなるし、ケンカも止まります。
警官が帰ったあと「通報しやがって!」と、豹変したら
また、通報するか、警察署に駆け込んで下さい。
警察が怖かったら、近所の人、友人の家に助けを求めて下さい。

通報するって、オオゴトだけど

警官が家にやって来るのは、物々しいし
近所のことなど考えると、勇気がいりますよね。
でも、あなたがずっと抱えて我慢している限り
状況は変わらないんです。

現状を打破するには、時には勇気が必要です。
親がギャンギャンやってる間、何回でも通報すればいいし
何回でも、学校に相談したり、信頼できる大人に泣きつけばいい。。
そしたら、親を病院に連れて行ったほうが良いとか
あなたが一時的に何処かに避難するとか

あなたが、行動を起こすことで(助けを求めることで)
何かしら、改善策が出てきます。
そして、あなた自身が「あーこれは警察に行っても良いことなんだ、
それぐらいヤバイことなんだ。うちの親はちょっとおかしいんだ。」
と、気付けるようになります。(すごい大事)

ひとりで抱え込まない まともな大人に助けを求める

当時の私は「誰かに相談する」「大人に助けを求める」
という選択肢が、ありませんでした。
よそを知らなかったし、これが普通と思っていました。
情報があまりに少なかったあの頃。仕方がないことです。
でも、今は45年前と違い、社会も発達しました。
ネットで検索すれば、助けを求めれる場所も沢山でてきます。
シェルターもあります。
それも良いですが、その前に身近な人に助けを求めてみて。
自分の味方になってくれる大人を探して欲しいです。
学校の先生、保健の先生、スクールカウンセラー、
祖父母、親戚、友人、友人の親…。誰でもいいんです。
誰か一人は絶対わかってくれるから。

治療費に充てさせて頂きます。応援よろしくお願い致します。