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初の海外出張とターニングポイント


お久しぶりです。

3月に、初めての海外出張、ヨーロッパに2週間行っておりました。帰国後の2週間もバタバタしており、ようやく一息ついたので、この1か月のことを振り返ってみたいなと思います。


まずはさらっと自己紹介ですが、メーカーで海外営業、欧州を担当しています。4月から入社2年目になりました。

出張で訪れたのはドイツのニュルンベルク、ハンブルク、リューベック、ミュヘン、そしてスウェーデンのストックホルム。

それぞれの国、写真、観光を振り返りたいのですが、長くなるので別の記事で書かせていただき、今回はまず、仕事という観点で、海外出張を振り返らせていただきたいなと思います。

ドイツ ハンブルク


この1か月間の、沢山の感情を言葉にするということは、ある意味私にとって勇気のいる作業でもあり、心を通り過ぎていった数々の情景と景色を、もう一度、各駅列車で折り返すような、旅のような気持ちでもある。

「海外出張、一言でいうとどうだった?」という言葉に対して、なんと答えるのだろう。

「ターニングポイント」 
と、きっと私は答えるんだろうな。



◇◇◇

『夢を叶えた瞬間たち』


幼い頃から、明確な夢がなかった。「歌手になりたい」「栄養士になりたい」そういう、具体的な夢はなかったけど、漠然と英語を使った仕事をしたい、とずっと思っていた。”外国人と英語で商談をする姿”、それが私の高校生の頃から思い描いていた将来像であり、夢だった。

今回、出張で沢山のお客様とお会いし、沢山の商談をした。立ち話で終わるものから、実際にお客様の会社まで行って、数名で商談をするものまで。楽しかった。こんなに英語を使って、こんなに多くの外国人と話したことは、人生で初めてだった。やっぱり私は英語が好きだなと、改めて思った。

忘れられないのは、スウェーデンで商談を終えた後、お客様とフライト前にワインを一緒に飲んで、ドイツに向かうフライト中に議事録を書いたこと。飛行機の窓から見える夜景が美しかった。

ビジネスだな、と思った。いつの日から、ずっと描いていた夢が、今叶っているんだなと、思った。ワインのせいか、気持ちが熱くなったせいか、頬が紅潮していた。

今回の出張は、入社一年目、イレギュラーのスピードだった。もちろん、上司も一緒だったけれども、ありがたくも想定していたよりもずっと早く、「早く海外出張に行きたい」その声を聞いてもらえたこと、頑張りを認めてもらえたこと、嬉しかった。

夢を叶えようと、がむしゃらに生きるのももちろん素敵だけど、
目の前のことを一つ一つ、頑張った結果、気づいたら夢が叶っていた。

そんなことも、人生には意外と多いのかもしれないなと思う。


ミュヘンで連れて行ってもらったドライブ


◇◇◇

『女性として、海外営業を続けたいと思った。』


キラキラした反面、やっぱりハードなことが多いのも実態だった。
まず、体力!!長時間フライト、一日に国をまたいだ移動や、毎日別の地域での商談など。。

私の営業部は、男性しかいなく、私が女性初なのです。やっぱり、男性と女性の体力差って本当に侮れないなと思ってしまった。上司たちが、軽々しくこなすスケジュールを、私は死にそうになりながらついていったり(笑)疲れすぎて仕事が出来ず、通常業務がほぼ放棄状態になったり。


やっぱり、女性に海外営業は無理だったんだ。


出張3日目くらいに、そんなことを思った。


思いながら、5日目に限界を迎え、飲み会を早めに切り上げる旨を上司たちに伝えたところ、「無理しすぎず、こうやって早めに伝えてくれた方がいいよ。」「女性だし、やっぱりきつい面も多いと思う。」と、言ってくれた。
(やさしい、、)

無理のない、自分のペースを見つけられれば、女性でも、きっとこの仕事は続けられるんだと思った。
それは新たな大きな発見だった。

ドイツのICE(特急列車)から見たのどかな風景


海外営業、この仕事、好きだな思う。

沢山のことを学んだ時間だった。商談の時は、どんな場面でも堂々と振舞うこと。一歩踏み込んだ質問をすること。
お客様の生の声を拾って、議事録に落とし込んで、自分の気持ちや考察を込めて、社内を動かせるのは、現場を見た「営業」しかいないんだ、という責任と裁量。
国も文化も違う人と、英語という共通言語を使って、ビジネスができること。

苦しい瞬間も沢山あるけど、それでも自分が選んだ道で、選んだ夢で、好きだから続けたい。


ちょうど一年前、入社してすぐに、同期と仕事を通じて成し遂げたい夢を話した時、口から勝手に出てきた言葉は、「海外営業って、女性って本当に少ないと思う。難しいんだと思う。でも、私はだからこそ、ロールモデルになりたい。」だった。
今でもその気持ちは変わっていないし、自分のペースを見つけながら、この職種を続けていきたいなと思う。


ドイツ名物 ビールとソーセージ!


◇◇◇

『心の色を取り戻す』

書くかは迷ったけど、正直な言葉として書きます。

出張前から、いろいろと忙しく、出張中ハードモードで頑張りすぎたらしく、帰国後も業務と疲れが溜まっており、2週間ダウンしてしまったんですね。(今は回復してきています😌)

帰国後、かなり状態がひどく、、
何を見ても何を聞いても何も思わなくなっていった。心の色がなくなって、世界の色がなくなっていくことが分かった。仕事だけはかろうじてしていた。

大切なものを大切にできていないことだけは分かっていた。失いたくなかった。大切にしたかった。仕事も、恋人も、友人も、ぜんぶ、大切にしようとすればするほど、自分の心身が追い付いていないことが分かって、悲しくてしょうがなかった。

心が死なないように、通勤電車ではひたすら音楽を聴いた。必死だった。

一度休んだ方がいいなと思い、全てを投げ捨て(笑)金曜日に休暇取り、病院でお薬などを処方してもらい、仕事以外のことを沢山した。音楽を聴きまくったり、ピアノを弾いたり、本屋さんにいったり。仕事以外のことで、心を満たすたびに、自分の心の色が戻って、自分が取り戻されていくようだった。

(この記事、スタートはごりごり仕事なのに、途中からこんなんですみません(笑))

ようやく、自分を取り戻してきたことで、結果的に、大切なものを大切にできるようになった。まずは何よりも自分を大切にすることが優先だなと思った。

帰国後の苦しかった2週間。でも、これは1年間積もってきた日々の結果でもあると思う。トリガーは出張で、心身がいっぱいになってしまったけど、実際は社会人になってから、仕事でいっぱいだった。
最短スピードで、仕事の夢を叶えたかったから、頑張った。でも同時に、沢山のものを犠牲にしていた。物理的に時間はあったけど、精神的に時間は全くなかった。音楽を聴くことも、絵を描くことも、好きなことも、どんどん意欲がなくなってしまった、気づけばオンオフの境目がなくなってしまっていた。

「社会人になってから、心の色が少なくなった」

当たり前のようで、その理由がようやくわかった。私の心を今構成するのは、仕事しかなかったから。

仕事以外の、本来人生をカラフルにするもの、芸術や、遊び、世界の色や音、あたたかな日差しや、休日の昼下がり、ときめくコスメや洋服、そういった余白がどんどんなくなってしまったから。

仕事を通じて夢を叶えることは、本望だけど、それ以外の人生の大切な余白を大事にできてこそ、自分があり、
その自分があってこそ、自分の仕事と夢、恋人や家族、友人、大切なものたちがあるのだと思う。


そんなことに気づけた1か月だからこそ、全部ひっくるめて、「ターニングポイント」だと思う。

2年目は、この気づきを活かし、もっと元気に、カラフルな「あこ」として
仕事をしていきたいなぁと思います🌻


◇◇◇

読んで下さりありがとうございます。

おまけ。旅先でたくましくなったのは、空港に向かう途中で乗り換えの電車が急にキャンセルになり、スーツケースを抱えて街中のドイツ人たちを呼び止めて、「Taxi 」と必死な顔でタクシーを呼んでもらった経験です。(笑)

一番好きな街は、一瞬だけ訪れたスウェーデンでした。


ドイツのハンブルク、ドイツのヴェネチアと呼ばれるらしく、水辺がきれいな都市でした。



ハンザ同盟の都市、リューベック。歴史ある街並みでした。


またそれぞれの都市の写真も載せられたらなぁと思います。

読んで下さり、ありがとうございます☺️


あこ















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