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中心帰納研究

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記事一覧

ラプラスの魔の矛盾と合気(先)が取れない訳

1.高度な予測機能を持つ人間人間は、五感で集めた情報をもとに無意識にものすごく計算して予測を行っている。
この予測は人間に、二足歩行を可能にし、会話を可能にし、キャッチボールを可能にし、また武術的には「気配」を読むなども可能にする。
訓練された人間は、敵の攻撃を避けたり受けたりすることも可能だ。
これは、練習の賜物であるが、人間が元々持っている予測機能を活用による技術と言っていい。

さらに、長じ

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崩しとは何なのか?

1.安定しているとは何なのか?

作用反作用の法則と言うものがあり、静止してい物体に力をかけたとき、物体が静止している限り、かけた力と同じ分だけの力を受け取る。
学生の頃に習いましたね?

この時、帰ってくる力を反作用と言いますが、壁から返ってくる反作用に負けないように地面から反力をもらうと安定しますが

壁から返ってくる力と釣り合うような力を出せないと
押した方向とは逆に飛ばされます

実を言う

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中心帰納とは何なのか?探究(3)

※この記事の内容はだいぶ筆者の独自研究が含まれます。まあ、この記事に限る話でもないけど。。。

1.私は誰?

自己言及のパラドックスという言葉がある。
「この文は偽である」という構造の文を指し、自己を含めて言及しようとすると発生するパラドックスのことである。(wikiより引用)

自分の在り方を問題とする成田伝合気道は、ある意味で自己言及の哲学とも言えるかもしれない。
しかし、例えば瞑想や禅とは

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中心帰納とは何なのか?探究(2)

※この記事の内容はだいぶ筆者の独自研究が含まれます。まあ、この記事に限る話でもないけど。。。

1.受動意識仮説

ある日、白石先生とやり取りしてたところ、下の動画を紹介されました。
▼とある大学の講演

少し長いですが、見てみることを勧めます。
さて、
受動意識仮説とは、一言でいうと、私たち人間1人ひとりが、「私が」というふうに主語で表す意識主体たる「私」は、私たちが通常そう感じているような「能

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中心帰納とは何なのか?探究(1)

※この記事の内容はだいぶ筆者の独自研究が含まれます。まあ、この記事に限る話でもないけど。。。

1.それはある種の質感、状態

中心帰納は行為ではない。もちろん、中心帰納によって顕れる動きはあるけど、中心帰納自体は「在り方」というものに近い。
既に中心帰納との出会い(1),(2),(3) にも書いたように、「行為」に意識が行くと相手の反応を誘発し衝突が生じる可能性が高い。
そこで、意識を中心に置き

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中心帰納との出会い(3)

1.無元塾、白石太志先生

前回の記事で書いた体験から数年の間、独自に色々と探究はしてましたが、やはり独学では厳しいものがあるのと、「意識の置き所」という微妙なところを探究するには、稽古相手にも理解がないと難しい(ここら辺は、間違えると忖度と暗示の方向に行くので注意は必要だが)というのもあり、
やはり、腰を据えて習ってみようと思って、再び成田伝合気道のことを調べたとき、なんと一元塾は解散になってい

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中心帰納との出会い(2)

1.成田伝合気道一元塾

確か2015年ぐらいのときの話なのですが、私はかねてより気になってた成田新十郎先生伝の合気道の体験にいくことにしました。
成田新十郎先生は前回の記事で紹介させてもらった動画の取りをしていた先生です。

ここで、軽く成田伝合気道の紹介をしますと

まず光輪洞合気道の創始者、平井稔先生の弟子である成田新十郎先生から伝わる合気道ということになります。
うん?植芝盛平先生じゃなく

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中心帰納との出会い(1)

1.ある種の人に刺さる動画

合気道の成田新十郎先生の動画▽

みなさん、この動画を見てどう思ったでしょうか?

胡散臭い、ありえない、忖度だろ?
そういう感想もあるでしょう

しかし、私は「これだ!!」
と思いました。
同じように感じる人は実は割と多いようです。
武道や武術、あるいは格闘技などで、ある種の趣向を持つ人間は、そう思うことが多いようです。
軽い自己紹介をしますと、私は合気道歴約18年

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