第三回「なづけとなのり」
参天参
第三話の解説です。
三は大字で参。
※大字……数字の改ざんを防ぐために画数の多い字をあてたもの
ということで、武蔵四郎の奥義・参天参の解説から。
参天参がなぜ奥義かと言いますと、両手の刀を受ければ三本目の刀で首が、首を守れば両腕が落とされるというなかなか凶悪な技だからです。
ただ、三之助は回転力で三つとも弾いたので、あのくらいで済んだというわけです。
五子の腕が接がれてから生まれた技なので、完成度もまだまだだったのかもしれません。
なお、鳥居のように構えるのは、単に武蔵四郎の趣味です。
天の通り道ということでしょう。
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尻尾が燃えた犬
一方、三と言えば三之助。
彼の奥義は、尻尾の燃えた犬。
三之助自体、尻尾の燃えた犬を見たことがあるわけではなく、ましてや犬の尻尾に火をつけたりしたこともなく、あくまで彼の中のイメージです。
ただ少なくとも彼は、かっこいいと思ってつけています。
前回も書いたのですが、彼のネーミングセンスは残念なものがあります。
ただもし、ねずみ花火がこのとき世にあったなら、おそらくストレートにねずみ花火とつけていたでしょう。
深く考えずにフィーリングで名付けるのが彼の癖です。
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四剣豪のネーミング
フィーリングと言えば、僕も四剣豪らの名前を感覚でつけましたが、名前や芸名に数字の入った有名人の方々から語感を拝借しています。
元が何か予想してみても面白いかもしれませんね。
ただし、語感の良さの参考という意味なので、それらの有名人の方々のキャラクター性は全く反映されておりません。
そういうフィーリングでつけた名前ゆえ、由来をド忘れすることがあり、ブログ執筆にあたり、必死に思い出しました。
ちなみに佐々木武蔵四郎はバレバレだと思いますが、宮本武蔵と佐々木小次郎の合成に無理やり四を入れたものです。
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一人称・天(オレ)
武蔵四郎の一人称は「天」で「オレ」と読みます。
どうかしてます。
この一人称は、あまりにもどうかしているため、社長チェックの結果、「1話目から出すのはやめよう。3話から出そう」ということになりました。
ちなみに、アホほど強いだけで、別に天候を操る力とかはありません。
書きやすさが尋常ではなく、好き勝手動いてくれるので非常に助けられています。
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パーティ結成
書きやすさの話で言うと、「初対面の人間が自然にパーティを組む」というのは、実は展開としては難易度が高くて、なかなか頭を悩ませどころです。
三顧の礼のような展開のほうが自然ではありますが、そういう尺の使い方も難しいもの。
しかし、武蔵四郎と五子のパーティは、悩むことなくすぐ書けました。
サンキュー武蔵四郎!
本作で自分が最初に手ごたえを感じたのは、この動かしやすさだったかもしれません。
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さて、漫画『しごにんの侍』第一話~第四話は2023年7月26日(水)より各種サイトで公開中です。
本ブログ第一回~第三回も、2023年7月27日(木)より同時公開中となっています。
次回、ブログ第四回は8月2日(水)、『しごにんの侍』第五話は翌週8月9日(水)に公開予定です。
というわけで、今回ここまで。また次回のお楽しみ。