見出し画像

サラエボで一番有名なビーフは?

暑中お見舞い申し上げます🌞Kako si?
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(BiH)の首都サラエボ市からお届けしています。


サラエボ映画祭2023

Sarajevo Film Festival
8月11日~18日

国立劇場前はレッドカーペットの準備中
Photo: 2022

今回で29回を迎えるサラエボ映画祭のハートオブサラエボ賞(映画祭の最優秀賞)を受賞するのはチャーリー・カウフマンとのことです。

最近作には"I'm Thinking of Ending Things" (監督・脚本等/2020年 Netflix) があります。FARGOのせいでもはや肉屋にしか見えないジェシー・プレモンス、怪演が光りすぎるデヴィッド・シューリスなどなど。独特なサイコスリラー(?)ですが私のような無常観を美意識として引っ提げている者からは遠くに感じる死生観でした。
映画祭では”ADAPTATION”(脚本等/2002年)が野外上映されるとのこですがコメディータッチな作品なので皆で楽しめそうですね。

サラエボ映画祭の歴史


第1回サラエボ映画祭は‎‎1995‎‎年に内戦中、サラエボ包囲下にも関わらず開催されました。数年間はサラエボAID的だったのでビッグネームのキラキラなハリウッドスターが訪れて会場を沸かしていました。その後も当映画祭は記録的な成長を遂げ現在では東南ヨーロッパにおいて最も有名な映画祭とされています。

毎年サラエボ市内が
映画祭の熱狂に包まれます
花火やコンサートが行われ
夏の風物詩です
Photo: 2022

超有名なサラエボのビーフ

さて、こちらがサラエボの超有名なビーフです。

ICAR Canned Beef Monument

ICAR牛肉の缶詰モニュメント

作品の立ち位置は
公共の野外彫刻です

サラエボ包囲戦中に届けられた食糧援助の記念碑です。
台座には「国際社会の記念碑 感謝するサラエボ市民」と刻まれています。(2022年にラベルや落書きが奇麗にされたのですが汚れています。落書きする側にも色々な思いがあるのでしょうか・・・)

缶にも書いてあるのですが
消費期限があります

ウォーホルのキャンベルスープ並みにメッセージ性があるコントラバーシャルな作品ですので、気になるかたは上記のリンクからお読み下さい。私には、もはや記念碑ではなくメッセージ性が強い現代アート作品(落書き含む)だと思ってお伝えしています。

BEEFとはスラング!?

これは私の「気づき」で
偶然だと思いますが、
英語の名詞”beef”は牛肉の意味です。そして
あまり知られていないほうの名詞に力(=force)、不満なんて意味もありますね。動詞になると文句を言う(=to complain)もあります。
インフォーマルでスラング的な使い方です。
さしずめこんな使い方でしょうか・・・
My beef was, why did they send us expired canned foods?

思うところは沢山あるのですがnoteでは政治的意図は何もなく、街案内をしている通りすがりの旅人としてお伝えしております。


チトー元帥と記念撮影


牛肉の缶詰の隣に、チトー「チトー元帥」(Maršal Tito)と記念撮影が出来るチトーカフェ兼プレイグラウンドがあります。

チトー元帥(ヨシップ・ブロズ・チトー)は第二次世界大戦における反ファシズム闘争の英雄として戦後のユーゴスラビアの指導的な人物であり、ユーゴスラビアの象徴でした。

顏を入れて記念撮影ができます
祖国、労働者、両親や高齢者を大切にする
メッセージが書かれています
ダイナミックなチトー元帥と
サラエボの近代的な街
牛、赤い星、目、ラテン橋
象徴的なアイコンが描かれています
戦時中に使用された
軍用車両が展示しています
大砲を備えたタンク
実際に配備されていたもの
5月1日「労働者の日」の
横断幕が一年中掲げられている
カフェ☕
ノスタルジックでもあります
ミリャツカ川沿いの
牛肉の缶詰と
チトーカフェ周辺は
夏のウォーキングに最適です
土日は車両通行止め

お食事🍚情報

日本人の私はびっくり!とてもお肉を沢山食べるBiHの皆さんですが、実はヨーロッパの中では消費量が少なめとの事です。所得に起因すると言われていますが、私はこの見解に100%なかなか賛成ではありません。
Which European countries eat the most meat? | Euronews
(2019年の記事ですがご参考まで)

でも、
とても美味しいビーフが市内レストランで食べることができます。

グリルした野菜 とご一緒に
テンダーでvery美味しいです
カットされた
牛のメダリオンw/
スーパーフード野菜
コーンサラダ(マーシュ)
シュニッツェルは
ポークよりビーフが好きです
たぶん
もう美味しい豚肉を
食べていないからです

BiHは牛肉をイタリア、オランダ、ポーランドなどから輸入をしていますが、トルコ、北マケドニア、カタールなどへもBiH国産牛の輸出を行っています。多くの国が当てはまりますが食肉に関しては国内生産が着実に減少しているのでBiHも純輸入国のようです。


この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?