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大きな湖に育ててもらった…山田陽翔がドラフト翌日に語った感謝/高校野球ハイライト番外編・近江

2022年10月21日。プロ野球ドラフト会議の翌日に実施した、山田陽翔選手の単独インタビュー。放送で伝えきれなかった部分を含めてインタビューのほぼ全文を記していく。

塚本:埼玉西武から5位指名。待って待っての指名だった―
山田:うーん…他の選手が指名されていくのを見ながら1時間半ぐらい待っていたんですが、それ以上に長く感じたのが本音です。
塚本:指名された時の心境は―
山田:すごくホッとしたというか。自分がプロ野球選手になることによって両親にも恩返しができますし、学校にいる選手たちが指名の瞬間に喜んでくれたのもうれしかったです。プロ野球界でレベルアップして、1軍の舞台に早く上がれるように頑張りたいと思いました。

塚本:ライオンズの印象は―
山田:とても明るい印象を持っていたんですが、チームが明るいからこそ自分も埋もれないように前に出ていきたいです。
塚本:滋賀県民としては少しうれしい。BBCでも中継がある―
山田:ご縁があって選んでいただいたのは嬉しいです。指名いただいた恩返しがしたいと思います。

塚本:投手と野手、プロでは―
山田:投手をしたくてプロ志望届を出しました。まだまだ課題がある中で、新たな地で課題を克服してさらに強くなった山田陽翔を見てほしいと思います。打者も嫌いではないですが、どちらかと言うと投手の方が好きです。ピンチの場面で打者に向かう気持ちが、チャンスの場面で投手に向かっていく気持ちより強いので。
塚本:打つと抑えるでは喜びも違うのかー
山田:どうなんですかね…両方嬉しいです(笑)

塚本:実家を出るのは初めて。関東の球団に行くのは―
山田:全く想像がつかないです。初めてなので。でも自分は今まで野球を通して出会いがあって、たくさん良くしてもらいました。また同じように野球を通してそういう人に出会って行けたらと思います。
塚本:寮での1人暮らし。不安は―
山田:ちょっとだけ(笑)
塚本:どの部分が―
山田:朝起きたりするのはたぶん大丈夫だと思うんですが、自分怖がりなんで…お化けとか怖いんで…大丈夫かなって思っています。
塚本:甲子園でプレーしていてもお化けが怖い―
山田:(寝ていても)物音とかするとすぐ反応してしまうんです。恥ずかしいんですけど(笑)

塚本:滋賀を離れる寂しさは―
山田:18年間大きな湖に育ててもらったので、離れることはすごく寂しいのですが、新たな地でも頑張りたいと思います。ここを背負って行く分、地元の皆さんに喜んでもらえるような活躍がしたいです。

塚本:近江高校での3年間を振り返って―
山田:本当にあっという間でした。最近入学したばかりの気がするんです。でも本当に濃い3年間で、甲子園に3回も出場させてもらって、令和に入って近江が1番甲子園で試合をしています。良い経験をさせてもらいました。
塚本:しんどいことと楽しいこと。どちらが多かった―
山田:半々ですね。やっぱりしんどいことを乗り越えた先に楽しいことがあるので。
塚本:1番楽しかった、嬉しかった瞬間は―
山田:最後の夏の滋賀大会で優勝した瞬間は、初めて優勝投手になったので嬉しかったです。近江の優勝する瞬間は歴代で必ずエースがマウンドに立っています。自分も後輩たちにもその姿を見せられました。後輩たちもエネルギーにしてくれると思って頑張って投げました。

塚本:先輩の林優樹投手、北村恵吾選手も指名された―
山田:2人とも会って話をさせてもらったことがあります。林さんには電話で侍ジャパンのことを聞いたこともあります。林さんは指名漏れしてから数知れない努力をされてからの指名だったので…うれしいです。近江からプロ野球に行く選手が1人でも多くいてほしいし、2人とも球場で対戦する機会があれば学校にもエールを与えられるかなと。

塚本:最後に滋賀県民へ頑張ってきます!とメッセージを―
山田:気が早くないですか!?
塚本:じゃあこれからも応援お願いします、と―
山田:わかりました。滋賀県民の皆さん、この3年間たくさんの応援ありがとうございました。自分自身はまた埼玉西武ライオンズでプレーをさせてもらうことができるので、新しい地で自分をもっと磨いて、滋賀県民の皆様に喜んでもらえるような結果を残せるように頑張りたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。

塚本:プロに行ってもびわ湖放送の取材受けてね。
山田:もちろん!
塚本:全国ネットの取材しか受けませんとか―
山田:そんなこと絶対言わないです!

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