カジュアルワインゼミ主宰 シニアソムリエ伊澤成典

年間150回のワインセミナーで講師を務め、年間5000種のワインをテイスティングする、…

カジュアルワインゼミ主宰 シニアソムリエ伊澤成典

年間150回のワインセミナーで講師を務め、年間5000種のワインをテイスティングする、現役ワインスクール講師のシニアソムリエがワインの楽しさを伝えます! https://www.threads.net/@shigeizawa

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ワインを楽しみましょう!

はじめまして、楽しむためのワイン講座、カジュアルワインゼミの主宰のシニアソムリエ伊澤成典と申します。 早いものでワインに携わって30年、ワインを教えて20年を数えようとしています。「その中で一番おいしかったものは何ですか?」とよく聞かれるのですが、思い出深いものがあり過ぎて、正直答えに困ってしまいます。 でもそれは、新しい発見をさせてくれるワインが現れ、いつも新鮮な驚きを与えてくれるからなのかもしれません。私にとって好きなワインとは、ちょっと頑固で想像力を掻き立てくれるワ

    • 世界を旅するワイン展2024参戦記

      昨日は神谷町で大阪のインポーター岸本さんの試飲会に参加してからの、新宿伊勢丹恒例の催事「世界を旅するワイン展」へ出撃。 今年はさらに日本ワイン関連のブースが広がっていて、甲斐ワイナリーの風間さんやbookroadの須合さんをはじめ、ワイン業界で仕事をする同士諸氏としばし歓談しながらあれやこれや物色。 今回は常設のバーブースが5軒出ていて、どこに行こうか迷っていた矢先にBBRさんのバーで魅力的なアルザスの飲み比べセットを見つけて迷うことなく突撃。 1961年創業のアルザス

      • ワインの細道 ~その三~

        ラギュオール  見た目以上の  頑固物言わずと知れたソムリエナイフの代名詞、シャトー・ラギュオール。ソムリエになったらこいつを買おうと思うソムリエ予備軍の多いこと多いこと。かくいう私も以前持ってたのですが、ものの見事に合コンで無くしました...(涙) そんな事はいいとして、格好ばかりに目がいくラギュオールですが、実は一番主眼に置かれているのは耐久性です。 なので買ったばかりだとヒンジが固いのなんのって、まさに超のつくほどの頑固者、女性のネールなんて考えて作られていません。

        • 熟成ブルゴーニュ会レポート&裏マリアージュ・セレクション

          先日は頂き物の熟成ブルゴーニュを利用しての久しぶりに自分主催のワイン会を開催。会場は飯田橋にある欧風家庭料理屋ワインバー蓮さんで、ワインエキスパートの所持者がゴロゴロいるなにやらマニアックな集まり。 供出したワインはこんな感じ。 -白ワイン- De Aureo Spirito Montagny Premier Cru 2014 オーレオ・スピリト モンタニー プルミエ・クリュ Vaucher Père & Fils Puilly- Fuissé 2015 ヴォーシュール・ペ

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        • ワインの細道 ~ワインの真実を求める徒然なる思い~
          4本
        • イベント&試飲会訪問記
          3本
        • カジュアルワインゼミ講座案内
          4本

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          リアルワインガイド86号を読んで思う

          ワイン専門紙リアルワインガイドの新刊86号が届いたので、ちょっと休憩がてら仕事の合間に読んでみました。 巻頭の特集は「5千円台までの世界の美味しいピノ・ノワールまたはそういう味わいのワインを探せ!・・・たくさんありました」という企画。 まあ、この世の物とは思えない価格になってしまった、ブルゴーニュのピノ・ノワールのオルタナティヴ(代替品)を探せ的な物、ブルゴーニュやピノ・ノワールを取り上げる事の多いリアルワインガイドらしい企画ですね。 5,000円台と言っても前半は1,

          カジュアルワインゼミ・アカデミーコース「ディープ・イタリア3(南部)」

          先日はカジュアルワインゼミのアカデミーコース(研究講座)の日曜クラスにて、シーズン4の第6回を開催。シーズン4は前半のメインテーマは「ディープ・スペイン」、後半のメインテーマは「ディープ・イタリア」、今回は最終回で「ディープ・イタリア3」でイタリア南部のワインについての多角的なテイスティング イタリア南部という事で、カンパーニャ州、プーリア州、バジリカータ州、 カラブリア州、シチリア州、サンルデーニャ州などが対象で、伝統的な見地でのテイスティングならカンパーニャのタウラージ

          カジュアルワインゼミ・アカデミーコース「ディープ・イタリア3(南部)」

          京急百貨店コトノワ ワイン上級講座 品種の見極め2(シラー)

          先日は京急百貨店コトノワのワイン上級講座の第2回。上級講座のメインテーマは「品種の見極め」、要は同品種のワインについてを同価格帯の生産地違い、中級品、高級品との品質の違いを比較試飲していく内容。 第2回となる今回は「シラー」をピックアップ、実はワインの勉強を始めた当初は最も苦手としていた品種、特にローヌのワイルドさというか獣臭さががどうにも嫌いで…(苦笑) それがオーストラリアのシラーズの良いのを飲んでから開眼、今じゃ得意分野の一つ、人間の好みって何かのきっかけで大きく変

          京急百貨店コトノワ ワイン上級講座 品種の見極め2(シラー)

          八王子ワインフェスティバル2024参戦記

          先日は八王子の街をワインを楽しみながら闊歩する八王子ワインフェスティバル(昨年まではサンヴァンサン八王子)に、カジュアルワインゼミの生徒さんやその友人の方などと参加。 前日の土曜日の暑さが和らいだのはいいけれど、夕方からは雨の予報もあり、プロの雨男と異名を持つ僕としては領域展開だけはしないように気を付けていたのに、八王子駅に降り立ち総合受付に向かう途中にすでにパラパラと降る始末、あ~自分が恨めしい。 ご一緒する皆さんと合流する前に、総合受付の前に出店されていた御徒町の葡蔵

          故川邉エノログを偲ぶワイン会

          先日は中野にて高畠ワイナリーの元エノログで、日本のワイン業界に大きな影響を与えながらも2022年に惜しまれながら他界された、川邉久之氏を偲ぶ会に奥様のさち恵さんよりお誘い頂き参加しました。 6人でのこじんまりとした会でしたがメンバーが凄い、メルシャンのエグゼクティブワインメーカーの安蔵光弘さん(実は安蔵さん、いばらき大使や東京大学の非常勤講師もされているようです)、映画「ウスケボーイズ」を撮られた柿崎ゆうじ監督(実は監督、元俳優さんで千葉真一さんのJACにいられたそう)、日

          GW日本ワインイベント参戦記

          先日は豪徳寺ワインステーション+で行われた日本ワインのイベントに参加。甲信越から中国、九州のエリアのワインを中心に15種類+αをテイスティングという名目でフリーフロー。目玉は熊本の菊花シャルドネの飲み比べ。 贅沢な菊鹿シャルドネの飲み比べは樽発酵&樽熟成、タンク発酵&樽熟成、タンク発酵&タンク熟成と樽熟成のブレンドの3種。それなりにワインをかじった人なら樽発酵&樽熟成が樽熟成のニュアンスが強いと想像されるかもしれないけれど、実は一番樽熟成の強さを感じたのはタンク発酵&樽熟成

          カジュアルワインゼミ体験講座 お試しnoteバージョン

          こちらは対面で行っているカジュアルワインゼミの体験講座「90分でワインの基礎を覚えてもっとワインが楽しくなる講座」の内容を簡素化し、テイスティングを省いたnote用の特別バージョンです。 簡素化してますがカルチャースクール等の体験講座よりだいぶ詳しい内容となっておりますので、皆さんがワインを理解し、楽しむきっかけになれば幸いと思い無料版にて公開いたします。 ■ワインのプロフィール 皆さんもご存じのとおり、ワインの原料はブドウです。 日本には柿ワインやキウイワインがあります

          カジュアルワインゼミ体験講座 お試しnoteバージョン

          楽しむ為のワイン講座「カジュアルワインゼミ」2024年5月開催講座のご案内

          楽しむ為のワイン講座「カジュアルワインゼミ」2024年5月開催の各講座のご案内です。ワインを飲みに行く気軽さで楽しみながら学べるカジュアルなワイン講座、最短距離で自分好みのワインに出会えます。 https://www.street-academy.com/steachers/13327 【体験講座】90分でワインの基礎を覚えてワインが楽しくなる講座 https://www.street-academy.com/myclass/18159 5月25日(土)13:00~14:3

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          南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング訪問記

          先日はプルマン東京田町で開催された南オーストラリア州政府日本事務所よりご案内頂いた「南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング」に参加しました。 業界関係者限定という事でサクラアワード2024受賞ワインと南オーストラリア食材を使ったぺアリング料理のご紹介というのがテーマのイベントで、会場には業界向けワインイベントでよく見る顔がチラホラ。 イベント自体は二部制になっていて第一部は着席での食事とテイスティング、第二部は立食での食事とフリーテイスティ

          南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング訪問記

          日本ワインの可能性1(同品種比較)シャルドネ

          先日はカジュアルワインゼミのアカデミーコース(研究講座)のシーズン10の第1回を開催。シーズン10のメインテーマは「日本ワインの可能性」、要は同品種のワインを価格等を考慮し、日本ワインと輸入ワインを比較試飲していく内容。 第1回となる今回は「シャルドネ」をピックアップ、日本ワイン2種、輸入ワイン3種をサンプルとしてセレクトしました。ラインナップは以下の通り。 Sample-1  Coteaux des Margots Mâcon-Villages 2020  コトー・デ・

          日本ワインの可能性1(同品種比較)シャルドネ

          英国産未輸入スパークリングワインのテイスティングディナー備忘録

          先日は桜満開の東京ミッドタウンにて開催された、日本未輸入の英国産スパークリングワインのテイスティングディナーに、旧知の友人からのオファーを頂き、日本のワインマーケットを良く知るプロフェッショナル(キャー!緊張する)として参加しました。 会場はモダンジャパニーズスタイルを提唱するHAL YAMASIHITA 東京本店、この時期はテラスから壮観な桜並木が鑑賞できる素晴らしいロケーションのレストラン、六本木をホームグラウンドの一つとするカジュアルワインゼミを主宰する僕であっても早

          英国産未輸入スパークリングワインのテイスティングディナー備忘録

          ワインの細道

          プティだけど ハーフじゃないのよ プティ・シャブリハーフの人って美男、美女が多いよね? ってそのハーフじゃない!(苦笑) フランスの代表的な白ワインとして世界的にも知名度の高いシャブリ。 とはいえ、シャブリという名を名乗れるエリアは限定されていて、最も良質なブドウが取れるとされるシャブリ・グラン・クリュ、それに次ぐシャブリ・プルミエ・クリュ、そしてスタンダートのシャブリ。 本来ならばこの3つのエリアが本来のシャブリの生産地域と言えるのですが、現在ではその外郭地でも生産さ