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プティだけど ハーフじゃないのよ プティ・シャブリ

ハーフの人って美男、美女が多いよね?
ってそのハーフじゃない!(苦笑)

フランスの代表的な白ワインとして世界的にも知名度の高いシャブリ。

とはいえ、シャブリという名を名乗れるエリアは限定されていて、最も良質なブドウが取れるとされるシャブリ・グラン・クリュ、それに次ぐシャブリ・プルミエ・クリュ、そしてスタンダートのシャブリ。

本来ならばこの3つのエリアが本来のシャブリの生産地域と言えるのですが、現在ではその外郭地でも生産されていて、それこそがプティ・シャブリ。シャブリがメジャーリーグならばプティ・シャブリは3Aといったところでしょうか。

ちなみにソーヴィニヨン・ブランを使うサンブリはさしずめ独立リーグ?

話を戻しますが、プティ・シャブリといっても、別にエリアが小さいという意味ではありません。ましてやハーフのシャブリの名前でもありません。

そんなんだったら、マグナムのシャブリはメガ・シャブリかい!
スイマセン、興奮しすぎました...

ちなみにオー・ブリオンのハーフを「コブリオン」と呼ぶのは、ワイン業界の伝統的小ネタです。

たまに「プティ~」みたいなものを見かけますが、だいたいの場合、「~に似ている」とか「~に由来」的な意味で使われる場合が多いです。

ちなみに価格的にはずっと上の、モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュ並に、シャブリという名称がメジャーなのか考えた事がありますか?

答えは地理にあります。

要は交通網が未発達の時代、最もパリに近い良質なワインの産地の一つが、
シャブリだったからです。

地図がある方は、パリとコート・ドールやボルドーの位置を見てください。
いかにシャブリがパリに近いかわかります。

ちなみにシャルドネから造られるシャブリですが、モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュとは異なり、マイルドな酸よりもシャープな酸が持ち味。

その為、長期の樽熟成はグランクリュでもない限りしません。何故なら長期の樽熟成は持ち味のシャープな酸を柔らかくしてしまうから。

そういう意味ではマコンなんかに近い存在と言えますね。

僕も昔は、「触る者みな、傷つけた~!」(byチェッカーズ)的なシャープさが売りでしたが、最近、長期の樽熟成ですっかりマイルドになってしまった(肥えた?)と言われるような、言われないような。

ある意味、シャブリは「素」のシャルドネを知る為にはとても良いワインだと思いますし、「カキとシャブリ」って言われるように海鮮系のお料理にも好相性ですし、鍋料理とかと合わせてみたいですね。

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