軽田 紋
とある山の奇譚。目に見えるモノ、見えないモノ、人間、動物、有象無象のモノたちが織りなす幻想。
ショートショートのようなものを書いています。不慣れなので「習作」としています。
「夢」と「うつつ」、』フィクションとノンフィクションにたゆたう、温泉の旅日記です。想像の翼を広げて、おうちのお風呂でも旅気分を!
端山茂山奇譚(拾漆) よう、いるか? さっき、山道でこんなのを見つけたよ。 突っ立て泣い…
端山茂山奇譚(拾参) この連なる山々の一番端にある、小さな山。 あそこに住む天狗どもの話…
端山茂山奇譚(拾弐) さっき、北から飛んできたやつらが言ってたんだけど、北の空では、翠の…
端山茂山奇譚(拾壱)ちびちゃんたち、面白い話を聞かせてあげましょう。 わたしが おばあさ…
端山茂山奇譚(拾) なんだあれは。 薄暗くぼうっとした霧みたいなものが、こちらに来る。 …
端山茂山奇譚(玖) ずっとあの遠くの山を見ているな。 白い頂の美しい形の山。 どの山より…
端山茂山奇譚(捌) この季節はいい。 風が気持ち良い。 お前は何をみているのだ? ああ、…
端山茂山奇譚(漆) おお、来た来た。 わたしの新しい衣を神輿に載せて、麓から人間たちが登…
端山茂山奇譚(陸) ああ、よく寝た。 花の香りがここまで漂ってくる。 外に出てみるか。 …
端山茂山奇譚 (伍) 山の頂に近いがな、ここにはいつも水が湧く。 湧いてここの岩の洞に溜…
端山茂山奇譚 (肆) へえ、この川の匂いがわかるか。 酒の香りがするって。 この匂いがわ…
端山茂山奇譚 (参) ここでなにをやっておる。 夜のとばりが下りてきたのに、なぜまだここ…
端山茂山奇譚 (弐) ああ、またあの海がぼうっと青く光る時が来たか。 山の端の向こうに続…
端山茂山奇譚(壱) 1人かい? こんなところで何やってるんだ? ふうん、修行? なん…
かぼちゃ 「おれは“南瓜”って書かれるよ。読み方は“かぼちゃ”だけどな」 すいか 「おれは…
「丹田は下腹あたりにあるというよな」 「聞いたことあるな」 「あれ、なんでだと思う」 「…