Akira Yamaguchi

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最近の記事

行橋から別府へ、100キロの物語

ある日突然、取引先からの招待が私のもとに舞い込んできた。 それは、行橋から別府までという、想像を絶する距離の100キロウォークへの参加だった。 私にとって、毎日のマラソンは心の安らぎであり、そのリズムに身を任せることは日常の一部だった。 だが、歩くというシンプルな動作が、こんなにも新しい冒険をもたらすなんて。 開始前の夜、部屋の隅に静かに置かれたリュックを眺めて、中身を一つ一つ確認した。 食事となるカロリーメイト、突然の雨を防ぐ雨合羽、長い距離の中での安心のための替えの靴下

    • 100キロ、足の旅と私の心の中

       こんにちは、私です。 最近、不動産業での仕事に頭を抱えつつ緊張した日々を過ごしているため、硬直化した心身を緩和することを目的として、体を動かしたくなります。 実際のところ、私は週3~4回の習慣で走っているのですが、歳とともに体のサビが出始め、最近はなんだかんだと自分に言い訳をしながら走行距離を短縮しています。 一方で、自分自身の身体と対話することの重要性も痛感しています。 そんな今年のある日、取引先とのちょっとした雑談から「100キロウォーク」に参加することになりました

      • 不動産、そして幸福:新しい価値観の中で

         高級な不動産、それは多くの人々にとっての豊かさの象徴であり、私もその産業に身を置きながら、その豊かさの本質を日々追求しています。 最近、二人のオーナーとの深い会話を通して、私の価値観に新しい風が吹き込まれました。 一人目のオーナーは、過去の栄光を持つ70代の男性。 彼は遊技場の経営からスタートし、不動産バブルの時代を駆け抜け、転売益で数億円を稼いだと語ってくれました。 そして、その資金をもとに複数の収益物件を購入。 時代とともに、その物件価格は膨れ上がり、今では安定した

        • 【大事なのは心の中身?】不動産取引でのスクリーニングの意義

          こんにちは、皆さん!🌞 不動産って、ただの建物や土地だけじゃないんですよ。 その背後には、たくさんの人のストーリーが隠れているもの。 それを知ることが、安全な取引の鍵となります。 例えば、テレビで聞いたことがあるかもしれない「地面師」という言葉。 これは、不動産取引における詐欺師を指します。 一時期、地面師が起こしたトラブルによって、不動産業界が大変な騒ぎとなったことも。 そこで、私たちは「スクリーニング」という大事な作業を行っています。 これは、売主さんや買主さん、関

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          盆休み直前のサプライズとその後の日常

          驚くべきことに、盆休み直前に新たな申し込みが入りました。 先月破談になった商談を思い返すと、この申し込みは非常に嬉しいニュースです。 今回の申し込みは、中古の戸建。 契約に向けて、細かい点の確認や引渡しまでのスケジュール調整が必要になっています。 さらに、外部業者への美装工事の手配も進めています。 ただ、盆休みで企業が休暇中のため、実際の動きは翌週15日以降になりそうです。 それまでの期間は、売主様や業者とのリモート面談や打合せを進めています。 仕事を一通り済ませたあと、

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          福岡で不動産業を営む沖縄出身の僕が、ディアマンテス=アルベルト城間氏の「勝利の唄」に感じるエネルギーと郷愁

          こんにちは、皆さん。 僕は沖縄出身で、現在は福岡市で不動産業を営んでいます。 仕事は大変ですが、それはそれで良いことだと思っています。 毎日の生活の中で、一つ一つの困難に立ち向かい、それを乗り越える喜びは格別です。 しかし、忙しくても、時々心のどこかで沖縄の風を感じたくなるんです。 その時に頼りになるのが音楽です。 特に、僕が大好きなのは、沖縄の人気バンド、ディアマンテスのアルベルト城間氏の「勝利のうた」です。 アルベルト城間氏は日系ペルー三世で、彼の歌はエネルギッシュで情

          福岡で不動産業を営む沖縄出身の僕が、ディアマンテス=アルベルト城間氏の「勝利の唄」に感じるエネルギーと郷愁

          真夏のトリプルパンチと、笑うしかない私の一日

          本日は2023年7月28日です。 皆さま、こんにちは。 福岡の夏は、まさに火星上の一日のようです。 温度計はデビュー時のアイドルグループのように上昇し、太陽は笑いながら私を焼きます。 さて、今月、お客様からの購入申込があった3件の物件、そのすべてがキャンセルとなったんです。 なんとも残念な結果。 もう、私の心は電子レンジに入れられたポップコーンのように、パンパンに膨らみ、最後にはボワっと吹き飛んでしまいました。 そんな私を更に苦しめるのが、この福岡の夏。 日中の暑さは

          真夏のトリプルパンチと、笑うしかない私の一日

          思わぬところに潜む億万長者たち

          こんにちは、皆さん。 私は不動産を扱う仕事をしています。 高額な資産に触れる立場から見ると、億万長者が増えている現象は日々の生活に直接的に感じられます。 特に今年は、その事実に改めて驚かされています。 まず驚かせたのは、3人の元同僚たちです。 彼ら3人は、私がかつて出向していた不動産会社に10数年間勤務し、昨年その会社が上場企業(不動産会社)に買収されるという出来事がありました。 買収というビッグニュースに伴い、彼らは保有していた社内株を上場会社の株と交換する権利を得ました

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          不動産取引と占い:予想外の売買キャンセル

          こんにちは、合同会社カレン山口です。 先日から進めていたアパートの売買案件についてのエピソードをシェアしたいと思います。 経営者が購入申込をキャンセルしてきた 我々はこの案件を進めてきて、買主の不動産会社から購入申込書をもらい、売主からも売渡承諾書をもらっていました。 多くの細部の調整や交渉が必要だったのですが、ある程度まで進んだのに、突然、買主がキャンセルを申し入れてきました。 驚きの理由は、買主である経営者が「占いにより、このアパートの方角が良くない」というアドバイ

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          並々ならぬ休日:数字、提案、そして土地探し

          本日は2023年7月19日(水)です。 私の休日の記録、ある意味、今日の私の挑戦の歴史をここに綴ります。 初めに、これが休日であるという誤解を解きたいと思います。 私の休日は、敢えての無為、積極的な怠けといったようなものではありません。 それは、むしろ事務的な日々の延長、一日の中にある無数の機会と問題を解き明かす一連の試みのことなのです。 はじまり 今日の始まりは、税理士との長時間のミーティングでした。売り上げ、税金、インボイス... 一見つまらない、幾つもの数字が私た

          並々ならぬ休日:数字、提案、そして土地探し

          澄んだ夏の日に蔭が落ちる時

          7月18日、合同会社カレン山口です。 今日の私の世界はちょっと曇っています。 この月、何というか、色々と考えさせられる日が多いと感じています。 営業先が反社疑惑 以前から定期的に営業していた法人様が、突如として反社の疑惑を持たれる事態が発生。 ちょっとしたニュースも流れた、詐欺事件の渦中に当該法人があり、当社としては取引実績はまだ無いものの、今後の営業活動含め、その疑念を確認すべく、暴力団排除活動推進センターにスクリーニングの申請を試みましたが、結果は残念なものでした。

          澄んだ夏の日に蔭が落ちる時

          夏前の不動産フィールド

          こんにちは、合同会社カレン山口です。 最近の私の仕事の様子について皆さんに共有したいと思います。 まず、 天神駅近くのワンルームマンションの売却依頼がありました。 売主様は高齢のため現金化を希望されています。 幸いなことに、法人のお客様が購入を検討されています。 この案件についてはスムーズに進んでおり、続報を待つばかりです。 しかし、 一方で、地上げ案件が2件、行き詰まっています。 地主様との売却意向の調整が難航し、現在は膠着状態にあります。 こういう時は焦らず、少し

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          優勝したい

          不動産会社を経営している私です。 今日の出来事と思うところを書きます。 本日はうれしい事がありました、収益物件への新規申込みが入ったのです。 これは、お客様からの信頼を示すとても大切な一歩です。 ただ、ここからが本番。 申込みの後には金額交渉が待っています。 この金額交渉は、まるでチェスのように戦略を練り、最適な手を打つことが求められます。 同時に、買主側の金融機関からの融資の状況も考慮しなくてはなりません。それがスムーズに進むと、契約から引渡しまでの道のりも順調に進みま

          売買交渉の裏側:古ビルの1年

          最後の入居者との退去交渉 よく言えば歴史の息吹を感じる、否定的に捉えれば古びたビル。 私たちの会社が昨年、その売買仲介に関わったのがこの話の始まりだ。 人々はしばしば"売買"という言葉の持つ表面的な意味にだけ目を向けがちだけど、その裏には入居者との難解な交渉が隠れている場合があることを理解する必要がある。 今回の取引は、最後の入居者との退去交渉まで、1年という時間を要した。 その最後の入居者からは、必要な退去書面は無事にゲットし、転居費用と賃料は無償にするという手続きも整

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          葛藤と向き合う地上げ業務

          不動産の仕事をするなかで、こんにち、僕は特殊な仕事を手掛けています。 それは、"地上げ"と呼ばれるもの。 簡単に言えば、複数の土地をまとめて商品化し、そこに建物が建てられる状態にするまでの行為です。 語られるとき、多くの人々は一瞬、戸惑いの表情を浮かべることが多い。 まあ、確かに地上げに対するイメージは一部で悪いです。 それもそのはず、話題の令和の地上げ屋のように、深夜まで騒いだり、腐った魚を吊るしたりするようなことは、僕たちも全く望んでいませんし、もちろんやりません。 現

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          休日の出来事

          今日の私の生活はどうだったのでしょうか。水曜日、普段ならお休みの日です。 静かに事務処理をこなす、そんな日でした。 でも、そんな安穏とした一日は、提携先の不動産会社代表からの依頼によって一変しました。 福岡市の収益物件販売の営業活動、という具体的な仕事が飛び込んできたんですね。 休みの日にこんなに働くとは、なんとも申し訳ない気持ちです。 それも自分に対してですが。 でも、その一方で福岡市の収益物件は注目度が高いので、売れるかどうか、それはそれで楽しみですね。 何より、不動

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