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今さら聞けない⁉キャリアは中長期的に考えて棚卸をする7つのルール

面接で必ず聞く質問がある!

面接をするのですが、その際に必ず聞くのが「あなたがやりたいことは何ですか?」という質問です。

ただし、この問いが必ずしも正しい問いなのかというのは前から考えていることでした。

やりたいことを仕事にするという風潮が最近多くなってきています。

本当にやりたいことを見つけることは、至難の業です。

最近ではやりたいことがない症候群も気持ち悪いぐらいに蔓延しているのも事実。

ただ、全くやりたいことがない、と言われると採用する側としてはなかなか難しいものです。

そこで、面接時にどの程度のレベル感でやりたいことを考えれば良いか、改めて再考してみました。

ハイパフォーマンスの法則

勢いのある会社というのは、自力があるのかどうか判別する方法が1つあります。

それは、個人の能力×会社の方針がガッチリ噛み合っていて、そこに時代の流れが関わっています。

採用活動を通して、「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会を創る」を目指しており、個人にフォーカスしてサービスを作っていく企業が増えています。

そして、その結果として個人が自由に働き活躍してほしいというふうに考えています。

では、個人が成果を最大化できるのはどのような時でしょうか?

これは主観にはなってしまいますが「個人のやりたいこと」と「会社でできること」が一致している時が最もパフォーマンスが高いと考えています。

当たり前ではあるのですが、一定程度のスキルがあれば小さなスキルの差分よりも、このマッチ度こそが大事だったりします。

従って、採用する或いは契約する企業サイドとしては必ずやりたいことは何かということを聞きたいわけです。

質問の意図は生涯やりたいことではない

では、企業側としてはどういった内容を期待しているのでしょうか?

それは必ずしも生涯かけてやりたいことを聞きたいというわけではありません。

スタートアップやベンチャーのように一生働くことが前提ではなく、まずは数年間で活躍してほしいということを考える企業であれば、一旦は3〜5年の間にどういったことをやりたいかというのが一番聞きたいことだったりします。

フリーランスであれば、数ヶ月から1年単位で一致していれば十分だと考えています。

従って、やりたいことは何かと問われた時にあまり気負わずにとりあえずはここ最近でやりたいことは何かということだけをクリアにしてもらえれば、個人的には良いのではないかというふうに考えています。

やりたいことは小さなことで十分なんです

また、やりたいことは個人の主観で良いと思います、世の中をこんなふうに変えたいであったり、或いはイノベーションを起こしたいというような高尚な話でも良いのですが、シンプルに個人としてやりたいことでも十分だし、大事だなと思っています。

例えば

・これまでiOSアプリを専門にしてきたが、サーバーサイドでキャリアを積みたく優秀な人がいる環境で働きたい

・HRTechまわりが流行っているので、その分野の企業で働いてみたい

・この会社のサービスが世の中的に必要だと思っておりサービスのユーザー数増に貢献してみたい

・最近、子供が生まれたので自分のスキルが活かせる場所で子育てと両立しながら働きたい

でも、いいのではないでしょうか?

あまり大げさなことを考えすぎずにシンプルに目の前でやりたいことを整理するということが大事なのではないかと思っています。

そして、企業が提供でものとの合致こそが一番大事で、合わない場所に無理していく理由はありません。

生涯やりたいことはすぐにはみつからない

起業をするのか、フリーランスでノウハウを極めていくのか、サラリーマンとして経験とノウハウをためていくのかなどいろいろな選択肢がみえてきます。

その選択肢を選んだのであれば、目の前にあることに集中することで山を登りはじめることになります。

世の中の流れがどうなるかわかりませんし、ストライキや地震、ハリケーンなど自分の力では何もできないこともあります。

今の仕事のありついた理由として、人が喜ぶことは自分もやっていて楽しい、転職をしてよかったといわれることで、その人のことをもっと知ろうという気持ちになるし、人のことに興味があるんだと言うことを気付かされたからです。

また、その期間にメンターからのコーチングや弱いつながりからのアドバイスを受けて自分がやりたいことということを明確にするプロセスも通っています。

やはり、「自分のことを理解するのが最も難しい」というのが多くの人にとっての実感だと思います。全て一人でクリアにするというよりはコーチング、メンターや友人など他人の力を使うというのも、一つの有効なアイデアかと思います。

採用する側にはやりたいことが必要

個人としては、短期のスパンでのやりたいことをクリアにすることで十分ですが、やはり企業として優秀な人に参画してもらいたいということを本気で考えるのであれば、10年間あるいはその存在をかけてやりたいことは何かということをクリアにする必要があります。

そうでないと、優秀な人を口説けることはありません。

従って、創業初期はそこまでクリアになっている必要はないとは思いますが、優秀な人を採用したいと思うタイミングでやはり企業としてあるいは創業者として、やりたいということを明確にして打ち出していくことがあると最近感じています。

日本人の9割が勘違いをしている!?

キャリアということばを聞いた時にイメージしますか?
自分がやってきたこと、やりたかったこと、できること?
会社名、規模?などいろいろなイメージがわいてきます。

人事の仕事で、採用や能力開発という仕事をしていると、トコトン考えさせられるのがこの人にとって最高のキャリアとはなんだろうと考えることが多くなりました。

2011年までは、年間60〜100人の転職を成功させるためには、企業の人事とタッグを組んでお仕事させて頂いた結果です。

幾度となく越権行為をしてしまったり、納得いくまでぶら下がり、説得する材料を頂いたり、年収交渉など、立場が逆になった今では一歩間違えれば厄介者として出禁になってもおかしくないことをやっていたといえるでしょう。

若気の至りと言ってしまえばそれまですが、無鉄砲に候補者のためになることはなにか、企業のためになることは何かを考えた上での行為だった。

2011年の東日本大震災以降については人事としてキャリアを積んできたわけですが、人材紹介、人材派遣会社の営業さんは、手の内が全部わかっている人事担当者として仕事がやりづらい人もいたことでしょう。

数字でロジカルに詰める、候補者がいないというのはどういうことですか?などとぶら下がり、根負けをする担当者もいた件ですから。

最近ではライフワークの一環として、転職の家庭教師として20代の若手ビジネスパーソンや新卒の学生と接する機会が以前より増えている。

意識が高い系の学生と思われたくないという思いから、猫をかぶる学生が増えているのが現状です。

嫌われることやレッテルを貼られることはマイナスになってしまうと考えているからです。

就職や転職先にTVコマーシャルをやっている企業や人気ランキングの上位に入ってくる会社にいきたいと考える人がいまだに後を絶えないのは古き昭和の世界の名残かも知れません。

例えば、お祈りメールを送った学生に対して、自社製品の詰め合わせを送る食料品メーカーであったり、TVコマーシャルでよく見かける企業については、誰もがメタ認知をしている企業であり、メジャー感があり、両親やパートナー、世間体からすると聞こえがいい会社であり、安定をしているという思い込みと先入観から選択をするケースも増えています。

新卒採用の時には一度お祈りメールを送られた企業に対して、社会人として経験を積んだ上で再度チャレンジする、「リベンジ転職」ということばもささやかれる様になりました。

毎年いろいろなマスメディアが、初任給が高い企業ベスト100、ボーナスが高い企業ベスト100、生涯年収が高い企業ベスト100などといってランキングをつけていますが、ランキングの常連の会社やグローバル展開をしている企業については、人気がいまだに強くなっています。

しかし、ここ数年ですがスタートアップ企業やベンチャー企業が上場会社へ経営権を売却してしたり、自ら上場をすることで成功を得ている人が増えてきています。

ビジネス系のソーシャルネットワークのウォンテッドリーがいい例です。
求人広告とソーシャルネットの間で採用活動をしているのが現状です。

認知をされることになり、いろいろな企業で導入されていくことになり、ソーシャルネットでつながっている友達の会社が採用情報を載せたり、応援をしたりするとメールが届いたりする。

上場にあたってはいろいろなことが囁かれましたが、無事に上場をしています。

またそれとともに、数億円単位の資金調達を成功させているため、ベンチャー企業やスタートアップ企業への就職、転職希望者が増えていることありますが、フリーランスになる選択や起業に関する相談を受けることも増える様になりました。

大手企業であっても、スタートアップ企業、ベンチャー企業にとっても、採用についてはシビアです。

新卒採用についてはいまだに母集団形成をして、数の論理で採用をしている企業が多く存在をしていますが、最近では中途採用並みに厳しい採用基準を設ける会社も増えています。

会社に対してどのように貢献をしてくれるのかということをシビアに判断をする企業が増えています。

メルカリの新卒初任給の一律支給の廃止もこれが原因かと推測されます。

採用をすることは投資であり、会社の資源であるから、能力差があると仮定した場合一律支給でいいのだろうか。

投資に見合うリターンがあるのであれば、一律にする必要はないということになります。

能力差を見るために内定者アルバイトをしてもらって、チームで評価をして初任給を設定する。

今までの考えではでてこなかったことであり、競争原理を働かせる事によって、自然と人材育成を促す要素があります。

憧れる会社で働きたいというのはわかりますが、情で判断をすると雇用のミスマッチに繋がる可能性が大きくなります。

憧れる会社、業界で働きたいというのは、志望動機としては脆弱です。

企業に期待をするのはやめて、自分の能力、強みは何かということを把握しておくことが就職、転職を成功させるコツでもあります。

主体性をもって転職活動をすることがポイント!

意外にも最近増えているのが、企業からしてもらうことに対してばっかり期待をしてしまうケースです。

はっきりいうと他力本願での転職をするということは、リスクが非常に大きいということを認識してほしいですね。

どんな案件を紹介してもらえるのか
オファー企業の年収レンジと提案ベースでの実例
福利厚生については整っているのか
入社後にどんな教育制度があるのか
ストップオプションはつくのかどうか
退職金はあるのかどうか

人材会社も企業人事もこういうことを気にする人というのはあまり採用したくないというのが実情です。

求人票に書かれていることやお話できることはお伝えをさせていただきますが、求人票の内容がすべて正しいとは限りません。

なぜなら、面接をしている時に即戦力として活躍ができる可能性があり、それを実証することができれば、年収の上限を越えることもよくあることです。

この条件を引き出すためには、面接の中で相手にプレゼンテーションをする必要があります。

つまり「私を採用したらここのコストをカットすることができます」、「このノウハウを利用して業務改善ができます」など、自分のスキルと企業が求めているスキルが合致する必要があるからです。

企業の経営者や人事としては、仕事ができない人については低賃金で働いてもらい、仕事ができる人については給与水準を見直して、前年度年収よりも高い年収を提示して、心地よく働いてもらいたいと考えています。

給与にかなうだけのスキルがあるということがプレゼンテーションできれば、年収もアップする可能性があるということです。

成功する人の特徴とは!?

転職をしても成功する人の特徴としては、企業側の視点に従って、適切に自分のスキルについてアピールをすることができることです。

しかし、そうは言っても、自分の強みがわからないとか、やりたい仕事がないという人も多いのです。

次の点に絞って、自己分析をすすめてみるのはどうでしょうか。

今までやってきた仕事についてピックアップをして、実績を記入してみる。

どういう点で自分が会社に貢献できるのか?客観的に見極めてアピールをしてみる。

1人でやっていても正しいかどうかはわかりませんので、人材紹介会社の登録時にコーディネーターに対して実験をしてみるというのも1つの方法ですし、利害関係のない第三者にやってみるというのも1つの手段です。

そうしてブラッシュアップをしていくことをオススメしています。

例えば営業職の場合。
大手企業に対して無形商材である◯◯を平均単価××万円で販売し、月平均◯◯円の売上。
部署内でもトップを争うことが多くありました。
この件については御社でも活躍できる汎用性のあるスキルだと自負しております。

というようにまとめるのがいいのですが、年度によって目標数値もがいますし、売上も変わってくきますので、○○万円〜○○万円、目標達成率○○%〜○○%というようにまとめてみましょう。

面接で話す際には単価がどれぐらい、平均成約件数がどれぐらいというように数字でより具体的に話ができるようになるといいでしょう。

自己PR力はこれから必要なスキルの1つ!

日本人は謙虚なあまり自己PRが苦手と言われています。

しかしこれからの時代さりげなく自己PRする力を身につけておくことが一層大事になります。

自己PRは準備や練習によって強化されます。自己PRのアドバイスもしております。

それは面接対策ということにとどまらず、ビジネスパーソンに必須のスキルだと考えているからです。

面接に受かることが目的ではなく、転職後に成功していただきたいため、必要に応じて、自己PRのアドバイスをしております。

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