マガジンのカバー画像

大人の読書感想文

2
小説を読んでもその良さを共有する人がいない。 ここをアウトプットの場に。
運営しているクリエイター

記事一覧

カフカ『変身』新潮文庫 1952

カフカ『変身』新潮文庫 1952

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

この作品を読んで、疑問や嫌悪感が多いのと同時に

もっとみる
東野圭吾 『変身』 講談社 1994

東野圭吾 『変身』 講談社 1994

世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止め

もっとみる