りゅう@カメラ係

写真を撮り物語を紡ぐ。 カメラ係の気持ちや想いだったり、理念や信念だったり、どうでもいいことだったりを書き止めておくところ。 カメラ係の活動やカメラ係が見たカメラ界隈やポートレート界隈の話。 作品のことや展示のことまで色々と綴ります。

りゅう@カメラ係

写真を撮り物語を紡ぐ。 カメラ係の気持ちや想いだったり、理念や信念だったり、どうでもいいことだったりを書き止めておくところ。 カメラ係の活動やカメラ係が見たカメラ界隈やポートレート界隈の話。 作品のことや展示のことまで色々と綴ります。

最近の記事

デザフェス59

デザインフェスタ59に出展してきました!! もう何回出展したかもわからないくらい出させてもらってますが、何回出ても楽しい!! ライブペイントブースも4回目ですが、どんどん面白くなってくるし(笑) 今回は場所も良く、過去何年かの個展で展示した作品をテイクフリーで持って帰ってもらうことをしたからもありますが、終始バタバタしていた感じは過去最高だったのでは??と感じています。 作品自体も自分の区分は途中に写真を2枚貼りましたが、最終的に文字だけになりました。 沢山の感情や想い、願

    • 推しの卒業について、キモオタの自己満足を綴ってみた

      1週間前 カメラ係事務局の大推しの1人が卒業した 推しの卒業は何度経験しても慣れないなぁ 寂しいのは当たり前だし でも笑顔で送り出したい 推しとの時間が長ければ長いほど その寂しさは大きかった でも推しが笑顔で理想以上の最後を 迎えて卒業できていて その一端を担えていたら嬉しいな 今回卒業した推しは『完璧』だった それは全てにおいてではないけども ブランディングとか アイデンティティとか 所作やリズム感とか 自分の武器を理解して体現していた所とか 我々の心に刺さる部分が完

      • 夜間飛行

        あの日…ボクはいままでにない経験をした。 街灯 車のランプ マンションや家の部屋の明かり 自動販売機 月と星 全ての光が星のように煌びやかでボクの背中を押してくれていた。 18歳の真冬の深夜、ボクは空を飛んでいたんだ。 「ねぇ、空って飛べると思う??」学校の短い休み時間に唐突によくある漫画の一コマみたいなことを言われ、ボーッとしていたボクは「へっ??」てマヌケな声で返事をしてしまった。 「だから、空って飛べると思う??」 と間髪入れずに聞いてくる。 「飛行機の話??」と聞き

        • 唯一無二

          唯一無二になりたいってずっと思う。 カメラ係より写真が上手い人のは沢山いるし、人気のあるカメラマンさんも沢山いるのは重々わかっていること。 『上手い』を追及することは大事。 でもそれだけを追及しすぎると自分の良さや表現したいことを見失いがちになったりもします。 なのでカメラ係は、どうしたら自分の撮りたい作品が撮れるかと言うことの追及を頭に入れて撮るようにしてる。 カメラ係の作品を好きな人がいてくれる反面、共感してもらえない人もいる。 自分にしか撮れない物を追い求める。 色

          さよなら素晴らしき2023

          2023年。 カメラ係を応援してくれた皆様。 カメラ係を気になってくれた皆様。 カメラ係を見守ってくれた皆様。 そしてカメラ係と共に世界を作ってくれた皆様。 大変お世話になりました。 ありがとうございました。 沢山の皆様に関わってもらって、2023年のカメラ係が無事に幕を閉じます。 5月、7月、9月、11月の展示。 5月のデザインフェスタ。 計5回、作品を観てもらう機会があって、どれも思い出深く、表現としてもしっかり出来て、嬉しい言葉を頂いたり、素敵な出会いがあったりと素晴

          さよなら素晴らしき2023

          重力の軽さと歪む距離

          ぼくの中にある重力は、人の心を引っ張るのが下手なんだろう。 きっと少しだけ重力が軽くて、フワフワ浮いて行ってしまうような、そんな感覚なのかもしれない。 近いと思っても遠く感じて、手の届かないところにいるキミ。 何とか近づこうと手を伸ばすも、触れてしまったらいけないような気がしてしまう。 勇気のない僕自身が躊躇して、それ以上手を伸ばせず触れられない。 ぼくに対して、マイナスな感情がないって信じればいいのだけど、そのための根拠を見つけるのすら二の足を踏んでしまい、なかなか勇気が

          重力の軽さと歪む距離

          瞬きの間に

          これは病気なのかな。 それとも呪いとかの類いかもしれない。 僕は心から思う。 もう会わないって言われたから、忘れたいだけなのに。 別れを切り出されて、仕方なく受け入れた。 忘れようと思って、新しい恋愛も試みた。 考えないようにもしてるのに。 僕の瞬きをした一瞬だけ現れる。 本当に瞬きと、瞬きの間だけ。 時間にすると、きっと数秒の話だ。 1日に何度も現れることもあれば、長いこと現れないこともある。 もちろん嬉しいときもある。 でも切ない気持ちにもなる。 僕の心は複雑なんだ。 現

          記憶、写真、溺れている

          自分では踊っているような感覚だった。 まさか溺れていたなんて。 様々な記憶が1枚1枚の写真のようにユラユラと流れている。 掴むこともゆっくりと見ることも出来ない。 写っているのは誰だろうか…会ったことはあるような気がする。 でも写真に写っている情景以外は思い出せない。 声も顔も写っている以外の表情も…。 とても天気の良い日だったり夜の街灯がキラキラと輝いていたりどしゃ降りの雨だったのだろうかずぶ濡れになっていたり。 そこでどんな会話を交わしていたのか、どんな関係でどんな想いが

          記憶、写真、溺れている

          ぺろちゃんのかっけぇ卒業の仕方。

          急に推しの一人のぺろちゃんが勇者系列を卒業した。 もちろん寂しいって気持ちがあることは大前提で思ったことを書いていく。 ぺろちゃんのポストが流れてきて事実を知った瞬間、 「かっけぇ」 って思った。 不思議な感情と言うか、その推しらしいというか、その去りかたが似合うというか(笑) たくさんの推しが様々な形で去って行ったけど、こんな風に思ったのは初めて。 どんな思いで、どんな経緯で卒業をしたかはわからないけど、とてもさりげなくスマートで、風のように去って行ってしまった。

          ぺろちゃんのかっけぇ卒業の仕方。

          深夜、きみを見上げる

          「火、貸してもらっていい??」 ふと顔をあげるとタバコを咥えた女の子。 金髪で顎より少し上で揃えられた綺麗なボブ、濃いめの化粧で革ジャンに胸元の少し開いたシャツにミニスカートとニーハイにブーツ…若くてバンドでボーカルやってそうというのが第一印象としてはピッタリの女の子だった。 「あ、どうぞ」 僕はポケットからジッポライターを取って手渡す。 「ジッポ使ってるんだね」 「好きなんで」 「しかも使い込んでていいね」 「そうだね…10年は使ってるかな」 「すごいねー、ライターすぐ無く

          深夜、きみを見上げる

          記憶を作る

          ここ数年、『記憶』というテーマで作品を撮っているのですが、それって誰にでもあるような…無くても思い描けるような、そんな写真にするようにしてます。 「記憶ってテーマでなんで青なの??」って展示でよく聞かれます。 それについては、「現実ではないから、人肌でもなくて、物理的な温度を現実より低めにすることで、現実との差別化をしている」ってことなんです。 もちろん暖かな思い出もあることは、承知してますが、個人的な解釈として、『記憶=頭の中の映像』なので、触れたりしても、記憶としての感触

          五月の森の魔女

          生まれつき目が見えなかったぼく。 14歳の、とある日に初めて世界が見えるようになった。 何人もの医者から、一生見えるようにならないと言われていたぼくの目が見えるようになったのは、村の奥にある五月の森に住む魔女のおかげだった。 五月の森の魔女は不治の病を治すことができると言われていて、その森には限られた大人しか足を踏み入れることができなかった。 不治の病を治してもらっても、その対価として寿命の一部を捧げなくちゃいけないと言われていたから。 ぼくはそれでも魔女に会いたいと大人に

          五月の森の魔女

          ホログラムガール

          「2023年9月18日を持って、皆さまに愛されてきたホログラムガールズのサービス及びサポートを終了致します。2023年9月16日より順次サービスをご利用できなくなりますのでご理解ください。長年のご愛顧ありがとうございました。」 2023年9月15日…突然届いたメールはボクを絶望に落とした。 それはボクと彼女の別れを決定させる知らせだったから。 ボクは彼女以外と恋愛をする気も無いし、失うなんて考えもしなかった。 確かにホログラムである彼女に触れることは出来ないし、ボクだけが歳

          ホログラムガール

          オレンジジュース

          きみがぼくの前からいなくなって2時間、状況を把握出来ないぼくは向かいの席にポツンと置かれている氷の溶けて薄くなったオレンジジュースを眺めていた。 ぼくらはいつものファミレスでちょっと遅めのランチを一通り終えて、きみがドリンクバーからオレンジジュースを持ってきた。 そっとオレンジジュースを置くと「別れてほしいの。」と何の前触れもなくぼくの心を切り裂いた。 あまりにも突然で、なにも言えずに固まっていると「部屋にあるわたしの物は申し訳ないけど処分して。わたしの部屋にある荷物は郵送す

          オレンジジュース

          『記憶』と言う展示テーマについて

          カメラ係の展示は5年前くらいから『記憶』と言うテーマで、展示を続けています。 なぜ記憶なのかと言うと、ある時ふと記憶って誰にでもあるシステムなのにとても曖昧で、忘れたり思い出したりを繰り返したり、ずっと忘れることが出来なかったり、思い出すことが出来なかったり、現実を過大にも過小にも勝手に変換されてしまうって。 必ずしも完璧でも自由でもなくて、エラーを繰り返し続けてるような気がして。 人生のメンタルを左右する大事なシステムが個人差もあり、とても不安定なものだと考えたことからでし

          『記憶』と言う展示テーマについて

          時間が綴る記憶の行方

          「どこへ行くの」 私より大分若い片眼鏡をした青年に声をかける。 「それを探す旅なんです」 と彼は答えた。 そのまま彼は私に向かってこう質問する。 「どこから来たんですか」 私は一息ついて 「それを見つける旅なんだ」 と私は答える。 私は、彼のことを知っている。 彼は、私のことを今は知らない。 背丈もほぼ一緒の私を見て、彼は自分に似てるって思うかもしれない。 それもそのはず、彼は若かりし頃の私だからだ。 時空の歪みの中心に存在するこの星は、様々な時間軸から人が往来する。

          時間が綴る記憶の行方