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重力の軽さと歪む距離

ぼくの中にある重力は、人の心を引っ張るのが下手なんだろう。
きっと少しだけ重力が軽くて、フワフワ浮いて行ってしまうような、そんな感覚なのかもしれない。
近いと思っても遠く感じて、手の届かないところにいるキミ。
何とか近づこうと手を伸ばすも、触れてしまったらいけないような気がしてしまう。
勇気のない僕自身が躊躇して、それ以上手を伸ばせず触れられない。

ぼくに対して、マイナスな感情がないって信じればいいのだけど、そのための根拠を見つけるのすら二の足を踏んでしまい、なかなか勇気が出ない。
このままじゃダメだってこともわかってる。
でも、勇気がないし、度胸もない。
そう思っている時点でダメなんだろうな。

何度も何度も同じことを繰り返して、失敗してきたけど、大体同じようなぼくの中だけの感情で、上手くいかない。

いつか、ぼくの心に思いっきり踏み込んでくれる人が現れたら、ぼくも変われるのかな。
なんて他人任せにしてしまう時点で上手くいく想像が出来ない。

結局ぼくが思う良い人の距離を、自分から壊さずに、物分りと都合の良い自分を作り上げているだけなんだ。
それはきみという引力を、ぼくという重力が歪ませて、勝手に距離を遠くしてしまっている。

ぼくの勇気の無さが、ぼくの重力を軽くしてしまっているのだという、とても簡単で複雑な話なんだ。

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