血は争えない 自転車になったら歌ってしまう
小学生の頃から自転車に乗るといつも鼻歌を歌っていた。
鼻歌ではなく普通に歌っている時もあった。
車に乗っていても同じで、窓を開けていると今でも歌ってしまう。
顔が風にあたるとどうも気分がよくなってしまうからだと思う。
耳を横切る風の音で、私の声も周りにあんまり聞こえないだろうと錯覚してしまう。
特に自転車で下り坂の時はこがなくてもいいからさらに声がはずむ。
大人になって自分以外の人が歌っているのが聞こえて、あ、けっこう聞こえるんだと気づいた。
それでも自転車に乗ると小さく鼻歌