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究極の選択 胃カメラ 今回はどの方法にしようか

バリウムで健診を受けた夜、私はわかりやすくアレルギー症状を起こした。
それ以来胃の検査は胃カメラにしている。

喉の麻酔と眠くなる薬を使ってもらうと、やってもらう間はもう覚えていないのでよかったのだが、後の頭痛と吐き気がひどくて辛かった。
病院側も眠くなる薬で副作用のあった人にはもう使いたくないようで、次からは喉の麻酔のみですることになった。

いやもうこれ、最初にオエっとなるのはもちろん、入ってからも涙が出る。
痛いとか悲しいとかでなく、自然と涙が目から溢れる。
たぶんぐいぐいと奥に入れ込まれる管か何かが粘膜や神経に圧力をかけて勝手に反応してるんだと思う。

そして次の年は鼻からカメラを入れることにチャレンジしてみた。
噂ではラクとのことだったし、実際、私の1人前の人が鼻からやって清々しい感じで出てこられた。
大いに期待した。

しょっぱなからダメだった。
「わあ、めちゃくちゃ狭いねえ。まあ、いってみるか。」
鼻に入る時、意識が遠のきそうだった。
痛いのではないが圧迫感で頭がくらっとくる。
「あー、鼻血だねえ。」と聞こえた。
とりあえず終了。
それでもなんとなくラクだった気がしたので、前の人みたいに清々しい素振りをして受付窓口へ行った。

受付の人が私を見て筆記用具をパタッと置いた。

「ちょっと待っててください。ティッシュとマスクを用意しますね。」

マスク越しにけっこう血が滲み出ていた。
自分がしていたたマスクはもうダメで、もらったティッシュと新しいマスクでなんとか表に出ないようにした。

帰りのバスと電車では血が表に出てきていないか気が気でなかった。

鼻の穴が小さい人にはお勧めできない。
私も選択肢から外した。

それからはまた喉の麻酔のみでやっているが毎回涙をポロポロ流している。

さて近くその胃カメラがある。
涙を流しながらするか、それとも頭痛と吐き気を覚悟するか。
究極の選択。

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